ホンダN-BOXとスズキハスラーは価格帯が同程度なのでライバル車として挙げられることが多いです。
しかし性能に関しては、街乗りを想定して開発されたスーパーハイトワゴンのホンダN-BOXと、アウトドア向けに開発されたクロスオーバーSUV車のスズキハスラーは全くの別物です。
今回はそんな2台の、それぞれが得意とする性能や個性をひもといていきます。
目次
【ホンダ・N-BOX】VS【スズキ・ハスラー】価格はどっち?
ホンダN-BOXはスズキハスラーに比べてグレードの数が非常に多くて、何を比較するか悩む方が多いと思います。
今回はできるだけ同じ条件で比較してみようと、2台ともターボエンジンを積んだ2WDと4WDの車両価格を見ていきましょう。
ホンダN-BOXの価格

引用:https://www.honda.co.jp/
ホンダN-BOXグレード「G.L」ターボHondaセンシング 4WD車
価格1.826280円
ホンダN-BOXの中でもとりわけ人気の高いグレードG.L。
上位グレードに位置する車両なので、ターボと4WDが付けばホンダN-BOXの中でもお値段は高めの設定になります。
しかしHondaと言えばもともとスポーツカーの開発をし続けているメーカーです。
切れ味のある走りが可能なターボエンジンに、山道雪道などのオフロードを走破する4WDこそHondaの見せどころではないでしょうか?
お値段に恥じない走行性が期待できます。
スズキ・ハスラーの価格

グレード「J」.ターボ2トーンルーフ仕様 4WD車
価格1.748520円
スズキハスラーのグレードは現在この「J」のみで、あとはターボ車やカラートーンと駆動システムの違いを選べるのみ。
リーズナブルで遊び心に溢れたSUVを目指して開発された通り、お値段は比較的安価で手に入りやすい価格設定となっています。
そして中でもターボエンジン搭載4WD車は小型SUVとして大変人気です。
その人気ぶりと言えば新車もそうですが、実は中古の市場にその需要が極まっています。
軽自動車リセールランキングで常に一位の座に君臨している恐るべき実績をもっているグレードと機種になります。
ホンダN-BOXとスズキハスラーの価格まとめ

2台の価格を比較してみた結果です。
同等のスペックを持ち合わせているホンダN-BOXとスズキハスラーの値段は80.000円程ホンダN-BOXの方が高い設定になっています。
ホンダN-BOXは家族で街乗りすることを目的にされた主婦層向けのファミリーカーなので、快適装備の充実感が素晴らしいです。
・パワースライドドア
・チップアップ機構付きスライドシート
・UV&IRカットガラス全ウィンドウ対応
などなど、初期装備からすでに様々なラインナップが入っています。
対してスズキハスラーの快適装備はホンダN-BOXよりはあまり充実しはしていません。
1点だけあげるとすると、シートヒーティングが付いているので、冬のアウトドアには嬉しい機能だと思います。
他の初期装備は、ホンダN-BOXにもついている装備が多いです。
これらの事から、80.000円の価格差は装備の充実度の違いなので目立った価格差ではないことがわかりました。
【ホンダ・N-BOX】VS【スズキ・ハスラー】大きさは?
ホンダN-BOXとスズキハスラーの大きさによる室内の使い勝手を比べていきます。
ホンダN-BOXの外寸・内寸

引用:https://www.honda.co.jp/
全長3.395mm 全幅1.475mm 全高1.815mm
室内長2.240mm 室内高1.400mm 荷室長1.820mm 荷室幅1.120mm
ホンダN-BOXの室内は大変広く使いやすい内容になっています。
・室内高1.400mmで小学生の子でも天井を気にせず利用できる
天井が高いのでお子さんが立って移動することが可能です。
アウトドアに出掛けた時などはそのまま着替えもできたりするので使い勝手は最高!
・リアシートの足元空間は男性でもゆったり過ごせる
コンパクトな車両にもし180cm近い男性を乗せるとなったら、くつろげるかな?と少し心配になりますよね?
しかしホンダN-BOXの足元空間は大変広い!
ホンダフリードのようなコンパクトミニバン並みの開放感と室内高1.400mmで、高身長の男性が場所をきにせず座ってのんびりできます。
スズキハスラーの外寸・内寸

