コンパクト系SUVとして人気のあるトヨタC-HRと日産ジューク。それぞれに大きな特徴を持ち、SUV系で業界を牽引する2台ですね。
その特徴について、〝価格〟〝大きさ〟〝燃費〟という3つの視点から比較して、おすすめポイントをみていきたいと思います。
目次
【トヨタ・C-HR】VS【日産・ジューク】は価格はどっち?
まずは価格面から比較していきたいと思います。価格面を比較する上ではインテリア、エクステリア、パワートレイン、それぞれにどのような機能を持っているかを見る必要があると思います。
サイズ面とパワートレインは後ほど比較するとして、両者ともコンパクトSUVにふさわしい、上質でありながらレジャー系もガンガンこなすアクティブな面も備えています。
そのようなコンセプトのもと、どう作られているか、グレードと価格の面を見ていきます。
グレード設定はどうなっている
グレード設定について、トヨタC-HRはガソリンターボ車とハイブリッド車を設定しています。
ガソリンターボ車は1.2Lで、2WDと4WDを設定、ハイブリッドは2WDのみの設定となります。グレードは全部で6グレードを設定しています。
トヨタC-HRの場合はわりと共通した設定を数多くしていますので、大きく分けたら上級のGクラスとカジュアルなSクラスに分かれるというふうに考えて良いでしょう。
一方、ジュークは1.6Lターボエンジンと1.5LのNAエンジンの2種類となり、15のグレードに細分化されています。自身の欲しい形にカスタマイズする感覚に近いのかと思います。
価格面を比較!
前項のようなグレード設定に基づいて、価格帯を設定しています。税込ベースで比較すると、
トヨタC-HRは2,290千円~2,929千円の設定。
日産ジュークは1,975千円~3,469千円の設定。
全体にトヨタC-HRはターゲットレンジがある程度固まっており、そこに向けて自信のある商品を提供している。
一方、日産ジュークは幅広い層に対してカスタマイズに近い細分化されたラインナップで提供し、できるだけ寄り添うという印象を受けますね。
【トヨタ・C-HR】VS【日産・ジューク】大きさは?
次にサイズ面を比較してみます。
トヨタC-HR:全長4360mm、全幅1795mm、全高1550mm、ホイールベース2640mm、最低地上高140mm。
日産ジューク:全長4135mm全幅1765mm、全高1560mm、ホイールベース2530mm、最低地上高170mm。
全長・全幅共にC-HRが少し長いですが、全体的にはほぼ同サイズ、いわゆるコンパクトSUV群となると思います。それに対する室内サイズですが、
トヨタC-HR:室内長1800mm、室内幅1455mm、室内高1210mm、荷室長770mm、荷室幅955mm、荷室高675mm。
日産ジューク:室内長1835mm、室内幅1470mm、室内高1215mm、荷室長660mm、荷室幅880mm、荷室高680mm。
今度は室内サイズを見ると、いわゆる居住空間部分は全て日産ジュークの方が広く、荷室についてはトヨタC-HRの方が少し大きめです。ジュークの方がより4人乗りを意識している雰囲気があります。
運転席周りの快適性
C-HRはフロント重視のサイズ設定をしているので、フロントシートの居住サイズはそれなりにあると思います。また、パネル類においても車らしさをしっかりと持っているフォルムになっています。
一方、日産ジュークにおいては後部座席空間にトヨタC-HRより広さを持たせており、ファミリー向けSUV的な側面を見せている部分もあると思われます。
その雰囲気はフロントのパネル類にも現れていると感じます。
これはやはり、設定の中でC-HRはハイブリッドとしての先進性を込めているだけにかなりアーバンなフォルムが見えますし、一方でジュークの場合は価格ラインナップに見える通り、ある程度切り捨てる部分は切り捨てて価格面でより広いユーザーの方に対象となる車に仕上げていこうという日産の戦略がしっかりと込められていると感じます。
そのような結果が運転席周りのイメージにも投影されているものと考えます。
ラゲージルームをチェック
次にラゲージルームについて調べてみます。両車ともにコンパクトSUVカーとしての位置付けの中であらゆる使用シーンに対応する必要があります。
トヨタC-HR:荷室長770mm、荷室幅955mm、荷室高675mm。
日産ジューク:荷室長660mm、荷室幅880mm、荷室高680mm。
荷室サイズだけを比べてみますと、トヨタC-HRの方が全体に少し広めに設定されています。
シートアレンジについてはわりと両車とも同じような方向性で作られており、6:4の可変シートを後部座席に採用し、倒すことにより荷室居住性を向上させています。
サイズが表している通り、その室内広さはトヨタC-HRの方が少し広く、収納力という面でもC-HRの方に軍配があがると考えられます。SUVとしての価値をしっかりと出していますね。
【トヨタ・C-HR】VS【日産・ジューク】燃費はどっち?
