1990年に初登場したトヨタ・ランドクルーザープラド。
ランドクルーザーシリーズのうち、ライトデューティ用として開発された車です。
20年近く日本を代表するSUVとして君臨してきました。
今回は、そんなランドクルーザープラドの下取りや買取価格について掘り下げてみましょう。
トヨタランドクルーザープラドはリセールバリューは高い?安い?

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リセールバリューとは何でしょうか。
ご存知の方も多いでしょうが、一度ここから復習してみましょう。
自動車を売却する際の価値をリセールバリューと呼びます。
新車価格に対する残価比率として、百分率(パーセント)で表すこともあります。
このリセールバリューは、車体やブランド、新車時の価格と密接に結びついています。
基本的に、新車時に人気の車種はリセールバリューも高く、
高額で買い取ってもらえる可能性が高いです。
一般的な車種で、普通に利用した場合(3年間で3万km程度)では、
概ね新車価格の40%から60%程度であることが多いといわれています。
新車時に人気というのは、だれもが欲しがる人気車種だけでなく、
たとえ少数でも「絶対にこのクルマに乗りたい!」という人がいるという指名買いの層の多さも含みます。
では、トヨタランドクルーザプラドは、このリセールバリューは高いのでしょうか?
結論からいうと、トヨタランドクルーザープラドは絶大な人気を誇ります。
ランドクルーザー専門の中古車販売店も多いほか、海外にも多くのファンを持ち、
日本で過走行になった車両を求めて海外から買い取り業者がやってくるほどです。
また交換パーツの供給網も世界中にあり、地球上どこでも活躍できるので、価値が下がりづらいといえます。
では、具体的な数字を見てみましょう。
2.7TX(7人乗り)
リセールバリュー(%):76.9%
2.7TX「Lパッケージ」(7人乗り)
リセールバリュー(%):76.8%
2.8TX(7人乗り)
リセールバリュー(%):74.2%
2.8TX「Lパッケージ」(7人乗り)
リセールバリュー(%):76.5%
2.8TZ-G(7人乗り)
リセールバリュー(%):70.6%
となっています。いかがでしょうか。リセールバリューは、70.6%~76.9%ということで、
概ね新車価格の40%から60%程度であることが多いことから考えると、
非常に高いリセールバリューを保っているといえますね。
トヨタランドクルーザープラドは下取り価格はどのくらい?

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では、実際トヨタランドクルーザープラドの下取り価格はどれくらいでしょうか。
今回調べた中で、トヨタが購入サポートの一環として下取り参考価格情報を公表しているサイトがありました。
あくまでも参考価格ということですが、メーカー、車名、年式を選択することで、
大体の下取り価格が出るようになっています。
このサイトで、ランドクルーザープラドの下取りの下取り価格を見てみましょう。
参考までに買取価格を新車価格で除した下取り率を算出してみました(小数点以下四捨五入)。

2.8TX(7人乗り)
トヨタ下取り参考価格:313万円
発売当時新車価格(2018年式):4,307,040円
下取り率:73%
2.8TX「Lパッケージ」(7人乗り)
トヨタ下取り参考価格:346万円
発売当時新車価格(2018年式):4,822,200円
下取り率:71%
2.8TZ-G(7人乗り)
トヨタ下取り参考価格:391万円
発売当時新車価格(2018年式):5,363,280円
下取り率:73%
2.7TX(7人乗り)と2.7TX「Lパッケージ」(7人乗り)は、参考価格がありませんでした。
2018年式と1年後ですので、平均72%となかなか高率での下取り価格となっています。

参考までに、他のデータで3年後の下取り参考価格を見てみましょう。
新車価格との割合を見ていただくため、少し以前の数値(2009年~2013年式)になりますが、
下取り価格を見てみましょう。
2.7TX
下取り参考価格:223万円
発売当時新車価格(参考):333.0万円
下取り率:66%
2.7TX「Lパッケージ」
下取り参考価格:262万円
発売当時新車価格(参考):377.0万円
下取り率:69%
4.0TX
下取り参考価格:210万円
発売当時新車価格(参考):370.0万円
下取り率:57%
4.0TZ
下取り参考価格:275万円
発売当時新車価格(参考):425.0万円
下取り率:65%
4.0TZ-G
下取り参考価格:302万円
発売当時新車価格(参考):490.0万円
下取り率:62%

やはり3年後となると、下取り率は平均64%程度になっているのがお分かりいただけると思います。
一概に比較することができませんが、一番初めに掲げた買取価格に対するリセールバリュー(3年後)と
比較してみるとなかなか興味深い数字ではないでしょうか。
トヨタランドクルーザープラドの買取価格はどのくらい?

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それでは、ランドクルーザープラドの最新の買取価格はどのくらいでしょうか。
普通に利用した場合を念頭に、3年もしくは3万km走行を目安に、見てみましょう。
2.7TX(7人乗り)
3年後の買取相場:284万円
発売当時新車価格:3,692,520円
2.7TX「Lパッケージ」(7人乗り)
3年後の買取相場:323万円
発売当時新車価格:4,202,280円
2.8TX(7人乗り)
3年後の買取相場:320万円
発売当時新車価格:4,307,040円
2.8TX「Lパッケージ」(7人乗り)
3年後の買取相場:369万円
発売当時新車価格:4,822,200円
2.8TZ-G(7人乗り)
3年後の買取相場:379万円
発売当時新車価格:5,363,280円

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色々調べてみたところ、3万km程度ですと、大体この程度の数字のようです。
予想よりも短い距離(1万km)程度の走行のクルマも市場によく出ているようです。
また、買取価格も年式、走行距離だけではなく、カラーによっても相当価格差が出ているようです。
ランドクルーザープラドの買取相場はやはり非常に高く、年式が古くてもかなりの買取金額がつくことがあります。
輸出相場により20年前のランドクルーザープラドでも買取により金額がつくことがあるようです。
もちろん年式が新しいほど、基準となる査定金額が高くなるので、買取金額は高くなります。
ただ、新車で登録した瞬間から1年程度の間は、実はもっとも買取相場が下がるときでもあります。
ランドクルーザープラドの買取相場は高値を維持していますので、
一年で売却してしまうよりも、ある程度長く乗ってからランドクルーザープラドを売った方が、
最終的な費用対効果は高いと思われます。

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また、傾向として、人気グレードは「2.7TX Lパッケージ」「2.8TX Lパッケージ」「2.7TX」などです。
5人乗りよりも7人乗りの方が、買取金額は高い傾向があります。
ガソリン車7人乗りの方が、買取相場は安定して高値を維持しています。
ガソリン車では、4000ccエンジン搭載モデルよりも、税金や維持費が安くなる、
2700ccエンジンのグレードの方が買取率は高くなるパターンが良くみられます。
4000ccの方が、2700ccと比較して値下がり幅が大きい傾向が見られます。
先ほど、カラーによる買取価格の変化があることを少しお話しましたが、
人気色は黒と白です。黒と白だと買取金額にプラス査定されるようです。

今回は、ランドクルーザープラドのリセールバリュー、下取り価格、買取価格を見てみました。
ランドクルーザープラドは非常に中古市場でも高い価値を保っていますので、
新車を購入する際により査定が高くなる色や装備をチェックして選んでみるのも、
一つの方法かもしれませんね。
アイキャッチ画像引用:https://automove.jp/?p=66338