引用:http://sp-suzukicar.jp/car/hustler/performance_eco/index.html
スズキハスラーの室内の広さを見ていきます。
全長 3.395mm 全幅 1.475mm 全高 1.665mm
室内長 2.160mm 室内幅 1.295mm 室内高 1.250mm
ハスラーの室内は若干小さめ設定です。
しかし、多彩なシートアレンジによって大きな荷物でもしっかり入れるようにできています。
助手席と後部座席をフラットにすることでサーフボードやスノーボードを入れる事ができるので、オールシーズンのアウトドアに適応可能。
更に、分割可倒式のシートなので、リアシートを一つだけ倒して3人乗車可能にしてゴルフバッグ4つは入るスペースを作ることもできます!
ロングドライブでドライバーが休憩したい時には、フロントシートをフラットにしてそのまま眠れますよ!
ホンダN-BOXとスズキハスラーの大きさ比較
室内の大きさはホンダN-BOXが広々使用できるでしょう。
一番差のあるポイントは200mmも差がついている室内高です!
ホンダN-BOXは室内高1.400mmあるので、子どもや小柄な女性はあまり苦も無く室内を歩くことができるのでファミリー層には大変うれしい内容だと思います。
比べてスズキハスラーは室内高1.200mmとやや低め、天井の圧迫感がありますね。
しかしその分細かい収納スペースが非常に多く、遠出をする際に飲み物を置いたり小物を置いたり、更にテーブルの様に使用できるインパネパーツも存在します!
ファミリー向けで考えれば間違いなくホンダN-BOXが大きさは優れていますが、アウトドアに行くなら車幅が小さく収納の使い勝手も良いスズキハスラーがスムーズに対応できるでしょう。
【ホンダ・N-BOX】VS【スズキ・ハスラー】燃費はどっち?

ホンダN-BOXとスズキハスラーの燃費性能を比較してみました!
スズキハスラーはSUV車両という事もあって燃費性能は悪いんじゃないかと思いますが実際はどうなのでしょうか。
ホンダN-BOXの燃費性能

引用:https://www.honda.co.jp/
ホンダN-BOX「G.L」ターボHondaセンシングの燃費
25.6km/L JC08モード
実燃費はいくら?
市街地モード 11.3km/L
郊外地モード 15.6km/L
高速走行モード 20.3km/L
ターボ車両は通常グレードのエンジンよりもレスポンスが非常に良く、軽自動車のターボ車両としては大変伸びのある走りが出来ると好評です。
それでいて燃費性能は20km/Lを超えるので家計に大変優しい!
これだけの低燃費で加速に優れているなら、移動距離の長い地方にお住まいの方はターボ車両を選ぶのがお得でしょう。
スズキハスラーの燃費性能

引用:http://sp-suzukicar.jp/car/hustler/performance_eco/index.html
スズキハスラー「J」2トーンルーフ仕様車の燃費
27.8km/L JC08モード
実燃費はいくら?
市街地モード 15.5km/L
郊外地モード 19.1km/L
高速走行モード 20.9km/L
スズキハスラーはSUV車なので燃費は悪いのかと思いきや、意外にもすごく低燃費です!
秘密はスズキが採用する「Sエネチャージシステム」にあります。
エンジンとは別にモーター機能付き発電機“ISG”という装置が設置されており、これによる働きは主に二つ。
・減速時に車の運動エネルギーを利用して発電を行う
・発電したパワーを使用してエンジンを動かすことができる
自家発電した電力を用いることで、ガソリンを使用せずに車を動かすことが出来る優秀な機能です。
発電した電力は、車のコンピューターでは“ガソリン”として扱われるので、インパネの残ガソリンが半メモリ程回復したという驚きの報告があります!
同じ道を毎日走るのであれば、必要最低限のアクセル操作と減速ポイントを押さえておけば、効率よく発電できて燃費性能を更に助けることが出来るかもしれません。
ホンダN-BOXとスズキハスラーの燃費性能まとめ

引用:https://www.honda.co.jp/
二つの燃費を比べてみた結果、燃費性能が良いのはスズキハスラーです。
しかもハスラーはSエネチャージシステムによって、上手くいけば燃料の回復を行えます。
今回はターボ車でしたが、普通のエンジンならカタログ燃費32km/Lもあるので、軽自動車の中でもトップクラスと言えるでしょう。
ホンダN-BOXは燃費に関してはハスラーに見劣りしますが、その分エンジンの加速が非常にスムーズな上にタフなので、長距離運転も軽々こなせるでしょう。
アクセルを踏み込んだ時のレスポンスも早いのでストレスなくドライブできるはずです。
以上の事から燃費ならスズキハスラー、走行性ならホンダN-BOXが優れています。
アイキャッチ画像引用:https://www.honda.co.jp/Nbox/