エスクァイアのベースとなったのがヴォクシーなのは広く知られている所ですが、購入時にどちらがいいか迷った方も多いのではないでしょうか。
今回はトヨタエスクァイアとヴォクシーの様々な面を比較し、検証してみたいと思います。
目次
【トヨタ・エスクァイア】vs【トヨタ・ヴォクシー】の価格を比較
エスクァイアとヴォクシーはほぼ同じ時期に発売されました。
ベースとなったヴォクシーに対して上質感、高級感をプラスする形のコンセプトで発売されたエスクァイアは価格面でどのくらい差があるのか検証してみたいと思います。
両車ともパワートレーンは共通ですのでグレード構成も似ています。
ハイブリッド車の価格を比較
エスクァイア
- HYBRID Gi“Premium Package”:3,358,800円〜
- HYBRID Gi:3,300,480円〜
- HYBRID Xi: 3,151,440円〜
ヴォクシー
- HYBRID V:3,142,800円〜
- HYBRID X:3,014,280円〜
ガソリン車の価格を比較
エスクァイア
- Gi“Premium Package”:2,980,800円〜
- Gi:2,892,240円〜
- Xi:2,675,160円〜
ヴォクシー
- V:2,756,160円〜
- X:2,466,720円〜
やはりエスクァイアの方が価格が10~30万程高く設定されていますね。
外装や内装に手が加えられて上質感がプラスされている分が価格に反映されています。
フロントグリルの風合いはこのように違いがあってヴォクシーは横で分割されてスポーティな感覚、エスクァイアは縦のラインで構成されたT型グリルでラグジュアリー感を演出しています。
インテリアは形はインパネやダッシュボードなどの形は共通ですが、素材や色目で差別化が図られています。
販売台数は2017年度の実績ではエスクァイアが43,876台、ヴォクシーが88,755台となっておりヴォクシーの方が台数は出ています。
アルファードに憧れはあるけれど3ナンバーボディはもてあましそう、予算の関係で手が届かないなどの理由でのあ・ヴォクシーを購入していたユーザー層の中間をしっかり掴んでいるという事になります。
伝統あるトヨタのミニバンですから使い勝手は言うまでもなく、見た目の意匠やインテリアの印象での選択という事になります。
【トヨタ・エスクァイア】vs【トヨタ・ヴォクシー】の大きさを比較
ここまではトヨタのミドルサイズミニバンのヴォクシーとエスクァイアを価格面で比較してきました。
ここで外寸などのは車体の大きさにスポットをあてて検証していきたいと思います。
前述のとおりエスクァイアとヴォクシーは兄弟車でスペックは殆ど同じです。
ですが外寸に限ってはヴォクシーにワイドボディが存在しています。
エスクァイア のサイズ
- ナンバー:5ナンバー
- 全長:4,695mm
- 全幅:1,695mm
- 全高:1,825mm
- 室内長×幅×高:2,930mm×1,540mm×1,400mm

ヴォクシー(V・G・X)のサイズ
- ナンバー:5ナンバー
- 全長:4,695mm
- 全幅:1,695mm
- 全高:1,825mm
- 室内長×幅×高:2,930mm×1,540mm×1,400mm
ヴォクシー(ZS・Si)のサイズ
- ナンバー:3ナンバー
- 全長:4,710mm
- 全幅:1,735mm
- 全高:1,825mm
- 室内長×幅×高:2,930mm×1,540mm×1,400mm
この違いは主にバンパーの意匠部分ですので車体に変更はありません。
実質的な全長は共通、全幅、全高も共通になります。
タイヤ・ホイールはエスクァイアは全車195/65R15ですがヴォクシーはハイブリッドZSが205/55R16、ZSが205/60R16と扁平率は異なるものの16インチホイールを設定しています。
乗り心地に関して言えば16インチがやや固いですがほぼ差は無いと言って良いでしょう。
この2台を比較するにおいてもっとも違うのがエクステリア以上にインテリアの違いです。室内長は共通、シートアレンジや形状も共通ですのであとは素材の質感と細かい装備の差で選択することになります。
