世界中で不動の人気を誇るマツダCX−5。
これまで何度かのモデルチェンジが行なわれてきましたが、
さて、次はいつなのか。
どんなチェンジがあるか。
次期モデルチェンジについて考察してみました。
CX-5の直近のモデルチェンジ情報
最新技術を随時投入し、自社製品をアップデートしていくーー。
自動車メーカーとしてのマツダは、このような方針を打ち出していますが、
もちろん、それは、CX-5にも生かされています。
フル・マイナーといったモデルチェンでたびたび手が加えられてきたCX-5は、
2016年2月の発売以来、どんどん進化を遂げてきました。
記憶に新しい進化は、2018年3月のマイナーチェンジです。
大まかに、以下のような変化がありました。
エンジンの進化
ガソリンエンジン「SKYACTIV-G2.0」と「SKYACTIV-G2.5」に「エッジカットピストン」や「低抵抗ピストン」などの新技術を採用。
「SKYACTIV-G2.5」にはマツダとして「気筒休止」技術を初めて採用。
ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D2.2」には「急速多段燃焼」といった技術を採用。
こうしたエンジンの改良により、ガソリンエンジン車では、高速道路やバイパスでの走行や一定速度で走っている状態での実用燃費が、
ディーゼルエンジン車では、多人数乗車時や荷物を載せた状態でのそれまで以上の快適な走りと、やはり実用燃費が、それぞれ向上しました。
高い安全性能と利便性の向上
最新の「360°ビュー・モニター」をメーカーセットオプションで設定。
車両の前後左右にある4つのカメラ映像を様々な走行状況に応じて切り替え、
センターディスプレイに表示することで、死角や障害物との距離を目視で確認。
駐車時や狭い道でのすれ違い時、見通しの悪い交差点への進入時に、より安全な運転が実現可能になりました。
また、パワーリフトゲート(車のハッチドアを閉める際に力がかかると、ゆっくりと閉め降ろす機能)のメーカーセットオプション設定グレードが拡大され、
「20S PROACTIV」「25S PROACTIV」にも適用されました。
さらに、車速感応式オートドアロック(衝撃感知ドアロック解除システム付)を全グレードに標準装備。
ドアロックをせずに走り出しても、車速を感じて自動でロックがかかるシステムが装備されたことで、より安全に運転できるようになったのです。
このほかにも、フロントドアやリアドアのパワーウインドースイッチにイルミネーションを追加するなどしてインテリアの質感を向上させたり、
自車位置演算ユニットを全グレードに搭載して、
従来のGPS衛生のみでは難しかった高層ビルの多い場所や高速道路の高架下などでの自車位置測位と表示をより正確化したり。
マイナーチェンジとはいえ、2018年3月のチェンジで、CX-5はより魅力的な車へと進化を遂げたのでした。
CX-5のモデルチェンジを予想します!
CX-5ファンにとっては、次のモデルチェンジが気になるところです。
そこで、CX-5のモデルチェンジの歴史を振り返ってみましょう。
これまでの傾向を確認にすることで、次のモデルチェンジの内容やタイミングの推測に役立つはずです。
2012年2月 初代CX-5新発売(以下、年月は発売時期)
2012年12月 マイナーチェンジ
キックダウンスイッチ(ドライバーの意思で変速タイミングをコントロールできる機能)を全車に標準装備。
ガソリンエンジンの制御を改善し、燃費を向上。
2013年10月 マイナーチェンジ
ガソリンエンジン「SKYACTIV-G2.5」搭載機種の追加。
先進安全技術「スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)」(市街地や渋滞走行時における低速での前方衝突回避をサポート)全車に標準搭載。
内装、外装の質感向上。ボディカラー追加。
2015年1月 マイナーチェンジ
先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を強化。
外装、内装変更。ボディカラー追加。
2017年2月 フルモデルチェンジで新型CX-5(2代目CX-5)発売
前後トレッドを先代モデルから約10mm拡大し無駄を削いだシンプルな台形フォルムでスタンスのよさを強調、
フロントグリルの大型・メッシュ化、ヘッドライトの薄型化などで外装を、
スピードメーターをフロントガラス照射型に変えるなどして内装を、それぞれ刷新。
車両や障害物に加え、歩行者の検知も可能な「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」や
速度制限・進入禁止・一時停止の交通標識を認識し、アクティブ・ドライビング・ディスプレイに表示する「交通標識認識システム(TSR)」を採用するなどし、
安全性能も格段に飛躍。
2017年8月 マイナーチェンジ
「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」「AT誤発進抑制制御」(AT車のみ)、
「先進ライト」「ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)」などを採用し、
先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を標準装備化。
2018年3月 マイナーチェンジ
既述の通り。
こうして改めてCX-5改良の歴史を振り返ってみると、次のモデルチェンジの時期がおぼろげながらにでも見えてきませんか。
初代CX-5が発売されたのは2012年の2月です。それから5年後の2017年2月に2代目CX-5が誕生しています。
一般的に、車のフルモデルチェンジのスパンは5〜7年と言われています。
以上のことを鑑みると、CX-5のフルモデルチェンジがあるのは、普通に考えれば、2022年から2024年頃が有力です。
ただし!!
