愛車のエンジンをベストな状態に保つには、エンジンオイルの交換が不可欠です。
オイル交換をいつ行うかは、走行距離や時期で決めるのが基本と言われますが、汚れや酸化を見極めることが最も重要です。
オイル交換の基本知識と共に、トヨタ・ノアのオイル交換について調べました。
目次
トヨタ・ノアでエンジン不調がある?オイル交換の時期かも・・・
安心・快適なカーライフをおくるには、定期的なメンテナンスが大切。
なかでもオイル交換時期を自身で見極めることは、愛車を長く乗ることにも直結します。
トヨタ・ノアのオイル交換時期の目安となるのはどのような時なのでしょうか。
具体的な不調とともに見ていきましょう。
○購入時よりも燃費が悪くなった気がする

トヨタ・ノアの燃費はガソリン車なら16.0km/L、ハイブリッド車なら23.8 km/L。
特にハイブリッド車の燃費面に関しては驚異的な数値といえます。
しかし、劣化したエンジンオイルではいくら低燃費と言えど、その性能の良さが十分に発揮されません。
劣化したエンジンオイルで走行し続けると、内部の摩擦抵抗(フリクション)が上昇してエンジンに必要以上の負荷がかかり、燃費の悪化につながります。
もちろんそれぞれの走行環境により燃費は変わりますが、購入時よりも明らかに燃費が悪くなったと実感したら、オイル交換の目安と考えたほうがいいですね!
○パワーがダウンした気がする
トヨタ・ノアの口コミを見ると、ガソリン車は見かけよりも充分なパワー感があり、加速も思いのほか活発。
対してハイブリッド車は燃費重視の設定になっており、加速面ではゆったりとした印象との意見があります。
購入当初に比べ運転のし難さや、加速の違和感が気になるようになったら、一度オイル交換をしてみるのがいいと思います。
○エンジン音が大きくなった、または異音がする
トヨタ・ノアの不調の一つに「エンジン音がうるさい」というものがありました。
普段のエンジン音を気にしていないとなかなか気づきにくい不調ではありますが、明らかなエンジンノイズがあったら、オイル交換を含めたメンテナンスを視野に入れたほうがよさそうです。
なぜなら、エンジンオイルは劣化すると粘性が落ちます。
それに伴い密封性や潤滑性などの性能も大幅に落ちるため、金属と金属が直接擦れ合うような状態になり、異音がしたりエンジン音が大きくなったりします。
異音がするなどの不調があったら早めの交換を心がけましょう。
トヨタの公式サイトによると、ガソリン車での標準交換時期は前回の交換からの走行距離が15,000kmに達したとき。
シビアコンディションなら7,500kmごとまたは6ヶ月と推奨しています。
ちなみに、シビアコンディションとは次のように定義しているようです。
○チョイ乗りでエンジンが十分に温まらない走行を頻繁に繰り返す人
○週末しかクルマを使わないという人
○砂やホコリなどが多い悪路をよく走る人
○高温や低温、湿度の高い場所などの環境下で使用する人
以上の4つに当てはまる場合は早めの交換を心がけたほうがいいです。
ここで注意したいのは、エンジンオイルはクルマを使わなくても自然に劣化するという点です。
走行距離が15,000kmに達していなくても、年に1回を目安に交換するべきと言えるでしょう。
定期的な交換により燃費の向上やエコにもつながるエンジンオイル。
オイル交換は、自身の車の乗り方や地域も考慮し、メーカーの指定どおり定期的に行うことがおすすめ。
愛車をベストな状態に保ち、長く大切に乗るためにも、定期的なメンテナンスを大切にしたいですね。
トヨタ・ノアのオイル量とオイル粘度は何がいいのか?
