2018年のミニバン売り上げ台数ランキングではトヨタ・ヴォクシーが第4位、トヨタ・ノアは6位にランクインしています。
実はこの2車、外観は異なりますが、性能などの中身は一緒。
この2台を合わせるほとんどトップクラスの売り上げに。
そんな隠れたヒット車「トヨタ・ノア」の口コミを良い点・悪い点に分けて詳しく紹介します。
トヨタ・ノアの良い口コミ

引用:https://mycar-review.com/toyota-noah/
トヨタ・ノアのセールスポイントをトヨタ公式サイトの各グレード別に推測すると、以下のようになります。
○ハイブリッド車なら7人、ガソリン車なら8人乗りまで設定している
○床が低く家族にやさしい、居住性の高い広々空間
○特にW×B(ダブルバイビー)は内装にこだわりのある十分な品質
○毎日の通勤にも使える5ナンバーサイズ
○ガソリン車なら車体価格も維持費も安い
○ハイブリッド車も選べ、その燃費は驚異的
ざっとまとめるとこのようになります。
それでは、実際にトヨタ・ノアに乗っているオーナーの口コミを具体的に見てみましょう。
・黒一色のW×Bのハーフレザーシートの雰囲気がスマートで洗練られた印象
・大人数乗れて、荷物も積めて、運転もしやすい
・回頭性が非常に良く走行性能が前モデルより格段に上がった
・外観のデザインに尖りがなく、ファミリー向け
・フラットなトルクと無駄に唸らないCVTのセッティングは良く出来ている
・とにかく車内が広く、パワースライドドアで子育て世代にはうってつけ
・視界が高く広いため、運転しやすい
・セカンドシートのロングスライドはかなり絶大! 驚きの広さ!
・ロングホイルベースで直進安定性は抜群
・ミドルサイズミニバンの性能としては全体的に不満なし
上記10件の口コミを見てみると、フロントから望む高く広い視界や、安定した乗り心地、広く居住性のある空間が圧倒的支持を集めているようです。
全体的な傾向としては、日産セレナ、ホンダステップワゴンなどのライバル車と比較した口コミも多く見られました。
また、「外観のデザインに尖った印象のあるエスクァイヤと比べると、トヨタ・ノアのほうが全体的なデザインも含めて安定感のあるスタイルで好感がもてる」との意見も。
反面、走行性能に関しての良い口コミは「直進走行での安定性」「高速道路での乗り心地」「長距離ドライブでの低燃費」などが複数見られました。
走行性能に関して言えば、良い口コミを探すほうが大変と言ったところでしょうか。
だからと言って特別にどこが悪いという評価もなく、全体的に「不満はない」という口コミが目立ちました。
トヨタ・ノアの悪い口コミ

引用:https://car-teach.com/compare-esquire-voxy
トヨタ・ノアはトヨタ公式サイトや「良い口コミ」でも触れたように、全体的に高い水準を保ち、ハズレのない車です。
しかし、それが裏を返せば「ずば抜けた魅力がなく、面白味のない車」と思われやすいというのです。
そのため、せっかく新車で購入しても、走行1万キロ未満で手離してしまう人が意外に多いのだとか。
それでは実際に、トヨタ・ノアを手放す人の多くが抱く悪い点を細かく見ていきましょう。
以下、悪い口コミ10件をピックアップしました。
・2014年のフルモデルチェンジで内装の質が落ちた
・70型式のノアと比較すると収納ポケットの容量が半減していて残念
・ハイブリッドのエンジン性能がモッサリしていてキレがない
・ハイブリッドは低速でモスキート音がきつい
・燃費はカタログの数値との差がひどい
・前モデルに比べるとプラスチック感が強くチープな印象
・高い買い物をした割にはただの大きな車
・エコモードだと、発進加速がかなりもっさり
・フル装備の新車で350万円近いのは高すぎる
・上り坂になるとパワー不足、音がうるさい
良い口コミに関しては「不満はない」という評価が多い一方、悪い口コミとなると皆さんかなり具体的に投稿している模様。
全体的に走行性能に関しての不満が大半を占めているようです。
特にパワー不足、エンジン性能にキレがないといった評価が目立ちました。
良い口コミで挙げている「直進走行の安定性」とは反対に、街中でのちょい乗りでは燃費が格段に悪くなるという口コミも目立ちました。
また、広い室内空間はかなりの支持があるものの、内装に関しては不満を持つオーナーが多数見受けられます。
特に2014年のフルモデルチェンジ以前のモデルを知っている層には、現行モデルはかなり安っぽく感じるという声もちらほら。
「フル装備の新車で350万円越え、さらに内装の質がこれでは高すぎる」というかなり辛口なコメントも。
どうやら内装が安っぽく感じる一番の原因は、全体的にプラスチックを多用した点にあるようです。
比較的高い車体価格の割に、室内の質感がイマイチという評価が目立ちます。
走行性能に関しては口コミ内で挙げられている他社のミニバンと比較しても、三菱・デリカはジープのようなパワー抜群の走りに定評がある一方、安定感のあるトヨタ・ノアに関しては、加速時のもたつきを指摘する声が多数見られます。
また同じく比較に挙げられているトヨタのミニバンでもエスクァイアは、十分なトルクがあり加速にもキレがあるという意見が目立ちました。
エスクァイアに関しては、トヨタミニバンの中でも高級志向を目指した車です。
しかしながらトヨタ・ノアと比べると価格差も20~30万円程度とあり、やはり同社のミニバンとしては比べてしまう、というのが消費者の本音のようです。
トヨタ・ノアの場合、全体的に優秀で他社のミニバンのように走行性能に特化していたり、デザインが奇抜だったりなどの突出した特徴がないことから、逆に低い評価が悪目立ちしているという印象を受けました。
トヨタ・ノアの口コミの評判まとめ

