トヨタの送り出すミニバン界のエース・ノアシリーズはヴォクシーとエスクァイアという兄弟車と並んで、現代日本で火のついているミニバンブームを加熱しているキープレーヤーでもあります。
そんな話題のノアが欲しい!でも新古車か中古がいい!そんな要望に応えるため、2018年9月現在の中古車・新古車の最新情報をまとめてみました!
目次
トヨタ・ノアの中古車や型落ちについて
初代ノアが発表されたのは2001年で、タウンエースノア・ライトエースノアの
後継車としてトヨタグループの販売母体の一つであるトヨタ・カローラ店から
販売されるようになります。
それと同時にノアは細部のデザインや仕様が異なるもののプラットフォームを
同じくするヴォクシーはトヨタ・ネッツ店からの販売となりました。
ノア現行モデルである3代目は2014年発表のモデルですが、2017年7月のマイナー
チェンジの際にデザインが一新され、圧倒的な存在感を主張する巨大なフロントグリルを
始めとし流行に沿った精悍かつ勢いのある現在の姿へと進化を遂げます。
それまでは兄弟車のヴォクシーやエスクァイアよりもおとなしいデザインだった
ノアですが、このマイナーチェンジ以降の新デザインのノアは若い世代からも
高い支持を得ることに成功しました。
また、このマイナーチェンジのために第3世代初期モデルのノアが
型落ちモデルとなったことにより、市場相場価格も下がってきています。
ノアはミニバンブームの真っ最中である現代日本においてプラットフォームを
共にする兄弟車と合わせて現在売れ筋のミニバン一族のメンバーであり、
2017年には同クラスミニバン人気ナンバー1に輝いています。
しかし、燃費性能・安定性・機能性に長けたホンダや新技術であるe-POWERと
半自動運転のプロパイロットを駆使して燃費向上と運転の負担軽減も同時に
実現させた日産セレナが、ノア一族の人気を脅かし始めていることも事実です。
外装デザインではトヨタのセンスが一歩飛び抜けて輝いていますが、
正直なところファミリーカーとして売り出すには少々弱いかなという意見が
現実的な評価と言えるでしょう。
できるだけ早い中古ノアへの乗り換えが必須である場合はメンテナンスが
十分にされ、大切に扱われていた第2世代後期型が狙い目になるでしょうか。
もしもうしばらくの間乗り換えまでに余裕があるなら、フルモデルチェンジ後に
現行モデルのノアの中古相場が下がるのを待つという選択肢もあります。
ノア 中古購入時の要注意点!
ノアの中古車で購入する際に注意しなければいけないポイントが数点あります。
まず、ノアは不具合報告が少なくない車であるという点です。
初代ノアから存在したエンジンの脆弱さは特に有名で、エンジン不調が原因で
ディーゼルエンジンのような異音や振動、エンジンをふかすと発生する大量の白煙、
アイドリング時にそのままエンジンが停止してしまうなどの報告が多くあるのです。
一応2代目以降のノアでは対策がなされているようなのですが、報告の数自体は
減っているものの特に安い車両の場合はエンジンの状態をしっかり確認することが
安全・安心のためにはとても大切です。
もう一点、これはトヨタだけが悪いわけではなく中古車販売店やメンテナンス・
車検を担当した業者にも責任があるのですが、エンジン周りの手入れが非常に
ずさんであるケースが多く報告されています。
最近よく耳にするのが、いわゆる「車検通し屋」の存在です。
中古車ディーラーがこの車検通し屋であることも多くあり、費用を浮かせるため
規定ギリギリのクオリティの点検・メンテナンスのみを行い、酷い汚れや経年劣化で
交換が必要なパーツでも放置してしまうことで知られています。
トヨタ・ノアの中古相場について
中古ノアシリーズの価格情報をモデル別に比較してみました。
ノア 第3世代(現行)
販売期間:2014年1月〜現在
平均価格:225万円
最低価格:125万円
最高価格:404万円
在庫数(全国):800台前後
JC08モード燃費:14.8〜16km/L, 23.8km/L(HV)
ノア 第2世代
販売期間:2007年6月〜2013年12月
平均価格:95万円
