ヴォクシー、エスクァイアとともにトヨタ3兄弟と呼ばれるノア。
人気のミニバンだけあり、「人と同じじゃつまらない、個性を主張したい!」そんな思いから、ドレスアップをする人が多い車です。
中でも多いのが、タイヤのインチ(サイズ)アップ。
その方法などについて解説することにしましょう。
トヨタノアのタイヤサイズは?
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当然のことかもしれませんが、タイヤのインチアップや交換をする際、
何よりも大切なのは、その車に合ったタイヤを選ぶことです。
では、「合う」「合わない」とは何を基準にすればいいのか。
それは、ズバリ、サイズです。
適切でないサイズのタイヤでも、装着できないことはありませんが、
間違ったサイズのものを装着すると、車検が通らないことがあります。
しかし、それならまだ幸運かもしれません。
不適切なタイヤでもギリギリ車検をパスして走り続けていると、
事故や故障を引き起こす原因になったりすることがあるのです。
適切なタイヤ選びがいかに大切かがわかると思いますが、
正しいタイヤ選びをするためには、
自分の愛車に標準装備されたタイヤのサイズをきちんと把握しておくことが大前提。
そのうえで、条件にあったタイヤやホイールを選ばなくてはなりません。
トヨタノアの標準装備タイヤとホイールを見てみましょう。
『X』:195/65R15 6Jスチールホイール
『G』:195/65R15 6Jアルミホイール
『Si』:205/60R16 6Jアルミホイール
ノアはグレードによってタイヤ&ホイールが異なっています。
上に、それぞれのタイヤとホイールについて記しましたが、
例えば」『X』が標準装備しているタイヤは、「195/65R15」ということです。
タイヤの記号の読み方について説明しておきます。
タイヤサイズは、「195/65R15」のように
4組の数字とふたつのアルファベットで構成されています。
一番左側の数字は「断面幅」を表しています。断面幅とはタイヤの幅のこと。
ミリ単位で記されていますから、「195」なら195㎜という意味です。
左から二番目の数字は「偏平率」を指しています。
偏平率とは、タイヤの断面幅に対するタイヤの高さの比率のこと。
〔タイヤの高さ÷タイヤの断面幅×100〕で計算します。
「65」なら、上記計算式で導き出された数字である偏平率が65%ということです。
左から二番目の数字の次に記されたアルファベットは「タイヤ構造」を意味します。
「R」はラジアルタイヤのこと。
「ー」が記されていればバイアスタイヤを示します。
また「ZR」は240km/hを超えるタイヤに付けられる記号です。
タイヤ構造を示すアルファベットの次に記された数字は、
ホイールの「リム径」を表します。単位はインチ。
リム径とは、ホイール単体の直径のことで
「15」と記されていれば、ホイール単体の直径が15インチということです。
一方、「6Jアルミホイール」「5Jスチールホイール」というように、
ホイールの表記では、素材の前に「6J」「5J」と記されています。
最初の数字はリム幅のことでインチで表しています。
リム幅とは、ホイールのタイヤがはまる部分の内側のサイズです。
「J」とはフランジ(タイヤがはまっている部分のフチ)の形状のこと。
他にも「B」「JJ」などがあり、形状は少し違っています。
「6Jアルミホイール」というのは、
「リム幅6インチでフランジ形状がJ規格」ということです。
繰り返しになりますが、タイヤのインチアップや交換をする際には、
標準装備のタイヤ&ホイールサイズが基本になってきます。
トヨタノアのタイヤのサイズアップはどうやる?

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愛車に個性をプラスしたいとき、
多くの人が選択するのが、タイヤをインチ(サイズ)アップするという方法です。
インチアップとは、タイヤの外径を変えずにホイールの径を大きくすること。
「タイヤのインチアップ」という言い方をしますが、正確には「ホイールのインチアップ」です。
いずれせよ、インチアップすると、
車を横から見るとホイールが大きく見えてタイヤの黒い部分の面積が減るため、
足元の迫力がアップ、かっこよさがグッと増します。
アルミホイールにはさまざまな種類がありますから、
自分のお気に入りを見つけられるというのも、インチアップの魅力でしょう。
さらに、インチアップすることで、運動性能、コーナリング性能、グリップ性能が上がり、
そのことによって〝走り〟も変わります。
ただし、インチアップには、乗り心地が悪くなる、ハンドルが重くなる、
燃費が下がるなどのデメリットもあることを知っておきましょう。
もちろん、メリットを得ようとするなら、インチアップは「正しく行う」ことが大切です。
前にも触れましたが、愛車の標準タイヤのサイズをきちんと把握し、
条件に適したタイヤを選ばなくてはなりませんが、
その前にまず、どの程度インチアップするかを検討する必要があります。
トヨタノア 『X』『G』には15インチ、『Si』には16インチのタイヤが標準装備されています。
これをどこまでアップするのか、できるのか。
ノアの場合、19インチ、20インチにアップしているユーザーもいるようです。
確かに、ここまでインチアップすると、カスタム感があって満足度も高いでしょう。
ただ、20インチにすると、タイヤが車体からはみ出すこともあるし、
フェンダーに干渉すること可能性もあります。
また、これらの問題はクリアできたとしても、
タイヤの偏平率が下がる(タイヤが薄くなる)ため、乗り心地が随分悪くなるは確か。
こうしたことを考えると、トヨタノア のインチアップは、18インチが適切と言えるでしょう。