まず最初に違いが判るのがインパネ周りでしょう。
ヴォクシーはチープとまではいきませんが質実剛健な感じですがエスクァイアはピアノブラック塗装が施されて高級感が演出されています。
グローブボックス周辺やドアノブ付近の素材も工夫されて上質感を醸し出していますね。
そしてエスクァイアには合成皮革をあしらったシート表皮の設定がありますがヴォクシーにはありません。
特にエスクァイアはダーク系のカラーリングが人気でこのスパークリングブラッククリスタルシャインのからにコーディネイトしたインテリアカラーのバーガンディ&ブラックを選択するユーザーが多いようです。
ただし、これはマイナーチェンジあとのモデルしか選択できませんので注意が必要です。
ヴォクシーの人気色はイナズマスパーキングブラックガラスフレークで同じく濃色系のカラーになります。
現在のトヨタ車の売りである安全装備も両車共通に装備されていて、ファミリーユーザーが多い車種だけに運転しやすさと事故の予防、事故の軽減には万全の対策が施されています。
中でも車体が大柄だけに駐車支援システムや自動ブレーキなどは女性にはとても嬉しいシステムです。
販売店はエスクァイアがトヨタ店とトヨペット店。
ヴォクシーがネッツ店となっています。
レクサス点を除いて現在では主力車種がディーラーごとに振り分けられていますので以前ほど販売店ごとの特色も希薄になってきました。
【トヨタ・エスクァイア】vs【トヨタ・ヴォクシー】の燃費を比較
ここまではトヨタエスクァイアとヴォクシーの価格の比較、ボディサイズの違いなどについてお知らせさせて頂きました。
ここでは実際に走行してみると燃費はどうなのかについて検証してみたいと思います。
エスクァイアとヴォクシーのパワートレーンは前述した様にガソリンエンジンとハイブリッドの両方が共通となっています。
ここでカタログのスペック(2WD車)を見てみましょう。
ガソリン車16.0km/L
ハイブリッド車23.8km/L
実燃費はどのくらいなのか実際に乗っている方の声を調べてみました。
ガソリン車の平均燃費12.6km/L
ハイブリッド車の平均燃費17.7km/L
2台とも車体サイズとほぼ同じ、車重も近いですからカタログの値と実燃費の数値もほとんど差はないという結果になりました。
大柄な車体を考えると2台とも優秀な燃費を誇っているのではないでしょうか。
カタログ値に対してハイブリッドの燃費がやや落ちる点もガソリン車の販売台数が多い要因なのかもしれません。
ワンボックスタイプのミニバンのオーナーの方はエクステリアやインテリアのドレスアップをする場合が多いのですが、エンジンのパワーアップ等のメカニカルなチューニングをする機会が少ない様です。
あったとしてもマフラーを交換してエキゾーストをスポーティな物にするとか、マフラーカッターを装着してビジュアル面でのカスタムをする位に留める方が多い様です。
これは主にユーザー層がファミリーであるため、乗り心地を余り悪くしたくないとか排気音をうるさくしたくないといった志向が強い事が挙げられます。
多人数が乗車する機会の多いミニバンではどうしても燃費が悪くなりがちですから、そこの部分はやはりシビアに考えてしまうのかも知れません。

引用:https://toyota.jp/voxy/performance/?padid=ag341_from_voxy_navi_performance
エスクァイアとヴォクシーではモデリスタやTRDでもアフターパーツが用意されていますが、エクステリア関連とインテリア関連が中心になっています。
タイヤ関係は2サイズ以上ホイールのインチアップをするとフェンダーに接触してしまいますし、ホイールアーチに余裕のあるSUVの様にはいかないようですね。
どちらにしても車体が大きく、車重が重くなりがちなワンボックスタイプのミニバンでは好燃費を期待しすぎるよりも楽しく遊びに出かける方に重きを置いた方がよいでしょう。
アイキャッチ画像引用URL:https://toyota.jp/voxy/