最低価格:14万円
最高価格:295万円
在庫数(全国):1300台前後
JC08モード燃費:12.4〜13.6km/L
ノア 初代
販売期間:2001年11月〜2007年6月
平均価格:30万円
最低価格:1000円
最高価格:220万円
在庫数(全国):600台前後
JC08モード燃費:-
この情報は価格.com、カーセンサー、グーネット上の情報がソースになっています。
この情報は2018年9月現在のものですが、価格と在庫数については常に変動しているため
購入をご検討の際に参考程度にしていただければと思います。
特定の車種の中古相場というのはお住いの地域によっても大きく変動する点にも
注意が必要です。
ノアを含む最大乗車定員は7〜8名と大型のミニバングループに属する
売れ筋ミニバンは、高い居住性や積載性によりファミリーカーとしての
実用性が非常に高いものの、引き換えに燃費や機動力が大きく犠牲になっています。
そのため、ここ数年のミニバンブームのあおりを受けて契約した新しい物好きの
若いドライバー層がものの数年で乗り換えたり、子供の成長や転勤などの事情で
やむなく手放したりするようなケースが多くあるようです。
このような背景から人気車であるノアは特に多くの中古車が市場に出回って
いるため中古車でもカラーやオプションの選択肢が多く、納得のいく買い物が
しやすいというのも美味しいポイントですね!
かっこよくて実用性も高い中古のノアの購入を考えている方は、先述の
モデルチェンジの可能性も踏まえてタイミングをしっかり測ることが
満足できる買い物をするためのキーポイントかと思います。
トヨタ・ノアの新古車が欲しい!!
そもそも新古車とは?
「新」という文字が頭についていることから、新車だという誤認を招く恐れが
懸念されていますが、新古車とは本来新車登録直後に売りに出された
個人で所有されたことのない中古車のことを指します。
本来メーカー傘下の販売グループに所属するディーラーがノルマ達成のための
販売台数稼ぎのために一度ディーラー名義で新車登録しその直後に中古車市場に
売りに出された、民間所有者数ゼロで走行距離の極めて低い車両などが該当します。
納車されナンバーがついた以上は中古車ということに間違いはないのですが、
ほぼ新品状態のまま値段が下がっている「登録(届出)済未使用車」なので
非常にお買い得なことは間違いありません。
ノアの新古車(登録済未使用車)
登録済・未使用のノアシリーズの価格帯はおよそ250万円〜360万円と
平均的な車と比べると高額な車両が多くリスティングされています。
2018年9月現在では、インターネットにリスティングのあるノアの新古車は
全国でおよそ20台程度しかありません。
また、中古市場に出回っているノアの新古車は、ベースグレードや
ミドルグレードの車両に比べてSiやSi “GR Sport”、Si “WxB”などの高級
クレードが圧倒的に多いことも特徴です。
というのも、ノアのように人気の高い車はディーラーとしてもわざわざ購入・
維持コストをかけてまで販売ノルマ達成のための努力をしなければいけないと
いうことが少ないため、そもそも市場に数が流れない傾向にあります。
全国でミニバンがブームの今、ミニバン人気の1、2位を争うノアは
どの地域でも非常に需要が高く市場に流されてから契約・購入までが非常に
早い傾向にあります。
話題のクルマをほぼ新品状態、けれど中古価格で購入できるとあれば、
大勢の人が飛びつくのも納得ですよね。
ノアの新古車を狙っている方は、隣接県などを含めた広いエリアで
毎日もしくは1日数回は中古市場を覗く必要がありそうです。
ノアだけに限らず、中古車・新古車購入時に共通していることは、
装備やカラーが自由に選べないという一点があります。
オプション装備やオプションパーツは後付けできるものも存在しますが、
メーカー純正オプションはほとんどの場合で新車契約時のみ選択可能なため、
たとえ新古車でも選択肢が完全になくなってしまうという点にも注意が必要です。
アイキャッチ画像引用URL:https://toyota.jp/noah/