市場を席巻する人気〝コンパクトSUV〟として話題のマツダ・CX-3とトヨタ・C-HR。
どちらも非常に個性的で同じジャンルには属しながら全くタイプの違う2台として認識されていると思います。
ここではそれぞれについて「価格」「サイズ」「燃費」という3つの視点で比較してみます。
目次
【マツダ・CX-3】VS【トヨタ・C-HR】価格はどっち?
まずはコスト面からみていきたいと思います。
購入にあたっての車両価格のレンジはどのような設定になっているのか。
もう一つはオプション類の価格帯はどうなのか。まずはまとめてみたいと思います。
価格面を比較してみた
最初に車両本体価格から比較していきたいと思います。
この2つの車種、内燃機関からみると全く違うアプローチをしていることも注目できると思います。そこらへんは次章で詳しく述べたいと思います。
マツダCX-3の価格帯は2,127,600円〜2,662,480円。排気量はガソリンが2.0L、ディーゼルが1.8L。4WDモデルもそれぞれ用意されています。
トヨタ・C-HRの価格帯は2,290,000円〜2,979,200円。排気量は1.2L直噴ターボと、ハイブリッドが1.8LのNAとなります。ハイブリッドではないガソリンターボ車については4WDモデルが準備されています。
若干価格感はトヨタ・C-HRの方がハイレンジに設定されている印象ですね。
オプションはどう?
実際に車を購入する際には、オプション価格もトータルコストの中に含まれてきます。
今日では、購入時にナビをつけて買うという方が非常に多いので、オプションと言いながらも購入費用に含めて考えるべきものと思います。
そこで、ナビについて、それぞれ純正装着ということで比較いたしました。
トヨタ・C-HRの場合、トヨタの繋がるサービス付きエントリーモデルということで、T-Connectナビ 7インチモデルが195,696円です。
マツダ・CX-3の純正ナビはもともと〝マツダコネクト〟が全車標準装備というすごいことを実現していますので、地図表示用のSDカードがあれば良いのです。
なので、費用は48,600円となります。
【マツダ・CX-3】VS【トヨタ・C-HR】大きさは?
次にマツダ・CX-3とトヨタ・C-HRについて、サイズ面から比較をしてみましょう。
価格面では若干、とよた・C-HRの方がハイレンジに感じましたがサイズ面ではどのようになっているのでしょうか?
さっそく比較していきたいと思います。
ボディサイズの比較
マツダ・CX-3:全長4,275mm×全幅1,765mm×全高1,550mm
トヨタ・C-HR:全長4,360mm×全幅1,795mm×全高1,550mm
長さにおいて若干トヨタ・C-HRの方が長いものの、ほぼ一緒と考えて良いでしょう。
共に利用されるシーンをよく考えて作ったと思われるサイズ設定だと思います。
都市部においては全高があまり高すぎると立体交差や機械式駐車場などで不便に感じることもありますので、良い高さだと思います。
また、外観について、それぞれこだわりを持って個性的なデザインを作り上げているので、その中でシャープさを追求して作ったフォルムの結果とも言えるのでしょう。
室内空間を比べてみた
ボディサイズはほぼ一緒ということがわかりましたが、内部はどうでしょう?
どちらもお世辞にも「広い」という言葉が出てくる車種ではありませんが、室内空間とラゲッジルームについて比較してまいります。
まずは室内空間について比較します。
マツダ・CX-3:室内長1,810mm×室内幅1,435mm×室内高1,210mm
トヨタ・C-HR:室内長1,800mm×室内幅1,455mm×室内高1,210mm
これまた非常に似たサイズ感を出しています。
ラゲッジルームについて、通常状態で比較しますと
マツダ・CX-3:通常時・奥行き670mm×最小幅1,000mm
トヨタ・C-HR:通常時・奥行き770mm×最小幅960mm
これもまた似たサイズ感です。
全体的に、マツダ・CX-3とトヨタ・C-HRはサイズ感は全てにおいてほぼ一緒と言えると思います。
【マツダ・CX-3】VS【トヨタ・C-HR】燃費はどっち?
最後にマツダ・CX-3とトヨタ・C-HRについて、それぞれの燃費面をチェックしていきます。
この燃費に対する考え方は一番両極に違うと感じます。
その中で大切なこととして、目先の公表燃費だけではなく、実際に使われる中で月の燃料コストはどうなるのか?というとこにもこだわって比較していきます。
燃費面はどうか
ちなみに比較基準として、各メーカーが発表している公表燃費値。
こちらについては2018年10月に基準値の変更がなされました。
これまでは「JC08モード」という基準値でしたが、それ以降に発売される車種については「WLTCモード」での表示が義務となります。
当然、両車種とも2018年10月以前に発売されていますので、「JC08モード」で表示すれば良いのですが、マツダについては実燃費に近いのが「WLTCモード」であるというところもあり、積極的に「WLTCモード」での表記をおこなっています。
おおよそですが、「JC08モード」より「WLTCモード」の方が、1割ほど燃費が悪くなると言われています。
マツダ・CX-3の燃費=ガソリン:15.2〜16.2km/L、ディーゼル:19.0〜23.2km/L
これはいずれも「WLTCモード」での表記となります。
トヨタ・C-HRの燃費=ガソリン:15.4〜16.4km/L、ハイブリッド:30.2km/L
これはいずれも「JC08モード」での表記となります。
トヨタのハイブリッドはさすがの燃費性能ですね。
燃料費としてトータルでみる
内燃機関について、トヨタはハイブリッド技術の活用により、徹底的な低燃費に取り組んでいます。
ですので、年々、モーターが担う役割も大きく、車の中でより重要なパーツとして位置付けられています。
一方、マツダはあくまでエンジン自体で〝走る歓び〟と〝低燃費〟の両立を図るという考え方です。
エンジン性能を高めるころで低燃費は十分に実現できるし、電気に頼らないことがトータル発電コストまで考えると、地球環境にも良いという考え方をしています。
そんな中でマツダがこだわっているのが〝クリーンディーゼル〟という技術であり、この技術によるエンジンが低燃費性をもって取り組まれています。
マツダ・CX-3のディーゼルターボと、トヨタ・C-HRハイブリットで300kmの実走試験を行えば、以下のような結果がでるはずです。
マツダ・CX-3=実燃費22km/Lにて計算、軽油代は140円/Lで、結果1,909円
トヨタ・C-HR=実燃費27km/Lにて計算、ガソリン代は150円/Lで、結果1,667円
ガソリン代としてはトヨタの方が若干安くなります。ここに年間ベースでモーターの維持というコストが入ってきて、トータル費用が出てきます。
【マツダ・CX-3】VS【トヨタ・C-HR】比較のまとめ
マツダ・CX-3とトヨタ・C-HRの2車種について様々な角度から比較してみましたがいかがでしたか?
非常に似た設定・サイズ面で作られていながら、車として一番根本の部分で全く違うアプローチがなされているという面白い結果でした。
これはマツダとトヨタがそれぞれもつ想いが直結した結果だと思いますし、どちらが優れているというものでもありません。
とはいえ、非常に個性的な2台ですから、ぜひとも好みに合わせて選んでいただきたいと思います。
アイキャッチ画像引用:https://cobby.jp/vezel-modelchange.html