それではトヨタ・ノアに最適なオイルとオイル粘度、オイル量はどのようになっているのでしょうか。
以下はトヨタ公式サイトよりまとめたものです。
○ZRR80W ZRR75W(年式26.4~)
エンジン型式/3ZR-FE
粘度/SN 0W-20
○ZWR80ハイブリッド(年式14.4~)
エンジン型式/2ZR-FXE
粘度/SM 0W-20
○ZRR70G/W ZRR75G/W(年式16.8~)
エンジン型式/3ZR-FE
粘度/SM 0W-20
○ZRR70W ZRR75W(年式19.6~)
エンジン型式/3ZR-FAE
粘度/SM 0W-20
○AZR60G AZR65G(年式13.11~19.6)
エンジン型式/1AZ-FSE
粘度/SJ 5W-20
トヨタ・ノアの必要オイル量は全型式共通で、フィルター交換時は4.2L、フィルター交換なしの場合は3.9Lとなっています。
粘度に関しては、居住地が寒冷地かそうでないか、また、町乗り中心か、高速道路を頻繁に走るかなどにより異なりますが、トヨタ・ノアの説明書によると推奨しているオイル粘度は5W-20、5W-30、10W-30の3種類とのこと。
また、実際にトヨタ・ノアに乗っている人の意見では「トヨタ純正キャッスルの5W-20(モリブデン配合)が最も合っている」との声も。
オイル粘度はエンジンの状態や乗り方に合わせて選ぶと、エンジンのパフォーマンスが最大限に引き出され、燃費アップやエコにもつながります。
トヨタ・ノアのオイル量に関して調べてみると、2015年~17年式のトヨタ・ノアはピストンリングの品質不良でオイルの異常消費が多発しているとの情報もあり、ネット上でも話題のようです。
トヨタ・ノアの場合、軽自動車に比べ触媒の容量が大きいので、オイル漏れでよくある白煙や、目に見える漏れなどの異常もないので見落とされがちの様子。
ピストンリングの品質不良自体はリコールの対象にはなっておらず、ディーラーではこまめなオイル量の確認と追加注入を進めているようです。
オイル量が減ったまま走行を続けると、触媒が痛んで交換を余儀なくされる場合もあります。
触媒の交換はオイル交換やオイルの追加注入よりもかなりの出費となるため、最適なオイル量を保ち、こまめにメンテナンスを行ったほうが維持費の節約にもつながります。
安心安全なカーライフのためにも、オイル交換時期と最適なオイル量はしっかりと守ったほうがいいですね!
トヨタ・ノアのオイル交換費用は?
オイル交換をするには、ディーラーに頼むほか、オートバックスやイエローハットといったカー用品店や、ガソリンスタンドにお願いする方法があります。
それでは、トヨタ・ノアのオイル交換にかかる費用をディーラー、ガソリンスタンド、カー用品店に頼んだ場合のそれぞれのメリット・デメリットを併せて紹介します。
○ディーラーで交換する場合
ディーラーにお願いする場合の最大のメリットは、なんといっても車を知り尽くしたプロの整備士が、それぞれの車に合った純正オイルや推奨オイルをお勧めし、交換を行ってくれる点です。
ディーラーのメンテナンス費用は高いというイメージがあると思いますが、買ったお店に整備をお願いすれば、様々な特典が受けられるのもディーラーでメンテナンスを行うメリットと言えます。
新車購入時に加入するメンテナンスパックは法定点検と一緒にオイル交換も行うシステムになっていることが多いです。
車種により異なりますが、12か月点検では1万円前後でオイル交換を含め20項目以上の点検を行うことができます。
さらに、トヨタではエンジンオイルをまとめて購入すれば、オイル交換の作業代が無料になる「オイル会員」というサービスを行っており、入会金・年会費無料で購入したオイルがなくなるまで利用することができます。
オイル価格は各店舗により異なりますが、
・自宅にオイルを保管する必要がない
・いつでも新しいオイルを使うことができる
という点がメリットです。
○ガソリンスタンドで交換する

ガソリンスタンドでオイル交換をする場合、費用を抑えるには行きつけのスタンドを持つのがお勧め。
特定のスタンドでガソリンを頻繁に入れたり、定期的にオイル交換を行ったりしていれば、作業代をサービスしてくる場合もあります。
交換で用いるオイルはメーカーや商品によって価格は異なりますが、大よその相場は1Lあたり1,000円前後なので、今回は1,000円/Lを単価として計算してみましょう。
トヨタ・ノアの場合、約4Lのオイルが必要です。
仮にオイル代が4,000円、スタンド側の経費として作業代や利益が1,000円~2,000円ほど加算されることを考えると、合計額は、およそ5,000円~6,000円程度になります。
○カー用品店で交換する
カーグッズを見るのが好き、車のカスタマイズが好きな方は、カー用品店でオイル交換を行うのがお勧め。
待ち時間も長くて30分程度なので、店内を散策して時間をつぶせます。
大手カー用品店・イエローハットとオートバックスのオイル交換作業代はどちらも540円(税込)となっており、1,000円/Lを単価としてオイル代を4,000円と仮定すると4,540円ほど。
オートバックスはトヨタディーラー同様「オイル会員」サービスも行っています。
ただし、ここで注意したいのは、オイル交換は整備士の資格を持たなくても作業できる「軽整備」に当たる、という点です。
ディーラーに頼めば車の事を熟知している整備士が作業を行いますが、ガソリンスタンドやカー用品店ではそうとは限らないということも頭に入れておきましょう。
アイキャッチ画像引用URL:https://toyota.jp/noah/