コンパクトなSUVとしてパワフルさと乗りこなしやすさを兼ね備えるスズキ・クロスビー。
いろんなところへドライブしたい欲求を満たしてくれます。
さて、快適なドライブの為に気になるのは足回りです。
特にクロスビーはSUV、遠出や多少の悪路での走行も期待されるところです。
そこで今回は、クロスビーのタイヤ事情について調べてみました。
目次
スズキクロスビーのタイヤのサイズは?
まずは基本となる、仕様上のタイヤサイズを頭に入れておきましょう。
改造を施すか否かに関わらず、基準として重要になってきます。
クロスビーの純正タイヤサイズ
公式サイトのカタログによると、純正タイヤのサイズは前輪・後輪共に175/60R16 82H。
詳しい読み方の説明はここでは省略させていただきますが、簡単に言い表しますと、幅175mmで扁平率(厚みの割合)60%且つホイールのリム径が16インチ、ということです。
また、タイヤの外径は616mmとなります。
クロスビーには2種類のグレードにそれぞれ2WD、4WDがありますが、どれもタイヤについては変化ありません。
クロスビーと同じプラットフォームである同社スズキのイグニスが、同一のタイヤを採用しています。
他社産ですと近年生産終了を迎えたトヨタ・ラクティス、及びスバル・テレジアなどが同サイズのタイヤを使用していました。
クロスビー用タイヤサイズは珍しい?
調べた限りですと、現行モデルでこのサイズのタイヤを採用しているのは上記スズキ製の2車程度でした。
少々珍しいサイズなので、タイヤを履きかえる際の選択肢が少ないのが難点のひとつと言えそうです。
価格.com(http://kakaku.com/)様での検索結果では、175/60R16タイヤは28商品でした。
例えば外径の近い205/45R17タイヤを検索すると103製品が見つかる他、同じ16インチで扁平率60%タイヤでも、少し幅広の195/60R16タイヤならば51製品まで増加します。
以上は1サイト上のみでの検索結果ですので、これだけで判断するのは早計ともいえますが、それでも考慮すべきデータでしょう。
サイズ変更を考えていない方は特に要注意です。
場合によっては高額商品しか選択肢が無い、なんてことも考えられます。
スズキクロスビーのタイヤのサイズアップはどうやる?
走行性、ビジュアルの向上、タイヤのサイズ変更を考える理由はいくつかあります。
クロスビーの場合では、より一般的なタイヤサイズにして価格を抑えたい、という考えもあります。
本記事ではタイヤサイズをアップさせる場合について考えていきます。
クロスビーのタイヤサイズの限界
クロスビーのタイヤ外径は先に記載しましたとおり、616mmです。
リム径こそ普通車の中では小さめの16インチですが、クロスビー自体が小柄な為、車体に対してのタイヤサイズは寧ろ大きいほうですらあります。
上部の画像で見ると分かりますが、なかなかに余裕がありません。
そもそも外径をあまりに純正から変更してしまうと、スピードメーターに大きな誤差が生じるなどの不具合が発生します。
その為、外径の変化は標準の±5%以内、約585mm~648mm程度に抑える必要があります。
それだけでなく、車幅から大きくタイヤが飛び出すのも避けなければなりません。
よってクロスビーの場合、タイヤ幅は205mmまでと考えることとします。
サイズアップの例
外径や上限を考えてサイズアップを行うとすると、クロスビーの場合リム径は17~18インチとするのが理想です。
タイヤ幅を165~205mmとし、リム径を17インチまで上げるならば
・205/45R17(616mm)
・185/50R17(617mm)
・165/55R17(613mm)
以上3種が特に外径が近いタイヤとなります。
更にリム径を上げ、18インチまで上げるのであれば
・175/45R18(615mm)
以上のサイズであれば、外径を殆ど変えずにサイズアップができます。
勿論どのような選択をするにせよ、できるだけ専門家の指示は仰ぐようにしましょう。
サイズアップしたときの注意点
サイズアップした際、前述の外径による誤差も注意点のひとつですが、その外径を据え置きにする為に殆どの場合扁平率が下がっていることに注意してください。
扁平率が低い、つまりタイヤが薄いということです。
高速時の走行安定性やグリップ力の向上といったメリットも見込める反面、タイヤのクッション性が下がり、乗り心地や走行音の悪化に繋がります。
またホイールが大きくなることによりタイヤの重量も嵩むため、燃費の悪化も招きます。
特にクロスビーはアウトドア志向の高いクルマですので、悪路での走行や長距離移動の快適性を求められることが多いでしょう。
扁平率の低下によるデメリットは、特にダイレクトに響いてきます。
あまりに薄くなるようなサイズアップはやめておきましょう。
スズキクロスビーのタイヤ交換をしたい!交換方法を紹介!
