躍動する美しさを妥協なく磨き上げられたクロスオーバー SUV、マツダCX-5。
スタイリッシュなボディ、上質な乗り心地を考えると、
この上なくコスパの高い車だと評判ですが、
いざ買おうと思うと、やっぱり気になるローンや維持費。
というわけで、CX-5のお金にまつわるあれこれを考察してみました。
目次
CX-5のローンはどのくらい?
車の購入でローンを組む場合、いくつかの方法が考えられますが、
多くの人がまず最初に考えるのは、ディーラーローンでしょう。
つまり、CX-5の購入なら、マツダ独自のローンを検討してみるということです。
マツダは、車購入の際のローンとして、ふたつのプランを用意しています。
マツダアドバンテージローン(据置額設定型プラン)と
マツダスカイプラン(残価設定型クレジットプラン)がそれ。

ここでは、前者の据置額設定型プランについて見てみることに。
残価設定型については、あとで解説するとして、据置額設定型というのは、
車両本体価格からあらかじめ所定の金額を最終回に据え置き、
残りの金額を分割で支払っていくローンのこと。
車の使用状況に応じて最終回の支払い(据置額)方法を選択できます。
例えば、車両本体価格288万3600円(消費税込)のCX-5 XD(2WD)を購入し、
このプランでローンを組むとなると、
3年プラン(支払回数37回)の場合の支払い例(平成30年2月時点の情報)は以下のようになります。

上記の「据置支払い分」については、
新しい車に乗り換える、一括で払う、分割払い(再クレジット)をする、車を売却する、の
4つの選択肢から選ぶことができます。
どちらにしても、上記のローンプランは、あくまで一例。
ディーラーから提携ローンを勧められることが多いはずですが、
他のマイカーローンも検討の余地があります。

銀行や信用金庫、信販会社などマイカーローンを取り扱う金融機関は多様化していて、
ディーラーのローンよりも低金利で、利用者にとっては有利なローンもあるからです。
車ローンは、できる限り金利(実質年率)の低いものを選ぶようにしましょう。
そうすることで、利息の負担額は少しでも減らすことができるのです。
例えば、120万円を借りて60か月で返済した場合、
実質年率が1%違えば、利息負担は毎月500円(返済までに3万円)の差が出ることになります。
CX-5の残価設定はいくらなの?
ディーラーローンには、残価設定型というタイプがあります。
マツダの場合なら、既述した、マツダスカイプラン(残価設定型クレジットプラン)がそれ。
これは、車の下取価格を残価設定して据え置き、残りの金額を分割で支払うというものです。
こうした残価設定型のメリットは、通常のマイカーローンに比べて月々の支払額が少額で済むということ、
そして、車の下取り額(残価)が保証されているということが挙げられます。
それまで乗っていた車を下取り車に出す場合、
通常なら、下取り査定額はそのときの中古車相場の影響を受けてしまいます。

その時勢のあおりを受けて下取り額が上下してしまうのは避けられませんが、
残価設定型ローンを組んでおけば、中古車市場が下火であろうとも
下取り価格が設定以下になることがないのです。
中古車市場が上向きになっている時期であれば、その差額はそのまま下取り価格に上乗せされます。
この点は、車の買い替えを検討しているユーザーにとって大きな安心材料になるはずです。

CX-5の場合、マツダは残価率を55%に設定。
つまり、新車価格の55%が下取り価格として残価設定されます。
例えば、車両本体価格288万3600円(消費税込)のCX-5 XD(2WD)の残価設定は1,468,000円。
この想定で残価設定型クレジットプランを組むとなると、
3年型(37回払い、1,000kmタイプ)の支払い例は以下のようになります。