では最後に燃費面について比較していきたいと考えます。
パワートレインについては、トヨタC-HRが1.5Lハイブリッドと1.2Lガソリンターボの2種類、対する日産ジュークは1.6Lターボエンジンと1.5LのNAエンジンの2種類に設定されています。
この設定はそのまま燃費力に投影されるものと考えられます。各車ごとにしっかりと検証してみます。
トヨタC-HRの燃費を徹底分析
トヨタC-HRは1.5Lハイブリッドと1.2Lガソリンターボの2種類、ガソリンタイプについては2WDと4WDの設定があり、この3種により燃費が異なってきます。
一番燃費性能の高いハイブリッドが30.2km/L、ついでガソリン2WDが16.4km/L、ガソリン4WDは15.4km/Lとなります。
やはり、ハイブリット車のもつ燃費性能は驚異的です。
全体的に走りの快適さをしっかりと感じることができ、ハイブリッドモデルは高い燃費性能を有することができます。
日産ジュークの燃費を徹底分析
次に日産ジュークについてまとめてみます。
こちらは1.6Lターボエンジンと1.5LのNAエンジンの2種類に設定されています。燃費性能としては1.6Lターボが13.4km/Lm1.5LNAが18.0km/Lという結果となります。
正直な感想を言えば、日産ジュークとしてはそこまでパワートレインに力が入っていないのかなっと感じます。
もちろんそれなりに良いエンジンを搭載しており、まずまずの数値は出せているとは思いますが、何かを訴えるような特徴的な性能を持っているわけではありません。
【トヨタ・C-HR】VS【日産・ジューク】比較についてのまとめ
トヨタC-HRと日産ジュークの2車種について比べてみましたがいかがでしたでしょうか。
この2車種、ともにコンパクトSUV群として考えられており、同じフィールドで比較されていますが、はっきりとコンセプトが分かれますし、それぞれが想定するシーンというものが全く別物だなっという印象を受けております。
トヨタC-HRは開発コンセプトの中で全てのユーザーにおもねるのではなく、トヨタが考える素晴らしい車というものを逆にユーザーに対して提供していこうという姿勢だと思います。
その結果、万人ウケする車には仕上がってませんし、どちらかというとミドルファミリー層には不向きな車だと思います(大人が3~4人常時乗るイメージは湧かないのが実感です)。
ですが、若者層やシニア層が本物の車を使って様々なシーンにおいてアクティブに過ごすという面ではすごくイメージが湧く1台だと思います。
一方の日産ジュークは万人に向けて使い安いコンパクトSUVを提案するというイメージなのかなと考えます。
コンパクトSUV群としてのアクティブなイメージは出しつつも、全体感としてはファミリーでも十分に使えるよう意識されていると感じます。
このようにまったく違うシーンにおいて活躍する両車ですので、ご自身が使われるシーンをしっかりとイメージされて選択されると良いと思います。
アイキャッチ画像引用:https://toyota.jp/c-hr/