2018年に15代目となるモデルを発売したのが、トヨタクラウンです。
1955年に発売してから、長い間、日本の高級車の象徴といえる存在です。
近年は。欧州産高級車や、レクサスに若干押され気味ではありますが、
高い人気を誇っています。今回は、トヨタクラウンの中古車の在庫状況や、型落ちモデルの特徴、
そして、最近良く聞く、新古車について、調べてみました。
目次
トヨタクラウンの中古車や型落ち品は?
クラウン中古車の在庫状況

引用URL https://toyota.jp/crown/
現状のトヨタクラウンの中古車はどのような状況か、確認します。
中古車販売サイトを見ると、クラウンの年代別在庫数は、以下の通りでした。
在庫数 6,950台
15代目(2018年~) 149台(2.1%)
14代目(2012年~2018年) 2,620台(37.6%)
13代目(2008年~2012年) 1,598台(23.0%)
12代目(2003年~2008年) 1,226台(17.6%)
11代目(1999年~2007年) 1,209台(17.4%)
10代目以前 148台(2.1%)
割合としては、14代目のクラウンが全在庫中約4割と一番多く、最新モデルのクラウンは、まだまだ在庫が少ない状況です。
また、発売から20年以上経過した10代目より前のモデルもかなり在庫が少ない状況です。
型落ち車の人気状況

15代目からクラウンは1つのモデルに集約されましたが、それまでは、マジェスタ、アスリート、ロイヤル、セダン
そしてタクシー用車両のコンフォートという5種類が存在していました。
そのうちの人気シリーズは、マジェスタとアスリートです。
マジェスタはクラウンの王道で、高級車の風格を色濃く受け継いでいます。9代目のクラウンと同時に発売され、
レクサスとクラウンの中間の車、という位置づけでした。
アスリートは4ドアハードトップ系列の後継車で、高級車ながら、走行性能に拘った車です。
燃費や環境への意識が高くなっていますので、クラウンにも13代目から、マジェスタ、アスリート、ロイヤルシリーズに
ハイブリッドモデルがラインナップされました。
それでは、特に在庫数の多い、14代目、13代目、12代目の各モデルの特徴をお知らせします。

引用URL https://toyota.jp/crown/
・14代目(2012年~2018年)
「CROWN Re BORN」をキャッチコピーに、保守的なデザインから、リボーン(生まれ変わり)を象徴する様に
大きくデザインが変化し、歴代のモデルチェンジでも大きな変化でした。
ボディタイプは4ドアセダンのみで、スポーティな足周りと走行性能を持つアスリートシリーズ、
伝統的な静粛性や乗り心地を重視したロイヤルシリーズに分かれます。
尚、13代目で展開されたロイヤルサルーンシリーズは、ロイヤルシリーズへと変更されました。
2015年10月にマイナーチェンジがあり、よりダイナミックで大胆なボディデザインへ変更されたアスリートシリーズに、
直噴型2.0L 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボエンジン+8ATモデルが追加されました。
ボディカラーにピンク(モモタロウ)を採用した特別仕様車が話題になりました。

引用URL https://toyota.jp/crown/
・13代目(2008年~2012年)
13代目モデルは、「超えてゆく、ブランド。」をキャッチコピーに、初代から継承されていた王冠のエンブレムが
モダンなデザインへ変更され、2008年2月に発売されました。
ボディタイプは4ドアセダンのみで、アスリートシリーズ、ロイヤルシリーズに分かれます。
車が危険を予知して衝突の回避を支援/衝突被害を軽減する、プリクラッシュセーフティシステムを世界初で搭載したり、
タイヤの切れ角・車速に応じてヘッドランプの照射方向を自動的に可変する、インテリジェントAFSなど最新技術が多く搭載されました。
2008年5月には、3.5Lエンジンをベースにハイブリッド機構を搭載した、ハイブリッドモデルが追加されました。

引用URL https://toyota.jp/crown/
・12代目(2003年~2008年)
「かつてゴールだった車が、いまスタートになる」をキャッチコピーに、プラットフォーム、エンジン、サスペンションが一新、
ボディデザインが大きく生まれ変わり、高い人気を誇りました。
ボディタイプは4ドアセダンのみで、アスリートシリーズとロイヤルシリーズに分かれてます。
日本初導入の、四輪独立懸架サスペンションや、ABSの前身である四輪ESC(エレクトリック・スキッド・コントロール)、
世界初搭載のメモリー付チルト&テレスコピックステアリングなど最新技術が多く搭載されました。
トヨタクラウンの中古相場はいくら?

