1997年に発売され、高級クロスオーバーSUVの先駆けともいえるのが、トヨタハリアーです。
2013年に3代目が発売され、2017年にマイナーチェンジを行いました。
そんなハリアーですが、不具合やリコールがあるのか、気になるところですので、調べてみました。
目次
トヨタハリアーの不具合報告はあるの?

ハリアーの不具合でどのようなものが出ているのか、調べてみました。
①エンジンの警告灯が点灯
特にエンジンの不調は感じられないのに、エンジンの警告灯が点灯する、という不具合があります。
ディーラーへ持っていったところ、1日預かりで修理した結果、改善されています。
エンジンのプラグ関係の不具合が原因との説明だった様です。
②純正カーナビの動作不良
純正カーナビが動かない、という不具合もいくつか挙がっています。
原因は今のところはっきりと解明されていない様ですが、保証期間内であれば、ディーラーで
修理、交換対応になっています。
③ヘッドランプが点灯しない
ヘッドランプが急に点灯しなくなる、という不具合があります。
原因としては、ヘッドランプのレンズとヘッドライトを収納する為のハウジングの間のシール材が切れたり、
ランプの裏側にある呼吸キャップと言われる通気の為のキャップが外れて、ランプ内に水などが入り、点灯しなくなる様です。
こちらも保証期間内であれば、ディーラーで修理、交換対応をしてくれます。
④サンルーフの異音
サンルーフを開く際に異音がする、という不具合があります。
こちらも、ディーラーに持ち込むことで、修理対応になっています。
⑤JBLオーディオの不具合
オーディオで音楽を聞く際に、高音、中音、低音の設定が自分好みに設定、保持される様に
なっているのですが、その設定状態が保持されない、という不具合です。
アンプを交換すると改善されるとの事なので、この症状がでたら、ディーラーに交換
対応をお願いしましょう。
⑥モールのずれ
窓ガラスのモールがずれている、という不具合があります。
モールとは、ボディ側面に設置されている樹脂製のふちの事です。
こちらもディーラーで対策品が用意されているので、ディーラーへ持ち込みましょう。
⑦窓部分からの異音
運転席側の窓から、異音が発生したり、しなりが発生する、という不具合があります。
ドアロック部分の調整不良が原因との事で、ディーラーで対応しています。
トヨタハリアーのリコールの情報は出ているのか?

リコール制度について
まずは、自動車のリコール制度について、説明します。
リコール制度は、設計、製造過程で問題があり、それが原因で事故、トラブルが起こる可能性がある場合、
自動車メーカーが国土交通大臣に届出をした上で、回収、修理を行う制度です。
リコールには、問題の重要度に応じて、3つの対応があります。
①リコール
リコールは、道路運送車両の保安基準に適合していない、または適合しなくなる恐れがある状態で、
その原因が設計又は製作過程にあると認められる時に行われます。
放置しておくと、重大な事故に繋がってしまう恐れのある不具合です。
②改善対策
改善対策は、道路運送車両の保安基準に規定はされていないが、不具合が発生した場合、
安全の確保、環境の保全上看過できない状態になる不具合を改善します。
こちらも、放置しておくと、事故に繋がる恐れがあります。

引用URL https://toyota.jp/harrier/
③サービスキャンペーン
リコールや改善対策に該当しない不具合で、品質上の問題などの改善をすることです。
こちらは、放置しても、事故に繋がることは無いが、不便を感じることがある、というレベルです。
リコールは、修理しないと車検を通りませんが、改善対策、サービスキャンペーンは修理をしなくても
車検は通る様です。
ハリアーのリコール対応

ハリアーのリコール、改善対策、サービスキャンペーンを調べてみました。
■リコール
①ハイブリッドシステムのリコール
リコール開始日 2013年9月5日
症状
ハイブリッドシステムの電力変換器の不具合で走行不能になる恐れがある。
対策
電力変換器のモジュールを対策品と交換
②ハイブリッドシステムのリコール
リコール開始日 2011年6月30日
症状
電力変換器制御基板のはんだ付けに不十分なものがある事で不具合が生じ、走行不能となる恐れがある。
対策
電力変換器の製造番号を確認し、該当するものは基板の良品が組み込まれたモジュールと交換

③燃料タンク、ブレーキマスターシリンダのリコール
リコール開始日 2010年10月22日
症状
・燃料タンク内の燃料ポンプ用電線の不具合で、燃料ポンプが停止し、エンジン始動不能や走行中に
エンストする恐れがある。
・ブレーキマスターシリンダにおいて、ブレーキ液の潤滑性評価が不足していたため、シール部が潤滑不良となり、
ブレーキ液が漏れて警告灯が点灯し、制動力が低下する恐れがある。
対策
・当該電線を対策品に交換。
・当該シールを対策品に交換、マスターシリンダからのブレーキ液漏れを点検。
ブレーキ液漏れがあるものは、ブレーキブースタを新品と交換。

