ワゴンでありSUVでありと、現在唯一無二の存在であるスズキ・クロスビー。
このクロスビー、実は新型の中でも若干割高と思われているようです。
それだけ多機能で魅力的ということでもありますが、なるべくなら出費は抑えたいのが消費者というものでしょう。
今回は、そんなクロスビーとお金の話をしたいと思います。
目次
スズキクロスビーのローンはどのくらい?

引用:http://www.suzuki.co.jp/
クルマの購入というのは、殆どの場合において高額な出費となりますので、ローンで支払う方が多いと思います。
銀行が提供するマイカーローンか、メーカー独自のディーラーローンか、大抵の場合はこの二択となります。
今回はこの2種類で、クロスビーのローン支払いについて考えていきたいと思います。
ディーラーローン

引用:http://www.suzuki-finance.co.jp/
ディーラーが提携している信版会社が融資を行ってくれるローンです。
実質販売側が提供するローンである為、購入手続きの際に合わせて契約できる手軽さが魅力。
しかもお金を借りる為に必要な手続きや準備は、ディーラー側が代理で行ってくれます。
また、借りる際に購入したクルマが担保になる為、銀行のローンよりも審査が通りやすいとも言われています。
但し、クルマの名義は返済するまでローン会社名義となります。
ディーラーローンの金利相場は4~8%と言われております。
信版会社と顧客の間にディーラーが中間業者としてはいる形となっているので、その分高くなってしまうのです。
ただ、特定の車種や時期によって特別金利が用意されていることがあり、場合によっては安値で設定されている可能性があります。
店舗毎に金利が違うことが多いのも特徴ですので、事前によく調べておきましょう。
マイカーローン

引用:https://www.saitamaresona.co.jp/
金融のプロである各銀行会社から借りる、銀行系ローンです。
クルマを販売する側と別の企業が関わってくるため、購入者自らが各金融機関で手続きを行う必要があります。
最近では、銀行まで足を運ばずともweb上で契約ができるローンも増えていますが、それでも多少手間と感じるかもしれません。
ディーラーローンと比べると基本的に金利が低いのが魅力です。
金利の相場は2~5%、上述のディーラーローンより安い場合が多いです。
大手は勿論、地方銀行もマイカーローンを扱っているところが多いので、普段自分が使っている金融機関については一度調べておくのが良いでしょう。
事前審査はディーラーローンより厳しいとされていますが、購入する車種を決める前にローンを組むことができます。
金利の設定が車種に依存することなく、一律であるが故の長所です。
クロスビーのローンを組む
さて、クロスビーを販売するスズキのディーラーローンですが、その金利は店舗ごとに違います。
購入予定の店舗における設定は、しっかり確認しておきましょう。
スズキの信版会社である「スズキファイナンス」の公式サイトには、簡単にローン金額を計算できるフォームがありますので、金利が把握できれば、ある程度自分で見積もりをたてることもできます。
勿論、マイカーローンとの比較も事前にしておきましょう。
スズキクロスビーの残価設定はいくらなの?

引用:http://www.suzuki-finance.co.jp/
ディーラーローンについて調べたり、店頭でローンを勧められたりした時に「残価設定ローン」「残価設定クレジット」といった言葉が出てくるのではないでしょうか。
スズキのディーラーローンにも「かえるプラン」という残価設定のプランがあり、最近は特に強く推されています。
残価設定ローンとは何か、所謂お得なローンなのか、探ってみましょう。
残価設定ローンとは
最近推されだしたということから分かりますが、残価設定ローンは比較的新しいローンの仕組みです。
ローン契約時、本体価格から「数年後の買取保証額」を算出し、それを本体価格から差し引いた額を分割返済していきます。
この「数年後の買取保証額」が、残価と呼ばれています。
分割支払いの全体額が少なくなる為、一度に支払う金額がかなり少なくなるのが最大の特徴です。
また、分割支払いの実質金利は2.9~3.9%程度に設定されており、金融のカーローン並みに抑えられています。
総じて月々の支払いが楽になり、最新型や高グレードのクルマにも手が届きやすくなります。
分割分の支払いを終えた後、残価分も処理するのですが、大抵以下の方法を提示されます。
・同ディーラーの別車への乗り換え
・クルマの返却
・残価分を支払い、クルマを買い取る(ローン可能)
このうち乗り換えと返却については、残価をクルマそのもので支払う形となる為、支払額は実質0円になります。
返済期間は3~5年、大抵お好みの期間を選べます。
3年ローン且つ最終的にクルマを返却するならば、期間の関係で車検も発生しなくなります。
残価設定ローンの注意点

