スズキといえば、コンパクトでコストパフォーマンスの良い車をつくるメーカーとして周知されています。
その中でSUV群を担うのがイグニス、ワゴン群を担うのがクロスビーです。
この両車を様々な角度から比較していきましょう。
目次
【スズキ・イグニス】VS【スズキ・クロスビー】は価格はどっち?
引用元:http://www.suzuki.co.jp
まずは価格帯における比較からとなります。
両車ともコスパの高さには定評があります。
一方でNAエンジンとターボエンジンとの差というものもあります。
このあたりがどのように影響しているのかチェックしたいですね。
そこで価格設定はどのようになっているのか覗いてみましょう。
排気量や自動車税からみた比較

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スズキ・イグニスはいわゆる〝マイルド・ハイブリッド〟と呼ばれており、直列4気筒DOHC1300CCエンジンの車両となります。
スズキ・クロスビーも同じ〝マイルド・ハイブリッド〟という群になり、その内容は最近よくきくダウンサイジングターボと言われるタイプです。
1.0L水冷4サイクル直列3気筒直噴ターボというスペックのエンジンです。
自動車税では、ともに1リットル超〜1.5リットル以下なので、基準額が年額34,500円です。
スズキ・イグニスは50%減税で17250円。
スズキ・クロスビーは減税がありません。
また、自動車重量税については、
スズキ・イグニスが50%減税となり、スズキ・クロスビーは減税なしとなります。
環境性能がより高いのはイグニスなんですね。
購入価格相場の比較

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では、次に購入実勢相場について調べていきたいと思います。
イグニスはシンプルなグレード設定であり、5グレードで2WD/4WDの合計10タイプとなります。
この中で代表的なのは全体の中ではハイグレードなHYBRID MZ(2WD)。
こちらが正規価格が1738800円。
対してクロスビーもシンプルな2グレード4タイプとなります。
代表的なのはハイグレードなHYBRID MZ(2WD)
正規価格が2003400円。
実勢相場についてはイグニスのHYBRID MZ(2WD)が1550000円くらいとなり、対してクロスビーのHYBRID MZ(2WD)が1800000円くらい。
価格面においてもイグニスに軍配があがるようです。
【スズキ・イグニス】VS【スズキ・クロスビー】大きさは?
次に寸法について比較していきます。
価格面ではイグニスに軍配があがりますがサイズとしてはどうでしょう。
SUVマシンとワゴンマシンでは寸法に対するコンセプトの違いもあると思います。
こちらもしっかりと注目してまいりましょう。
外寸を中心に比較してみた
まずは、大きさから比較していきたいと思います。
スズキ・イグニス :全長:3700mm 全幅:1660mm 全高:1595mm
スズキ・クロスビー:全長:3760mm 全幅:1670mm 全高:1705mm
おおよそ一緒ですが、車高では明確な差が出ていますね。
SUV群とワゴン群の差がここで現れています。
室内空間の広さは?

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次に主な内寸(室内空間やトランク部分)について比べてみましょう。
スズキ・イグニス
室内長2020mm 室内幅1365mm 室内高1250mm 荷室幅約1160mm 荷室奥行約430〜595mm
スズキ・クロスビー
室内長2175mm、室内幅1355mm、室内高1280mm 荷室幅約1305mm 荷室奥行約525mm
同じメーカーであるだけに、外寸に比例した結果がでています。
荷物を重視するならば、そこはクロスビーの方がより使いやすいのかという印象ですね。
一方、車高や形状から走りやすさでいくとイグニスでしょう。
ここも好みですね。
【スズキ・イグニス】VS【スズキ・クロスビー】燃費はどっち?

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最後に燃費性能について比較していきましょう。
ともにマイルドハイブリッドと呼ばれるパワートレインを有する両車ですが、かたや1300ccのNAで、もう一方は1000ccのダウンサイジングターボです。
価格面ではイグニスに軍配があがってましたが、燃費面ではどのような影響がでるのでしょうか。
どのような結果となるのか興味があります。
ハイブリッド機能について

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この2つの車はともにマイルドハイブリッドという分類になります。
これはいわゆるハイブリッド機能の分類の中ではどこにもあてはまりません。
スズキが言うハイブリッドとはどのような機能なのか。
スズキは減速時に発生する抵抗値をそのままモーターにおいて発電エネルギーとして貯蓄します。
そして、そのエネルギーを加速時に補助エネルギーとして利用するという方法です。
もともとの発想が「せっかく発生するエネルギーがもったいないから利用しよう」というものですので、そこは使われ方としては全うなのかもしれません。
そして、そのような発想であるから、あまり価格転嫁もされていないというのも特徴です。
燃費性能の比較は?

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では、次に燃費性能を比較していきましょう。
まず、カタログ値においては次のような結果となります。
スズキ・イグニス :28.0km/L
スズキ・クロスビー:22.0km/L
もちろん、価格・エンジン性能に比例した燃費結果となっていますね。
実燃費についてはここからおおよそ2割は落ちると言われています。
同基準で比較すると
スズキ・イグニス:22.4km/L
ホンダ・フィット:17.6km/L
とみることができます。
月間1500km走ると考えた時の燃料費(ガソリン150円として)の比較は次の通りです。
スズキ・イグニス:10045円/月
ホンダ・フィット:12784円/月
おおよそ月間で2700円の差。
これは1年間で32400円、5年間で162000円の差となります。
購入額の差が250000円程度。
ここはやはり、何を重要視するのかで選択肢が変わると感じます。
燃費と走りのバランスは?

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前項で燃費情報についてまとめさせていただきましたが、やはり車は走りの楽しみが大切ですので、燃費走行と力強い走りの両立を期待したいところですよね。
そこで両車種の最高出力およびトルクについて比較していきたいと思います。
スズキ・イグニス:排気量1242L、最高出力67[91]kw[PS]/6000rpm(エンジン)、2.3[3.1]kw[PS]/1000rpm(モーター)、最大トルク118[12.0]N・m[kgf・m]/4400rpm(エンジン)、50[5.1]N•m[kgf・m]/100rpm(モーター)。
スズキ・クロスビー:排気量996L、最高出力73[99]kw[PS]/5500rpm(エンジン)、2.3[3.1]kw[PS]/1000rpm(モーター)、最大トルク150[15.3]N・m[kgf・m]/1700-4000rpm(エンジン)、50[5.1]N•m[kgf・m]/100rpm(モーター)。
排気量の違いがありますが、エンジン性能としてはターボ機であるクロスビーの方に軍配があがります。
モーターアシスト性能は全く一緒ですね。
【スズキ・イグニス】VS【スズキ・クロスビー】比較のまとめ
スズキが購入者のニーズに合わせて展開しているスズキ・イグニスとスズキ・クロスビー。
外観からして全く違いますよね。
モダンなコンパクトとして遊び心をもった1台として乗るならイグニス。
荷室性能等にもこだわりながらコンパクトなワゴン車として購入するならクロスビーという結果になるかなって思います。
みなさんがどのようなシーンでどのように使うのかをイメージしながら検討してもらえればと思います。
アイキャッチ画像引用:https://auto.suzuki.it/allestimenti/IGNIS/733/ignis—1-2-dualjet-2wd-icool.aspx