残価(上記の場合なら146万8000円)の支払いは、以下の3つの方法から選ぶことができます。
- 新しい車に乗り換える(下取り車として出す)
- 車を返却する
- 車を買い取って乗り続ける(残価を一括払いするか、再びローンを組んで分割払いする)
「新しい車に乗り換える」を選択した場合、あらかじめ設定された価格(残価)で
それまで乗っていた車を下取りしてもらえます。
「車を返却する」の場合なら、それまで乗っていた車をディーラーに返せばチャラになり、
ローンの支払いも完了します。
問題は、「車を買い取って乗り続ける」を選んで再びローンを組んだ場合。
そうなると、残価部分には最初に残価設定型ローンを組んだときと、
最終回の支払い方法に分割を選んだときと、二重の金利がかかってしまうことになり、
残高設定型ローンを組んだメリットを享受できなくなってしまいます。
それなら、最初から通常のマイカーローンを組むほうが、
総支払い額も月々の支払い額も抑えることができたのです。
月々の負担額が少なくで済むからと、残価設定型ローンに飛びつくのではなく、
車のローンを組む際には、ライフスタイルの変化などの長期的なことも考えるべき。

数年後に乗り替える可能性や、車を手放す可能性があれば、
下取り価格が保証されているという残価設定型のメリットを受けられますが、
そうでない場合は思わぬ損失になることが……。
同じ車に長期間乗ることを前提として購入する人、
走行距離の多い人(残価設定には総走行距離の制限が設けられているため)、
最終回の選択肢として分割払いで残価を支払う可能性の高い人は、
残価設定型ローンを組むメリットがなくなる可能性が大。
当てはまる人は、よくよく考えてから、ローンのタイプを決めましょう。
CX-5の維持費結局どのくらいかかるの?
ローンの負担もなんのその。
待望のCX-5がいつも自分の側にあると思えば、月々の支払いなど気にならない!?
確かに……。
しかし、水を差すようで心苦しくもありますが、
思いのほか車は金食い虫であることを覚悟しておかねばなりません。
ガソリン代、保険料、自動車税、駐車場代など、
愛車を持てば、ローンの他にも、維持費としてさまざまなところにお金がかかってしまうのです。
では、CX-5の場合は、どれくらいの維持費がかかるのか。検証してみましょう。
自動車税
車を所有する人に毎年課せられる自動車税の金額は排気量によって異なります。
CX-5の場合、3万9500円あるいは4万5000円のどちらかになります。
自動車重量税
車を新しく購入したときと、車検時にまとめて支払う税金です。
これは、車両重量ごとに決まっていますが、
CX-5の場合、購入時に支払う自動車重量税は7500円、車検時には1年当たり1万円を支払うことに。
自動車保険
自動車保険にはふたつの種類があります。
ひとつは、加入が必須の自賠責保険。
この保険は、車を購入したときに3年分3万9120円を、
次からは車検のたびに2年分2万7840円を支払います。
自動車保険のもうひとつは、保障内容内容などを自分で選んで加入する任意保険。
こちらは、保険会社、乗る人の年齢、使用目的、年間走行距離、
保障の内容などによって保険料が異なりますが、
年間で6万5000円程度が平均額です。
車検
2年ごとに行う義務がある車検は、
ユーザー車検にするなら、重量税、自賠責保険料、印紙代(1800円)の合計額で済みますが、
ディーラーや車検業者などに車検を依頼すると、車検基本料が発生します。
車検基本料の相場は業者によって異なるものの、だいたい2万〜10万円くらい、平均すると4万円ほど。
ただ、部品交換があれば部品代もかかることもありますから、思わぬ出費になることも。
ガソリン
ガソリン代は走行距離によって大きくなる異なってきますが、
年間1万㎞走るとして、CX-5の燃費から計算すると、1年で11万〜12万円ほどになります。
駐車場
駐車スペースのある戸建てに住んでいる人なら駐車場代は必要ありませんし、
東京都内の都心部に住んでいる人なら、駐車場代として月額で4万、5万円取られても不思議ではありません。
駐車場代はケースバイケースで、「いくらかかる」と一概には言えないのですが、
全国平均では月額8000円と言われています。
以上が、CX-5の維持費として必ず出ていくお金ですが、
例えば、冬用タイヤ(スタッドレス)やチェーンを購入したり、
オイル交換をしたり、洗車をするなど、なんだかんだと雑費がかかります。
これらをすべて含めると、CX-5の維持費だけで、年間20〜30万円近くかかるのではないでしょうか。
アイキャッチ画像引用URL:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/