引用:https://toyota.jp/noah/interior/
以上の口コミを踏まえて、改めてトヨタ公式サイトが謳っているセールスポイントと見比べてみましょう。
○ハイブリッド車なら7人、ガソリン車なら8人乗りまで設定している
→「大人数が乗れて荷物も積める」と実際の口コミでも好評の様子
○床が低く家族にやさしい、居住性の高い広々空間
→乗車人数同様、広い車内空間を支持する声が圧倒的多数の結果に
○特にW×B(ダブルバイビー)は内装にこだわりのある十分な品質
→内装がスマートと評価する意見がある一方、
プラスチックを多用したチープなつくりに不満を持つオーナーも
○毎日の通勤にも使える5ナンバーサイズ
→他社のミニバンに比べ、万人受けしやすい落ち着いた外観が支持される一方、
街乗りでは燃費の良さが発揮されないという口コミも
○ガソリン車なら車体価格も維持費も安い
→多くの口コミを見ると様々な割引などを駆使して購入したオーナーが多い模様。
ガソリン車に関しては価格についての不満はあまり見られない結果に
○ハイブリッド車も選べ、その燃費は驚異的
→直進走行での燃費を支持する声が多い一方、表示されている数値と大幅に異なるという口コミも。
また、ハイブリッド車に関してはとにかく車体価格が高すぎるという声が多い印象に
良い口コミ、悪い口コミを総合してみると、全体的にはやはり「ハズレのない車」と言えそうです。
しかし、トヨタ・ノアの場合、全体的にレベルが高く、優秀ゆえに悪評が目立だっている節があるのも事実です。
とびぬけた特徴がないことから、「魅力に欠ける車」「愛着の湧かない車」「すぐに飽きが来てしまう車」という結論に落ち着いてしまうといっても過言ではないでしょう。
また、口コミを投稿するオーナーの中でも「前モデルのトヨタ・ノアから現モデルのトヨタ・ノアに乗り換えた」「他社のミニバンからトヨタ・ノアに乗り換えた」「コンパクトカーからミニバンのトヨタ・ノアに乗り換えた」などいくつかのパターンがあるようです。
前モデルから現モデルへの乗り換えは、純粋に性能や運転のしやすさを考慮し、「特に不満はない」と評価する口コミが多いのに対し、他社のミニバンからトヨタ・ノアに乗り換えた口コミに関しては、完全に良いか悪いかの二つに分かれる傾向にあるように見受けられました。
これは前車の性能のクセに慣れてしまっているからということも予想されますが、「どの車から乗り換えたのか」という点も頭に入れて評価を自分なりに読み解く必要がありそうです。
トヨタ・ノアの購入を考えている方は以上の点も踏まえ、自身のライフスタイルに合った最適なグレードなどを見つけられるとよいですね。
アイキャッチ画像引用URL:https://toyota.jp/noah/