毎月の支払いが軽くなるのが残価設定ローンの長所ですが、その後の残価支払いにおいては落とし穴があります。
まず、最終的にクルマを手元に残しておきたい場合、残価分の支払いが必要になります。
更にこれをローンで支払おうとすると、適応される金利は通常のディーラーローンのものとなり、高額になります。
乗り換えや返却という選択をしても、クルマの状態によっては追加で支払いが発生します。
クルマの損傷が激しい、改造が施されている、走行距離が一定以上であるなど、使いつくしたクルマであればあるほどその金額は大きくなります。
要は「設定した金額で買い取ってもらう」ということなので、設定額より価値が低いとその差額の支払いが必要になるのです。
著しく酷い損壊などがあれば引き取り拒否の可能性もあり、買取しか選択肢がなくなります。
返却という単語が使われているように、残価設定で手に入れたクルマは「借り物」と認識しておかなくてはなりません。
そして返済期間は3年~5年であり、これは短いスパンで新車に乗り換えるなら長所となりますが、ひとつのクルマを長く乗りたい人には全く持って向いていません。
クロスビーの残価設定はいくらなのか
以上の点を踏まえて、実際もしクロスビーに対し残価設定ローンを組むとします。
スズキの残価設定ローン「かえるプラン」において、3年36回払いコースですと、普通車の残価率は本体価格の40%、実質年利は2.9%となっています。
スズキファイナンスの公式サイトには、残価設定ローン用の計算フォームがあります。
これを用いてクロスビーの定価2,003,400円を例として、月々の支払い金額と残価を求めてみたところ、
支払い額:約40000円/月
残価:742,000円
という結果が得られました。
あくまでも参考金額ですので、実際に契約する際には必ず確認を取ってください。
スズキクロスビーの維持費結局どのくらいかかるの?
クルマの維持費には、ローンの支払い以外にも諸々含まれます。
そしてローンの支払い額は前述したとおり、ユーザーの選択によって変わってきます。
ローン以外でかかる維持費用も把握しておきましょう。
クロスビーはエコカーではない普通車且つ排気量は1L以下である為、まず自動車税が29,500円。
更に重量税が年間あたり8,200円、合計37,700円が税金として支払われます。
燃料費は駆動系や道の状態で変わりますが、年間10,000キロを走行すると約60,000円になります。
燃料代は130円/Lとして計算しましたが、最近の傾向からしてもう少し高くなるかもしれません。
車検費用はこれも業者によりますが、法廷費用が43,330円であるため安めに見積もって60,000円程度とみなします。
これは2年ごとに発生する出費ですので、年間に直すと約30,000円となります。
自動車の保険料も年齢や条件でかなり変化しますが、ここでは相場から少し高めに見積もって約70,000円とみなします。
以上を単純に合計しまして、年間費用は約197,700円前後と考えられます。
オイル交換やタイヤ交換等の整備費も考えたいところですが、ここは一番人によって差が出る部分ですので、敢えて考慮をしないものとしますが、加えれば230,000円は超えるでしょう。

果たしてこれは高いほうなのでしょうか。
少なくとも自動車税に関しましては、普通車の中では最安値となっております。
排気量1000cc以下の所謂コンパクトカーですので、車検費用と保険料も他の普通車と比べると少し安値であるようです。
燃料費削減率は流石にハイブリット車のようなエコカー群と比べると落ちますが、クロスビーもアシスト用モーターと充電器を搭載したマイルドハイブリッドエンジンを使用しておりますので、同程度のSUV車と比較すれば、燃費は比較的良いといえます。
他の比較サイトの検証を探してみると、場合によっては軽自動車ですら年間20万越えと計算しているようなところも見られます。
普通車は駐車場代抜きで大抵30万以上とみなしている方が多く見られました。
よってクロスビーの維持費は、総合してかなり安値の部類に入ると見て問題ないでしょう。
まだ世に出て1年と少しのクロスビー。
基本の維持費は非常に優秀ですので、購入時の選択が出費を抑える為に重要となります。
自分に合った方法を選んで、賢く乗りこなしてください。
アイキャッチ画像引用:https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1098348.html