どんなクルマに於いても不具合や、リコールということは経験があると思います。
スバルレヴォーグは人気モデルなだけあり、台数も出ているので比較的リコール情報や不具合の報告もあかりやすい傾向にあります。
その情報をまとめていきますので、最後までご覧ください。
目次
スバルレヴォーグの不具合報告はあるの?
まずは不具合、リコールにはなっていないがよく話題にあがる修繕個所を主にネットのレヴューや口コミを元に多いものを抜粋しております。
CVT(リアトロニック)の不具合
現在のスバルは主にトランスミッションにCVT(Continuously Variable Transmission)という無段階変速機を搭載しております。
このトランスミッションは、本来のATとは異なって段階を踏んで変速することなく途切れずにエンジンのパワーをミッションに伝達し続けていきます。
スバルが1987年に先進的に導入したミッションですが、当時は耐久性に問題がありましたが現在は改良に改良を重ねて現在は300psのレヴォーグにも搭載されています。
伝達トルクと燃費性能を向上させて、コンパクトに新開発されたのが「リアトロニック」です。
しかし、このCVTが高速道路等をある程度のスピードで走行し続けていると突然AT油温警告灯が点滅、同時にギアが抜けたような感覚になりエンジンはレブリミットまで回しても100km/h以下しかスピードが出ないという症状が散見されるようです。
また、このあとインフォメーションディスプレイには「CVTシステムチェックを受けてください」という表示がされます。
エンジンを止めて、リスタートしても引き続き100km/h以下でしか走行できず、フェイルセーフモードに入っていて制御されてしまいます。
ただ、止めてしばらくしてからエンジンを掛け直すと治ってしまいそのまま走れるよう。。
これはCVTの油温が上がりすぎると制御されてしまうようで、まめに忖度しながらの走行が必要なようです。
ビルシュタインダンパーの不具合
ドイツ製のビルシュタインダンパーは、制御能力は折り紙付きですが耐久性には問題がありレガシィのころからよく問題が発生していました。
今回のレヴォーグに搭載されているビルシュタインダンパーからも、走行中にゴロゴロといった異音がすることがあるそうです。
アッパーマウントの交換だけで済めば3~50,000円で済むそうですが4本とも全交換となるとそれなりの費用は覚悟がいるようです。
確かにサスペンションとしての能力はとても高いのですが、維持費ということを念頭に入れるとコスパが良いとは言えません。
エンジン始動時の信号異常

https://minkara.carview.co.jp/userid/157479/blog/38738929/
これは、レヴォーグに乗っている方はおなじみの不具合のようです。
エンジン始動時に、インフォメーションパネルにあらゆる警告灯が灯りドライバーを恐怖のどん底に陥れます。
まずい壊れたと思いきや、もう一度エンジンを切ってもう一度掛け直すと何ごとも無かったかのように戻ります。
これは、排気ガス内の酸素量を計測してECUに情報をフィードバックし効率的なエンジンの稼働を促すためのものです。
修理にディーラーへ行くと、ECUのプログラム書き換えにて対処していただけます。
それにしても、全部警告灯が点灯するとなると焦りますね!
スバルレヴォーグのリコールの情報は出ているのか?
レヴォーグのリコール情報は、発売から以下の通りです。
2014年
・ECU(エンジンコントロールユニット)の不具合
ユニットがのプログラムが不適切なため、触媒劣化診断が正常になされず適正に診断されない可能性がある。
そのため、触媒の劣化時に警告灯が点灯しない可能でがありまs。
→全車制御プログラムの書き換えによって対応し、触媒の点検時に異常が見つかれば排気管ごと交換対応。
2015年
・ブレーキランプスイッチ改善対策
アイサイトに関連するシステムの一部に不具合があり、ブレーキランプスイッチが故障した際の検出に時間を要して場合があります。
また、アイサイトの利用が出来ない旨の表示がされない上にアイサイトの稼働によるブレーキがかからない恐れがあるようです。
→アイサイトのプログラム書き換えにて対応。
2016年
・センターピラーに亀裂が生じた部品の混入の恐れあり
センターピラーのリインフォースの製造が不適切なため、亀裂が生じた部材が混入したものがある。
→当該部位を確認し、損傷が確認された場合は車両を入れ替えにて対応。
・パーキングブレーキの不具合
VDCユニットの不具合におけるパーキングブレーキの故障の可能性があり、電動パーキングブレーキのモーターが作動し続けてしまい解除できなくなる恐れがある。
→VDCユニットの制御プログラム書き換え。