2020年は日本にとって歴史的な年。そう、東京オリンピックが開催される年です。
このタイミングを狙って、3代目CX-5が世に送り出される可能性もないではありません。
また、3代目誕生まではいかないにしても、東京オリンピックのアニバーサリーモデルが誕生することも予想されます。
もしそれが現実のことになったら、リミテッド・エディションに目がない人たちにとって、垂涎の的になることは確実です!
CX-5のモデルチェンジ時期は?内容は?
CX-5のフルモデルチェンジは、まだ先のことになりそうですが、マイナーチェンジはどうなのでしょうか。
初代のCX-5は3度のマイナーチェンジがありました。
それに倣うとすると、現行型CX-5も3度のマイナーチェンジがあって然るべきでしょう。
これまでに2度のマイナーチェンジが行なわれていますから、あと1度はあると考えるのが妥当です。
とはいえ、今のところ、確たる情報はほとんどないのが実情です。
しかしながら、2018年中にはマイナーチェンジがあるのではないかという話も、ちらほらと洩れ聞こえてきます。
一部では、9月中にもマイナーチェンジを終えたCX-5が発売されるという噂も……。
いずれにせよ、次のマイナーチェンジでは、フルモデルチェンジに先行する形で「SKYACTIV-X」(スカイアクティブX)が搭載されるのではないかと予想されています。
「SKYACTIV-X」とは、マツダが開発した次世代ガソリンエンジン。
自動車メーカーとしてトップレベルのディーゼルエンジンのノウハウを持ったマツダは、
その技術をガソリンエンジンにも反映させようと開発を進めてきました。
そして、世界で初めて、圧縮着火という技術を実用化、量産エンジンに組み込むことに成功したのです。
イタリアのミラノにおいて、将来性が期待される自動車技術に贈られる「Q Global Tech Award」を受賞。
つまり、「SKYACTIV-X」は、技術史に名前を残すほどの、革新的な技術として評価されているというわけです。
初代CX-5は、フルモデルチェンジを経て、2017年2月に現行型(2代目)CX-5に生まれ変わりました。
初代から内外装を刷新したとはいえ、見た目にそれほど大きな変化を感じられず、またエンジンユニットも継承されるなどしているため、
「アピールポイントに欠ける」という厳しい声も少なからずあるようです。
そんな声をかき消すためにも、マツダとしては、マイナーチェンジのタイミングで次世代エンジン「SKYACTIV-X」を搭載し、
新しいCX-5の目玉にしてくる可能性が高いのではないかと思われます。
「SKYACTIV-X」は、2019年から展開することが明らかになっています。
もし、このエンジンをCX-5に搭載することを優先するならば、次のマイナーチェンジは早くても2019年以降ということになるはずです。
2018年3月に2度目のマイナーチェンジを終えたばかりですから、タイミング的にもジャスト。
2019年あたりが次のマイナーチェンジの有力な時期と言えるのではないでしょうか。
「SKYACTIV-X」は、燃費がいいだけではありません。
従来のガソリンエンジンのように吸気がスレンダーに入る遅れがないため、初期レスポンスに優れています。
車との一体感、ドライバーの意のままの走りにこだわったマツダならではの技術です。
こんな優れモノを搭載したCX-5を駆る日が待ち遠しいですね。
アイキャッチ画像引用URL:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/