これまでのことを踏まえ、実際にタイヤを交換してみましょう。
クロスビー特有の交換手順は無いですが、タイヤ交換自体が結構な力作業ですので、不安であれば交換業者に頼むのも良いでしょう。
ただ、手順を知っておくに越したことはない、というのもお伝えしておきます。
用意するもの
・ジャッキ
車体を持ち上げるのに使う道具です。
いくつか種類がある他、クロスビーの「タイヤパンク応急修理セット」内にも簡易ジャッキがあります。
しかし安全の為に、できれば油圧式のジャッキを用意しておきましょう。
・タイヤレンチ
タイヤを止めているホイールナットを外すために必要です。
これも専用のものが「タイヤパンク応急修理セット」に含まれています。
ナットがなめてしまうと何もできなくなるため、こちらは必ず専用のものを使用しましょう。
・輪止め/車止め
作業中、不意に車体が動くことを防ぎます。
タイヤに噛ませて使用するタイプが一般的でしょうか。
・軍手
機械作業の必需品です。
特にクロスビーのホイールはアルミ製であり、慣れない人が手を出すと怪我をする恐れがあります。
また、ゴムグリップがある作業用軍手はあるのとないのでは力の入れやすさがかなり違います。
交換の仕方

ここでは簡単な流れと、特に注意すべき点のみ抑えておきたいと思います。
タイヤ交換の仕方自体については、より専門的なサイトも数多く存在しますので、細かい部分はそれらを参考にすべきでしょう。
クルマを安定した場所に駐車する
斜面や砂利道などの不安定な場所をさけ、舗装された平地にクルマを駐車させます。
ギアをPにいれること、サイドブレーキをかけることを忘れないようにしてください。
駐車したら、交換したいタイヤと対角線上のタイヤを輪止めします。
ホイールナットをゆるめる

引用:https://www.diylabo.jp/
専用のレンチを使って、ホイールを止めているナットをゆるめます。
この時はまだゆるめるだけで、完全にナットを外さないようにしましょう。
ホイールの歪みを防ぐ為、ナットは対角線を順番としてゆるめていきます。
4つのナットでしたら、蝶々を描くような順番となります。
ジャッキで車体を持ち上げる
車体下部のフレームにジャッキアップポイントである溝がありますので、そこにジャッキをしっかり掛けて固定します。
ジャッキがちゃんと固定されたことを確かめ、ジャッキを上げます。
タイヤが地面からある程度離れたら大丈夫です。
車体の上げすぎはジャッキが倒れる原因となりますので注意しましょう。
タイヤを外して交換する
タイヤが持ち上がったら、ゆるめておいたナットを完全に外し、タイヤも取り外します。
そして新しいタイヤを取り付け、ナットを仮止めして軽く固定します。
他のタイヤに対して1~4を繰り返す
一旦ゆっくりとジャッキを下げ、車体を下ろします。
その後、残りのタイヤも同様の手順で交換していきます。
ナットを本締めする
4つ全てのタイヤが交換できたら、仮止めしておいたナットを締めます。
ただし、あまりに強く締めすぎるとボルトの破損に繋がりますので注意してください。
手で締める分にはそこまで力は掛かり過ぎないと思いますが、固く締めたいあまりに足で体重を乗せたり、電動工具を使って締めたりするのは避けましょう。
どこにでも乗っていけるパワーと手軽さの両立が魅力のクロスビー。
自分が走りやすい足回りを整えてあげるのも、このクルマのポテンシャルを引き出す為に必要となるでしょう。
アイキャッチ画像引用:https://74120-731241.blogspot.com/2018/06/suzuki-xbee.html