引用URL https://toyota.jp/harrier/
■サービスキャンペーン
①メンテナンスノートに関するサービスキャンペーン
キャンペーン開始日 2019年2月28日
症状
メンテナンスノートの点検整備情報に関する記載内容のうち、ターボ付エンジン搭載車の点火プラグの交換時期に
誤りがあった。
対策
メンテナンスノートを確認し、改訂前のメンテナンスノートの場合は、該当ページに改訂したラベルを貼り付け。
②工場装着ナビゲーションシステム搭載車両に関するサービスキャンペーン
キャンペーン開始日 2016年4月14日
症状
工場装着ナビゲーションシステム搭載車両で、ETC2.0対応の車載器を装着した場合、
ナビゲーションシステムの走行履歴読み出しプログラムが不適切なため、車載器と道路に設置されている
アンテナとの双方向通信ができず、各種情報サービスが受けられない。
対策
ナビゲーションシステムのプログラムを修正
③音声案内機能付クリアランスソナー装着車のサービスキャンペーン
キャンペーン開始日 2014年1月24日
症状
クリアランスソナー制御コンピュータの音声案内用プログラムが不適切なため、障害物を検知した際に
ブザー警告のみで障害物の位置を音声案内しない。
対策
当該コンピュータのプログラムを修正
④販売店装着ナビゲーション(NSCP-W61)搭載車のサービスキャンペーン
キャンペーン開始日 2012年5月17日
症状
販売店で装着したナビゲーション(NSCP-W61)のプログラムが不適切なため、イグニッションスイッチの
ON-OFFを繰り返すと、バックガイドモニターや目的地検索機能が働かなくなる。
対策
ナビゲーションのプログラムを修正
⑤可変式バルブ制御用油圧ホースのサービスキャンペーン
キャンペーン開始日 2009年11月19日
症状
燃料に含まれる硫黄成分により、エンジンの可変式バルブ制御用油圧ホースの内面に亀裂が発生することがあり、
そのまま使用すると、ホースに穴があきオイルが漏れるおそれがある。
対策
ホースの材質を変更した対策品に交換
トヨタハリアーの不具合とリコール対応状況とまとめ
それでは、ハリアーの不具合、リコール、サービスキャンペーンについて、まとめます。

引用URL https://toyota.jp/harrier/
■不具合
・エンジンの警告灯が点灯
・純正カーナビの動作不良
・ヘッドランプが点灯しない
・サンルーフの異音
・JBLオーディオの不具合
いずれも、保証期間内であれば、ディーラーにて交換対応している、との事です。
少しでも異変が起こったら、すぐにディーラーへ持ち込みをしましょう。

引用URL https://toyota.jp/harrier/
■リコール
・ハイブリッドシステムの電力変換器の不具合
・ハイブリッドシステムの電力変換器制御基板のはんだ付け不具合
・燃料タンク内の燃料ポンプ用電線の不具合
・ブレーキマスターシリンダのシール部不具合
上記の症状は、リコール対象のため、修理をしないと車検を通りません。
リコール対象車には、ディーラーからはがきなどで、リコールのお知らせが届きます。
また、心配な方は、トヨタのHPに、リコール対象車かどうかを確認するページがあります。
車検証に記載の、車台番号を入力することで調べることができます。
一度確認をすることをお勧めします。

引用URL https://toyota.jp/harrier/
■サービスキャンペーン
・メンテナンスノートの点検整備情報の不具合
・工場装着ナビゲーションシステムの不具合
・クリアランスソナー制御コンピュータの音声案内用プログラムの不具合
・販売店装着ビゲーション(NSCP-W61)のプログラム不具合
・可変式バルブ制御用油圧ホースの不具合
上記の症状はサービスキャンペーの対象ですので、修理をしなくても、車検には通ります。
ご心配な方は、先ほどのリコールの時と同じ様に、車台番号で確認をすることをお勧めします。

引用URL https://toyota.jp/harrier/
いかがでしたでしょうか?
過去10年分のリコールを調べてみましたが、4件とかなり少ない印象です。
レクサスのベースになった車でもありますので、それだけ、細心の注意を払って
作られているといえます。
ただ、エンジンの警告灯の点灯や、オーディオの不具合は、同じような現象が起こっている、という方が
見受けられました。いずれも、ディーラーに持ち込みをすれば、交換対応をしている、との事なので、
少しでもおかしい、と思ったら、ディーラーへ持ち込みましょう。