マツダが全国の店舗で実施している 「値引きゼロ戦略」のことを
聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
CX-5も例外ではなく、値引きを引き出すのは難しいとされていますが
実際には交渉成功例もちゃんと存在しています。
今回はCX-5の値引き交渉に関するデータをまとめてみました。
目次
CX-5の値引き相場はどのくらい?
マツダの値引きゼロ戦略は会社全体としての評判の維持、車のリセールバリューの
安定、車種標準装備の充実による製品への満足度の引き上げなどを目的としており、
値引き交渉の難易度が平均よりも高くなっています。
ディーラーでの下取り無しの場合の本体値引き額は約5万円〜10万円となっており、
知人であるマツダの部長の話によると、これには本社からの交渉に関する厳しい指示が
理由のようです。また、オプション装備の値引きに関しては店舗ごとにある程度の
融通がきかせられるようで、その幅は平均してオプション価格の5%〜20%が
一般的な値引き相場という結果でした。
また、一年の間で値引き率が高くなり新車をさらに数万円安く購入できる時期というものが
存在します。一般的には1月後半から3月にかけての年度末決算シーズン、
6月〜7月の夏季のボーナスシーズン、8月下旬から9月にかけての中間決済
シーズン、11月からの年末シーズンがそれにあたります。
ここで注意点ですが、3月と9月は決算期間中に納車が間に合う場合にのみ
セール価格が適用されます。CX-5は人気が高く納車に時間がかかるので、
交渉は時間に余裕を持って行う必要があります。
マツダでは影響がないケースも多いと言われてはいますが、店舗によっては
通常の値引き額から約5万円前後の追加値引きを引き出すチャンスです。
CX-5はマツダの売れ筋ミドルクラスSUVであり、
ここ数年で人気が急上昇しているため生産台数も年々増えています。
それは需要が高いことで交渉難易度がさらに上がる原因にもなり得ますが、
販売目標台数の上昇やライバル店からのプレッシャーにより
値引き交渉が容易になる可能性があるということでもあります。
とはいえ、交渉時のシーズン、店舗、営業担当にもよりますが
先述の値引きゼロ戦法によりマツダ車の値引き交渉の難易度は
平均してそれなりに高いことを覚悟しましょう。
CX-5の値引きの限度はどれくらい!?
値引き交渉の難しいCX-5の限界値引き額は、本体価格から45万円、
オプション価格からは50万円です。ただし、オプション価格の値引きが
10万円〜15万円になる場合、本体価格からの値引きはゼロ、もしくは
5万円程度にとどまってしまうようです。
統計では、車両本体からの値引き額が30万円以上になったケースは
ほとんどの場合がディーゼルエンジンの上位グレード車でした。
しかし、ガソリン車のスタンダードグレードである20Sや25Sも本体価格から
35万円から40万円の値引きとなったケースも存在するので一概には言えません。
また、初代CX-5とモデルチェンジ後の二代目CX-5との間で
値引き交渉の難易度が大きく変わったというデータは見つかりませんでした。
ここまでの値引きを引き出すことに成功したケースは非常に稀であり、
タイミングやその店舗の経営事情、そして関係者とのコネクションなどの
特殊な要素と運が絡み合った結果と見るのが妥当でしょう。
通常、新車値引きを限界まで引き出すためには、希望グレードのリサーチや
下取り用車の査定価格の丁寧なリサーチを活かした交渉術、新車ローンの契約、
正規ディーラー数店での交渉をした後に販売規模が小さく新車販売価格に関する
規則の少ないマツダオートザムなどのサブディーラーでなどで再交渉する
(必ず正規ディーラーを先に回ってからサブディーラーに行く必要有り)こと
などが必要となってきます。新車購入の緊急度が低い場合はシーズンをまたいだ
再交渉など、余裕を持って挑むというのも非常に有効な戦略です。
CX-5での値引き目標はここだ!
2018年8月現在のデータでは、グレードやエンジンの種類にかかわらず
CX-5のディーラーにおける目標新車値引き額の相場は車体価格で約20万円〜30万円、
オプション値引相場額はおよそ5万円〜10万円という結果になりました。
しかし、手強い相手だと10万円程度の値引きに止まってしまうケースも多くあり、
満足のいく値引き交渉を行うには根気が要求されます。
オプション装備の値引き価格も入れて総合値引き額が30万円〜35万円と
いうところで交渉は成功と考えるべきだといえるでしょう。
また、本体・オプションからの値引きに希望額で応じてくれなくとも、
契約直前はサービス面での要望がかなり通りやすくなります。
ボディコーティングはディーラーの利益率が高く納車前のクリーニングの手間が
省けるため、特に狙い目のオプションです。
そのほかにも、納車時ガソリン満タン、支払総額の端数切り捨て、メンテナンス
パッケージ関連の割引、ローン契約時の利率引き下げ、その他手数料の割引
なども期待することができます。
値引き交渉のコツと注意点

少し手間がかかりますが、交渉前にしっかりとリサーチをし、ポイントを押さえて
挑むことにより成功率を上げることができます。そこで、CX-5を含むマツダでの
値引き交渉におけるポイントをまとめてみました。
希望のCX-5のグレードを選択、店舗ごとの値引き額を確認
マツダには函館マツダや関東マツダなどの連結子会社、もとい経営グループが
合計で75社存在し、県に数十店舗あるマツダのディーラーは、それぞれ
違うグループの傘下にいるのです。
つまり、一口にマツダといっても競合店であることに変わりはなく、
グループが違えば商談記録のデータを共有されることもないので
ディーラー間での値引き競争を引き起こすことが可能になります。
ライバル社の車数種類を同価格帯・類似グレードでピックアップ
トヨタ・ハリアー、トヨタ・C—HR、日産・エクストレイル、スバル・フォレスター、
三菱・アウトランダー、ホンダ・ヴェゼルなどが該当します。
交渉に挑む前に、CX-5のライバルとなり得る3〜4種類の程度の値引き交渉に
関するデータを含む乗り出し価格をリサーチします。
下取りに出す車の車検日と査定額をオンラインでチェック
ディーラーは値引き額を大きく提案し下取り車を安く買い叩くことで
値引き分の損失を相殺するという商法をよく使います。マツダに限らず
ディーラーでの下取り価格はひどいと市場相場を20万円〜30万円も
下回ることも少なくありません。
そこで損をしないためには少し手間をかけてオンラインでの一括査定が
必要になります。
交渉当日のポイント

原則として、客入りが少なく営業担当に余裕がある時間帯や曜日を選ぶこと、
担当者が値引きをしてあげたくなるような穏やかな態度の優しい客を装うこと、
値引きのためにがっつかないことが重要です。
ピックアップした数車を引き合いに出し、CX-5を褒めつつまだ迷っていることを
伝えるというのが一般的な戦法になります。
しかし、CX-5は人気が高くライバルが多くはないため、希望のグレードが
上位グレードではなく、かつ担当者が自社製品に誇りを持っている場合
CX-5への情熱はあるが予算が足りないことを伝えるという戦法もあります。
この場合、値引きではなくローンなどを提案されることが多いですがそれは断ります。
また、決算期に入る前に希望の条件をディーラーに伝えておき
決算期に入ってからすぐにでも契約できるという状況と契約条件を伝えるという
戦法も有効です。
アイキャッチ画像引用URL:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/