クラウンのモデル別価格を調べてみました。
15代目(2018年~)
383万円~757万円
14代目(2012年~2018年)
128万円~598万円
13代目(2008年~2012年)
33.8万円~298万円
12代目(2003年~2008年)
9万円~288万円
11代目(1999年~2007年)
4.8万円~169.7万円
10代目(1995年~1999年)
10万円~220万円
9代目(1991年~1995年)
29万円~75万円

引用URL https://toyota.jp/crown/
価格の傾向を見ると、14代目と13代目の最高価格に差があります。
クラウンの様な高級車は2度目の車検、5年くらいまでは市場価格を高めに維持出来ます。ただ、それを過ぎると大きく落ちます。
理由としては、高級車というのは新車で買う人が多く、最新鋭であることに重きが置かれる傾向があります。
それが最新モデル販売後5年あたりから、新車人気が薄れてきます。これが中古車価格に反映される様です。
トヨタクラウンの新古車いくらで手に入る?探す方法は?

引用URL https://toyota.jp/crown/
新古車とは
まず、新古車について説明します。
新古車とは、新車として販売され、ナンバーを取得後、すぐ売りに出され、距離もほとんど走っていない中古車のことを指します。
未使用車とも記載されることがあります。しかし、新車ではなく、あくまで、中古車です。
価格の相場としては、新車価格の10万円~50万円程度安く販売されています。
新古車(未使用車)が、なぜ誕生するのか、という事を説明します。
街で見かける新車ディーラーは、それぞれがメーカーの看板を掲げていますが、
会社としてはメーカーとは全く別の企業が運営しています。
ディーラーは、メーカーから車を仕入れ、販売しますが、販売店である以上、メーカーや企業内での
販売目標があります。その月間の販売目標があと少しで達成できるという場合は、ディーラー名義で登録し、
販売台数を稼ぐということが行われています。
そのような経緯で、ディーラー名義で登録された車は、整備のお客様に貸し出す代車になったり、
会社として使用する社有車になったりします。
しかし、何台も代車用や社有車に出来ない為、未使用車として中古車市場で販売されることになるのです。
新古車を探す方法

新古車を探す方法は、他の中古車を探すのと同じです。
1つは、中古車販売店、もしくはディーラーで実際に展示されている車を探す、というものです。
もう1つは、ネットで検索する、という方法です。
最近は、キーワードに新古車や、未使用車というキーワードを入れると、検索でヒットします。
一番在庫が豊富で、カラー、グレードのバリエーションが揃っている時期は、企業の決算が集中する3月の
翌月である4月です。決算に向けて、企業が目標に不足しているは分を購入し、それが市場に出回ります。
9月の半期決算翌月の10月も同様に狙い目です。

引用URL https://toyota.jp/crown/
いかがでしたでしょうか?
クラウンは高級車ですので、中古車価格もかなり高く推移しています。
ただ、5年以上経過すると、価格が大幅に下落する傾向にあります。
クラウンに乗ってみたいけれど、新車はちょっと手が出ない、という方には、5年以上前のモデルがお勧めです。
ねらい目としては、11代目クラウンあたりのアスリートシリーズが良いと思います。
クラウンならではの高級車の乗り心地をまずは、中古車で味わう、というのもアリですので、
是非、検討してみて下さい。
アイキャッチ画像引用:https://toyota.jp/crown/design/?padid=ag341_from_crown_navi_design