トヨタノアは日本でもっとも人気があるミニバンのひとつです。
それだけ売れているということですから、ノアの商談は難易度が高く、「高額値引きはなかなか出ない」とのウワサもちらほら。
実際のところはどうなのでしょうか。
ノアの値引き相場をリサーチしてみました。
トヨタノアの値引き相場はどのくらいか!?
人気車だけに、トヨタノア の値引き額は小さいなどと言われています。
実際には、ノアの値引き相場はどれくらいなのでしょうか。
ノアに限ったことではありませんが、車の値引き相場は推移します。
ノアの値引き相場をさかのぼってみると、
2007年6月にノアがフルモデルチェンジされたときは、
一時期40万円まで拡大していた値引きが15万円までに引き締められています。
新型になると値引き率が悪くなるのは、当然と言えば当然です。
しかし、半年後には24万円、1年後には30万円まで値引き相場がアップしています。
そして、2010年4月のマイナーチェンジ時は、
一時期34万円まで拡大していた値引きが28万円までダウン。
その後しばらくは、28~30万円くらいで推移していますが、
モデル末期には35万円まで値引き相場が上昇しています。
2014年1月のフルモデルチェンジで3代目ノアが登場した際は、
それまで35万円ほどだった値引きが、一気に引き締められて7万円に。
その半年後には18万円まで、1年後には23万円までに上がっています。
現行モデルは、2017年7月のマイナーチェンジで登場しました。

このモデルが登場する前は30万円まで値引きが拡大していたのですが、
マイナーチェンジ後は22万円までダウン。
しかし、それから1年以上が過ぎた今、
ノアの値引きは28万円まで上昇しています。
というわけで、現在のノアの値引き相場は28万円ほど。
数字だけを見ると結構な額に思えるかもしれませんが、
ノアのメーカー小売希望価格は、
もっとも廉価なグレード『X』で246万6720円〜、
ハイグレードの特別仕様車『HYBRID Si“W×B”』336万3120円〜と、
もともとの車両価格が高めです。
値引き率で見ると良くて10%ちょっと。
やはりトヨタノアの場合、なかなか渋い値引きと言えるでしょう。
しかも、値引き相場28万円の中には、
「車両本体の値引き」と「オプション・付属品についての値引き」が含まれています。
「車両本体の値引き」は23万円前後で、
残る5万円は「オプション・付属品についての値引き」です。
「オプション・付属品についての値引き」は15%程度が合格ラインと言われていますから、
オプションなどで5万円の値引きを得ようとすると、
33万円ほどのオプションや付属品をつける必要があるのです。
一筋縄でいきそうにもありませんね。
トヨタノアの値引き目標はこれだ!

トヨタノア の値引きには、「車両本体の値引き」と
「オプション・付属品についての値引き」があることは、すでに説明したとおりです。
ノアの値引き率をリサーチしていると、
「50万円の値引きを実現させた」といった情報を目にすることもあるでしょう。
しかし、この50万円はあくまで「オプション・付属品についての値引き」を含めた数字です。
オプションを100万円以上つけたからこそ、達成できた数字でしょう。
あなたもオプションや付属品に100万円以上かけるつもりでしょうか。
もしそうなら、値引き目標を50万円に設定しても構いませんが、
そうでないなら、50万円の目標は無謀としか言いようがありません。
到底不可能な金額を設定して交渉を重ねても、受け入れられるはずもなく、
無駄に時間を費やすだけに終わってしまいます。
値引き目標額は、現実的な数字を設定しましょう。
具体的な数字で言うと、20〜25万円。

何の交渉もせず、定価でノアを買っていく人もいるといいますが、
通常は、ほとんど何もしなくても10〜15万円は値引きされるはずです。
普通に交渉すれば15〜20万円は達成できるでしょうが、
少し頑張って交渉するとして、
目標額を20〜25万円に設定しておくといいでしょう。
ほんの少しだけ高めの金額を目標に掲げておけば、
交渉するモチベーションもアップするのではないでしょうか。
25〜30万円の値引き達成もまったく不可能というわけではありませんが、
これはもう達人レベル。
豊富な知識や経験、高い交渉テクニックが必要ですから、
一般の人は、ワンランク下の20〜25万円の目標値がちょうどいい。
この額なら、きちんとポイントを押さえた交渉によって無理なく達成できるはずです。
トヨタノアを目標値引きで買う方法とは?
まずは交渉時期。
1年のうちで大きな値引きがもっとも期待できる時期を狙いましょう。
それは、1月から3月にかけての決算期です。
この時期、ディーラーは売り上げを少しでも伸ばそうと躍起ですから、
値引きの交渉もしやすく、大幅値引きも期待できます。
そして、実際の交渉では、上手に駆け引きをしましょう。
具体的には、日産のセレナやホンダのステップワゴンなどノアの競合車を引き合いに出し、
「新型セレナが気になっているが、安くなるならノアの購入も検討したい」などと切り出します。
同様にして、ノアの兄弟車ヴォクシーと競合させてもいいでしょう。
いずれにしても、競合させる車の見積りをきちんと取った上での交渉を。
引き合いに出すライバル車、兄弟車は、欲しいノアのグレードや装備に近いものにしてください。
これらの見積りは、きちんと値引き交渉したものを用意することもポイント。
いい加減な見積りで臨むと、単なる交渉材料と見抜かれてしまいますから、
ノアの値引きも小さくなってしまう可能性が大なのです。
値引き交渉をするときは、本体とオプションは別々に行うのが基本。
最初に本体価格の交渉をじっくりと行い、
納得できる数字を引き出してから、オプションの割引交渉に移りましょう。
ただし、粘ればいいというものでもありません。
「これ以上交渉を重ねても無駄」ということもありますから、
「3度目の交渉で決める!」と決めて臨み、
3度で思うような値引き額が引き出せないようなら、
ディーラーを変えて再度交渉するのもひとつの手と言えます。
そしてもうひとつ、結果的にノアを安く買う方法として、
下取り車があるなら、それを少しでも高く売ることです。
そこで注意したいのが、ディーラーのセールステクニックに乗せられないようにすること。

ディーラーは、ディーラー規定の査定額を最初に提示します。
そして、これから買おうとするノアの値引き交渉が煮詰まってくるにしたがって、
「これ以上の値引きが厳しいので、下取り車の方で調整しましょう」などと言い、
下取り車の査定額をだんだんと上げてくることも珍しくありません。
3万、5万、10万と徐々に査定額がアップしてくると、
こちらとしてはお得が増してきて、つい「決めます」と言ってしまいがち。
が、本当にお得なのか、ディーラーが示す下取り額は中古車相場に合った適切価格なのか……。
実際には、ディーラーの提示額よりも高い査定額がつく場合もよくあります。
下取り車がある場合は、事前に、下取り査定額の相場を調べておくようにしてください。
高額車や人気車になればなるほど、ディーラーの査定額と中古車相場の差は広がります。
5万円、10万円の差はざらで、ときには20万円以上の開きがあることも。
損をしないよう、下取り査定価格をきちんと調べておきましょう。
以上、交渉のポイントを紹介しました。
うまくいけば、目標を上回る値引き額を達成できるかもしれません。
健闘を祈ります!
アイキャッチ画像引用URL:https://toyota.jp/noah/