・吸気ダクトの材質不良による不具合
直噴ターボエンジンの吸気ダクトにおいて、製造管理が不適切なため、正規と異なる材料で製造されたものがある。そのため、使用過程で耐油性能や耐熱性能が低下し、当該ダクトに亀裂が発生してエンジン不調となり、最悪の場合、エンストするおそれがある
→該当車両は良品とダクトを交換。
・ドアサッシュテープの不具合
ドアサッシュのサッシュテープの粘着が弱いため、ドア上端コーナー部にあるテープの折り重なる部分がずれ、凸形状の先端が鋭くなるものがある。
乗降時等に、当該部位に接触すると軽傷を負う可能性がある。
→ウェザーストリップを対策品に交換する。
2017年
・ECU(エンジンコントロールユニット)の不具合
原動機において、エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、吸入空気温度が高い状態で点火時期や燃料噴射、過給圧が適正に制御ができず、異常燃焼を起こすことがある。
そのため、シリンダー内の圧力が異常に上昇しコンロッドが折損、最悪の場合、シリンダーブロックが損傷してエンジンオイルが漏れ、火災に至るおそれがある。
→エンジンコントロールユニットのプログラム書き換え。
・ステアリングボックスの不具合
ステアリングギヤボックスにおいて、ラックギヤの製造が不適切なため、強度が不足しているものがある。 そのため、使用過程において、損傷し、最悪の場合、ハンドル操作ができなくなるおそれがある。
→該当車は良品のステアリングボックスと交換。

・完成検査における合否判定の不正
車両製作工場の完成検査において、完成検査員に任命されていない検査員が合否判定を行ったものが認められたため、道路運送車両の保安基準に関する検査が適切に行われていなかった。
→全車両、指定整備工場において点検および自動車検査員による確認を行う。道路運送車両の保安基準に関する不具合が認められた場合は是正する。
2018年
・続 完成検査における合否判定の不正
2017年に発生した同リコールの検査対象車両の範囲拡大。
精査を行った結果2/8,10/11の二度に渡り対象車両の範囲を拡大。
スバルレヴォーグの不具合とリコール対応状況とまとめ
さて、ここまで紹介してきたリコールと、不具合に関して情報。
不具合情報は特に目立つものをピックアップしましたが、特に気をつける必要があるのはCVTの油温です。
スバルの対応としては、そのような過酷な使用状況は想定していないとのことで無償修理とはいかないようです。
あまりにも多いようだとリアトロニックごと交換とするべきですが、有償交換となるので乗り方には注意しましょう。
また、一番気になるリコールの情報としては直近に起きている完成検査の合否判定リコールではないでしょうか。
3回に分けて、対象の製造番号をを拡大しています。
近年の国内で多発している製造業の品質保証問題に端を発していますが、由々しき問題として見ておくべきでしょう。
スバルに関しては何年にもわたってこの問題が見過ごされてきたというのは、消費者を裏切り続けてきてしまったということです。
日産でも同様の問題が発生していますが、現在の日本の製造業の根底が崩れようとしております。
今回のリコールで全て届出終わったとのことですが、今後の対応は注目しておく必要があるでしょう。
スバリスト、という言葉があり熱狂的なファンが多く居ますがまだまだ中堅メーカーでありリコールも多いのも事実です。
トヨタと比べた際にスバルとマツダは7倍多いというデータがありそのほとんどはユーザーからの問い合わせで発覚しているというもので、その一方トヨタはほぼ発覚前にリコールを申し出ています。
サプライチェーンの管理能力がずば抜けて高いということが理由ですが、この辺りのリコールや不具合もクルマの技術発展のためと愛を持ってスバルのレヴォーグと付き合うべきでしょう。
アイキャッチ画像引用:https://www.subaru.jp/levorg/levorg/special/photo.html