実際、このサイズにインチアップしているユーザーが多いようです。
18インチのホイールにすると決めたら、次はタイヤ選びです。
インチアップするタイヤの外径は、インチアップ前と同じものにしなくてはなりません。
まったく同じにすることは無理だとしても、「ほぼ同じ」サイズを選ぶ必要があります。
現在装着している標準タイヤサイズの外径を調べましょう。
外径はタイヤメーカーのカタログに載っているものを確認するのが確実ですが、
現在は、自動計算してくれるネット上のページも多数あります。
自分の車が標準装備しているタイヤのデータを入力するだけで外径が出てきます。
いずれかの方法で外径がわかったら、希望するインチアップのタイヤの中から、
自分のタイヤの外径に近いものを探して装着することになります。
やはり新しく装着したいタイヤメーカーのカタログを参照するといいでしょう。
また、タイヤには「荷重指数(ロードインデックス)」があります。
これは、規定の条件下で、
そのタイヤ1本に負荷できる最大負荷能力(最大荷重)を示す数値のこと。
タイヤには、「195/65R15」などと、
断面幅、偏平率、ホイールのサイズなどを示す数字やアルファベットが刻まれていますが、
ホイールサイズの次に、重荷指数も刻印されています。
インチアップする際は、標準装備の重荷指数を下回らないタイヤを選ぶことも大切です。
それを下回ったタイヤは、車体を支える力が弱くなってしまうため、使うことはできません。
また、装着するタイヤが車体からはみ出ないか、
車体に干渉しないかなども考慮しなくてはなりません。
場合によっては空気圧の調整が必要になることも。
インチアップのタイヤやホイールは、よほどの知識がある人でない限り、
自分ですべてを判断して選ぶのは難しいと言うのが、正直なところ。
データや経験が豊富なタイヤやホイールの販売店に相談するのが賢い方法です。
トヨタノアのタイヤ交換をしよう!交換方法紹介!

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インチアップ以外でも、車に乗っていれば、タイヤ交換の必要に迫られるときがあります。
パンクしたとき、または、タイヤが磨耗したり、劣化して寿命を迎えたときです。
磨り減ったり、劣化したタイヤはスリップしやすく、その分、事故のリスクも高まります。
事故が起きてからでは遅いのです。タイヤは寿命が訪れる前に、早めに交換しましょう。
「そろそろかな」という交換の時期を知るための基準として、
まず、判断の目安のひとつになるのは、タイヤの溝です。
新品のタイヤは溝の深さが8㎜ですが、タイヤが磨り減ってくると溝は徐々に浅くなっていきます。
溝が1・6㎜以下のタイヤで走行してはならないことになっていますから、
1・6㎜以下になる前に交換する必要があり、
そこで目安になるのが、タイヤの側面に刻印された三角形の「スリップサイン」です。
このサインが、すり減ったトレッド面とつながった状態になったときが交換の時期。
すり減ったトレッド面とつながったスリップサインは、
「タイヤの残り溝が1.6㎜ですよ、交換しましょうよ」と教えてくれているというわけです。
走行距離も目安のひとつになります。
タイヤは、5000㎞の走行で1㎜磨耗するとされています。
8㎜の新品タイヤが交換のリミット1.6㎜になるには、6.4㎜の磨耗を経ることになりますが、
これだけ磨耗するには、〔6.4㎜×5000㎞〕で32000㎞の走行が必要ということです。
もちろん、これは単純計算ですから目安に過ぎませんが、参考にはなるはずです。
また、走行距離はそれほどではなくても、タイヤは劣化しますから要注意。
走行距離が少なく、まだ十分にタイヤの溝が残っていたとしても、
ゴムの劣化が進んでいることがあるのです。
走行距離が伸びれば、当然、それだけ劣化しますが、
太陽光、紫外線、雨などにさらされることでも劣化は進みます。
つまり、タイヤにも経年劣化があると考えていいでしょう。
タイヤにも消費期限があるということですが、その目安は製造年数から4〜5年。
スタッドレスの場合は、普通のタイヤよりもゴムが柔らかくて劣化しやすいですから、
製造年数から3年ほどで交換すると安心でしょう。
以上のようなことを総合的に判断して、愛車ノアのタイヤの交換どきだと思ったら
早めに交換してください。
タイヤ交換は自分でもできますが、「そんな時間はない、面倒」というような人なら、
ディーラー、タイヤ専門店、カー用品店、ガソリンスタンドのいずれかに依頼することになります。
ディーラーはタイヤ自体の価格も工賃も高めですが、車種ごとに最適なタイヤの在庫が豊富です。
また、メーカーやブランド専属のエンジニアが在籍していることも安心材料になるはずです。
「信頼」という意味では、ディーラーに軍配が上がります。
タイヤ専門店はタイヤからホイールまで豊富な種類が揃っており、
タイヤに関するスタッフの知識や技術の高さも信頼でき、価格はディーラーよりも割安です。
カー用品店も車の専門家が在籍しており、価格もディーラーより安くなる傾向があるようです。
一方、ガソリンスタンドは、あちこちに存在していますから、
不測の事態が起きて急にタイヤ交換が必要になったときや、忙しいときには頼りになる存在です。
高くてもいちばん信頼できるディーラーを選ぶのか、
利便性のあるガソリンスタンドを選ぶのか、
はたまた、確かな技術力とお手頃価格の両方を持つタイヤ専門店、あるいはカー用品店を選ぶのか。
自分の価値観を基準にして「タイヤ交換で何を求めるのか」を明確にしたら、
見積もりをとったり、店舗側とコミュニケーションを取りながら、よく確認をし、
納得したうえで、交換してもらってください。
アイキャッチ画像引用URL:https://toyota.jp/noah/