ミニバンの中でも絶大な人気を誇るトヨタノア 。
ファミリーカーとしてノアの購入を考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで気になるのが、ノアの後部座席の広さや荷室容量、そして車中泊ができるかどうか。
ファミリーユースする際、気になる点について考察してみます。
トヨタノアの後部座席は広い?
後部座席はミニバンの重要なポイントですから、広さが気になって当然です。
果たして、トヨタノアの後部座席は狭いのか、広いのか。
ノアの室内サイズは、長さ 2930mm、幅1540mm、高さ1400mmとなっています。
高さ1400㎜といえば、子供なら普通に立っても天井に頭がつかない高さです。
長さや幅については、上記はそもそも全体のサイズですし、
数字だけを見てもピンと来ないでしょうから、
後部座席の広さを左右するシートについて見ていきましょう。
新型トヨタノア は7人乗りと8人乗りがありますが、
両者では後部座席の形状に違いがあります。
7人乗りは2列目にキャプテンシートが採用されています。
これによって7人乗りは、さまざまなシートアレンジが可能になっていますが、
中でも魅力的なのは、「スーパーリラックスモード」。
キャプテンシートの最大の特徴は、超ロングスライド(最大810㎜)できることで
3列目シートを跳ね上げて、キャプテンシートを後ろにめいっぱスライドすれば、
足元に広大なスペースが確保でき、まるで我が家のリビングのように、
車内でゆったり過ごすことができるのです。
ほかにも、2列目シートを右か左にスライドさせて
スライドドアから3列目シートへ直接アクセスできる「フリーアクセスモード」、
2列目シートを前にスライドさせて4人でワイワイできる「だんらんモード」などへの
シートアレンジが可能です。
また、2列目シートを左右にスライドすれば、中央に空間ができ、
ウォークスルーが可能になります。
新型トヨタノア の中では圧倒的な人気を誇る7人乗り。
その人気のわけは、アレンジのバリエーション豊富なキャプテンシート採用の
ゆったり快適な後部座席にありそうです。
一方、8人乗りは、6:4分割のチップアップ方式を採用。
7人乗りのキャプテンシートほどではありませんが、
2列目シートを後方へスライドさせれば、余裕で足を伸ばして座れます。
また、チップアップして前方にスライドさせれば、
大人の男性でも、ゆったりラクラク、3列目シートに乗り込めます。
その3列目シートは、7人乗りも8人乗りも同様、
座面の広さも、シート前のスペースも、3列目シートにしては及第点以上という声しきり。
キャプテンシート採用の7人乗りがやや優勢の感もありますが、
どちらにしても、トヨタノア の後部座席は余裕があり、
快適な居住性を持っていると言えるのではないでしょうか。
トヨタノアの荷室容量はどのくらいあるの?
トヨタノア の荷室について、まずはサイズを見てみましょう。
荷室幅は、3列目シートを左右に跳ね上げてたたんだときは1100㎜(3列目シート間の幅)、
荷室開口幅は1210㎜、そして、荷室フロアで測定した最大幅は1310㎜となっています。
荷室の奥行きは、3列目シートまで使用しているときは315mm、
3列目シートをたためば、7人乗りで1000㎜、8人乗りで1020㎜まで、
2列目、3列目を倒せば、7人乗りで最大1690㎜、8人乗りで最大1770㎜まで
それぞれ拡大することが可能です。
ちなみに、キャプテンシート採用の7人乗りは、
さまざまなシートアレンジができることは既述しましたが、
3列目シート跳ね上げて荷室の奥行きが1000㎜になったときは、
2列目に人が乗っていても、後ろに十分な荷物が積み込める「ラゲージモード」、
3列目シートを跳ね上げ、2列目シートを前へスライドさせて荷室奥行きが1690㎜になったときは、
後列すべてを荷室として使える「ビッグラゲージモード」と呼ばれています。
一方、8人乗り仕様は580mmのロングスライドが可能なチップアップシートを採用しており、
チップアップして3列目シートを跳ね上げれば、
大容量のラゲージスペースが出現することが、ひとつのウリになっています。
VDA法で測定された荷室の容量は、
7人乗り、8人乗りともに、3列シートを利用した状態でシートバック上端までで281L、
荷室をフルに利用してルーフまで積む場合は388L。
3列目シートを格納すれば、7人乗りで847L、8人乗りで852L(ともにシートバック上端まで)、
さらに、2列目シートも格納すれば、7人乗りで1547L、
8人乗りで1597L(ともにシートバック上端まで)が確保できます。
トヨタノア荷室開口高は1250mm、荷室開口幅は1210mm、
最低地上高は500mm(2WDの場合)となっています。
背の高い荷物や横幅のある荷物を積むのにも十分な高さと幅で、
高さも、荷物を積み込みやすいよう低めに設計されています。
スキー板やサーフボード、自転車など、いろいろな荷物が積み込めます。
トヨタノアで車中泊がしたい!

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レジャー用品などをたくさん積み込んで、
家族、あるいは仲間とワイワイやりながらレジャーに出かけるとなると、
ときには車中泊をすることも考えられます。
広々とした車内でゆったり快適なドライブを楽しめるノアですが、
では、車中泊はどうなのでしょうか。
心地よい睡眠が得られるだけの環境は整っているのでしょうか。
結論から先に言うと、答えは「YES」。
ノアは車中泊に耐え得る環境が整っています。
その最大の秘密はシートにアリ。
例えば、キャプテンシートを採用したノア7人乗りは、
さまざまなシートアレンジができることが魅力のひとつであることは、すでに説明しましたが、
1列目シートを倒し、2列目シートと合わせた「フロントフラットソファモード」にすれば、
体を伸ばしてゆったりできるため、仮眠も車中泊も快適です。
また、7人乗り、8人乗りともに、2列目、3列目シートを倒してフルフラットにできるため、
足を伸ばして完全に横になることができます。
ただフルフラットとはいえ、真っ平らになるわけではありませんから、
そのままでは背中が痛くなるなどして寝苦しいかもしれません。
快適な睡眠を得るためには、エアベッドや低反発マットなどを用意しておくといいでしょう。
車中泊は「夏は暑く、冬は寒い」という現実にさらされるため、
断熱シェードがあれば、防寒・防熱にもなり、プライバシーも守れます。
プライバシーと言えば、遮光カーテンをつけるのも、ひとつの手。
カーテンで車外からの視線をブロックすることは、
プライバシー保護になるだけでなく、防犯対策になります。
また、他の車のライトや街灯のあかりをブロックすることは、
快適な睡眠のためにも欠かせません。
車中泊となると、換気のために窓を開ける必要もありますが、
夏の場合は、蚊などの虫が車内に入ってくる可能性が。
電池式の蚊取り器やスプレーの虫除け剤などを持っておくと便利です。
あるいは、車用の網戸「ウィンドーバグネット」を取り付けても。
これには遮光効果もあるため、
真夏の強い日差しの中でハンドルを握る際にもひと役買ってくれます。
冬は虫の心配がないものの、寒さ対策は必須です。
車中で寝るなら、重ね着をして寒さに備えると同時に、
使い捨てカイロなどの簡易暖房グッズを上手に利用してください。
車中泊に耐え得るトヨタノア ですが、
このようにいろいろな備えをしておけば、
より快適な車中泊が実現します。
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