1994年初代誕生から24年が経過し、現在5代目となったホンダオデッセイ。
7人乗りのミニバンとして脚光を浴び一躍人気車種となりましたが、その人気に水を差すような不具合やリコールもこれまで多数報告されています。
今回はホンダオデッセイのユーザーから報告されている不具合の具体的な状況や過去7回発生したリコールの内容について確認しながら、またその対応状況についてもご紹介したいと思います。
目次
- 1 ホンダオデッセイの不具合報告はあるの?
- 2 ホンダオデッセイのリコールの情報は出ているのか?
- 2.1 2010年1月15日届出 / 対象型式 DBA-RB3 (4代目)
- 2.2 2010年5月20日届出 / 対象型式 DBA-RB4(4代目)
- 2.3 2013年3月14日届出 / 対象型式 ABA-RB1, ABA-RB-2(3代目)
- 2.4 2014年4月18日届出 / 対象型式 DBA-RC1(5代目)
- 2.5 2016年6月9日届出 / 対象型式 UA-RB1,UA-RB2,LA-RB1,LA-RB2,ABA-RB1,ABA-RB2,DBA-RB1,DBA-RB2(3代目)
- 2.6 2017年10月26日届出 / 対象型式 DBA-RC1,DBA-RC2,DBA-RC-4(5代目)
- 2.7 2017年1月26日届出 / 対象型式 DDA-RC4,6AA-RC4(5代目)
- 3 ホンダオデッセイの不具合とリコール対応状況まとめ
ホンダオデッセイの不具合報告はあるの?
WEBで検索すると非常に多くのユーザーからホンダオデッセイの不具合について報告されていることがわかります。
現在5代目となったホンダオデッセイですが、不具合については3代目(型式RB-1, RB-2)及び4代目(RB-3, RB-4)特に多く見られるようです。
具体的な不具合状況につきまして下記の通り取りまとめましたのでご参照下さい。
ドアミラーに関する不具合
・ドアミラー鏡面の反対側を保護する樹脂製カバーのはめ込みが甘く、走行中の振動で外れることがある。
・内部のモーター故障によりか左右のドアミラーが開閉しなくなる。
アイドリングの不具合(RB1型)
・ホンダオデッセイ(RB1型)が一時停止などアイドリング状態にあるとき、エンジン回転数が下がりエンストすることがある。またアイドリング中の回転数が安定せず上昇下降を繰り返す。
ステアリングの不具合(RB1型、RB2型)
・パワーステアリングが異音を発したり、走行中に突然ハンドルが重くなったりする。
ATミッションの不具合(RB1型)
・アクセルを踏み込んでも加速しない、異音(金属音)がする、トランスミッションが滑る。
・一定の速度になると、エンジン回転数が低下する。
ウォッシャーモーターの不具合
・ウィンドウウォッシャー液が出てこない、また出すときに異音を発する。
・噴射が弱くウォッシャー液がフロントガラスの上部まで届かない。
エンジオイルが漏れる(にじむ)不具合
・ホンダオデッセイに搭載されている「K24A型エンジン」のオイルシールに欠陥があり、エンジンオイルが漏れる(にじむ)。
純正HDDインターナビの不具合
・純正ナビを使用中に画面が黒くなり、何も表示されなくなる、GPSが作動しない、プログラムを更新中にフリーズする等。
触媒の経年劣化による不具合
・比較的走行距離の多いホンダオデッセイによく発生するトラブルとして、触媒の経年劣化よりフロア下から異音がが発生する。(回転数に合わせて異音が変化する。)
以上、WEBで確認できるホンダオデッセイの不具合について紹介しましたが上記はいずれもリコールの対象となっていない為、故障が発生した場合は自費による修理を余儀なくされます。
運転に支障がでるため放置できず、また修理に多額の費用が必要となる不具合もあり、ホンダオデッセイのユーザーにとりましては頭の痛い問題ではないでしょうか?
ホンダオデッセイのリコールの情報は出ているのか?
ホンダオデッセイについては先ほど紹介した不具合以外に、メーカーが費用を負担して回収・修理を行う「リコール」も過去に7回発生しています。
設計や製造過程に問題があり事故やトラブルの危険があるとメーカーが判断し、国土交通大臣に事前届を出して行う「リコール」はより重大で深刻な不具合と言えます。
ホンダオデッセイについてこれまで国土交通大臣に届出されたリコール情報をご紹介します。
2010年1月15日届出 / 対象型式 DBA-RB3 (4代目)
エンジンの中にあるピストンに組み込まれたオイルリングが継続使用により損傷し、シリンダーの壁面に付着したエンジンオイルが過度に消費されるおそれがあります。
2010年5月20日届出 / 対象型式 DBA-RB4(4代目)
燃料タンクの「主室」と「副室」を内部で連結する配管のゴムホースと副室とガソリンフィルターユニットを取り付ける作業が不適切なためゴム製ホースがよじれて閉塞し、副室から燃料が供給されなくなり、主室の燃料が無くなるとエンジンが停止し、再始動ができなくなるおそれがあります。
2013年3月14日届出 / 対象型式 ABA-RB1, ABA-RB-2(3代目)
VSA(車両挙動安定化制御システム)内の電子基板とコンデンサー(電子部品)が不適切に接合されているものがあり、センサーが正しく機能しなくなるおそれがあります。
この不具合により制御が必要とされない状況でブレーキが勝手に作動するなど、ブレーキアシストの誤作動を招く可能性があります。
2014年4月18日届出 / 対象型式 DBA-RC1(5代目)
サイドカーテンエアバッグシステムを装備していないホンダオデッセイ(DBA-RC1)のうち、後部座席(2列目および3列目)のエアコンアウトレットに本来装着されるべきアウトレットリングのないものがある。
2016年6月9日届出 / 対象型式 UA-RB1,UA-RB2,LA-RB1,LA-RB2,ABA-RB1,ABA-RB2,DBA-RB1,DBA-RB2(3代目)
助手席側のエアバックのインフレーター(膨張装置)について、環境温度及び湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化し、エアバック展開時に異常な圧力がかかりインフレーター容器を破損するおそれがあります。
2017年10月26日届出 / 対象型式 DBA-RC1,DBA-RC2,DBA-RC-4(5代目)
ドアミラーのスイッチを操作すると可動接点が摩耗して、摩耗粉を発生する可能性があります。
この摩耗粉が堆積し酸化すると接触抵抗が増大し、走行中や停車中に意図せずドアミラーが格納されるおそれがあります。
2017年1月26日届出 / 対象型式 DDA-RC4,6AA-RC4(5代目)
コンビネーションメーターの「警告表示プログラム」に不具合があり、ブレーキ警告灯やマルチインフォメーションディスプレイの警告灯が点灯しないおそれがあります。
警告表示がされない為異常に気付かず、ホンダオデッセイの使用を続けると重大な故障に発展する可能性があります。
上記通り、「リコール」のなかには重大な事故や故障につながる不具合もあり早期の点検、修理が必要となります。
ホンダオデッセイの不具合とリコール対応状況まとめ
ここまでホンダオデッセイの不具合とリコールの状況についてご紹介しましたが、自身が所有するホンダオデッセイに「不具合」や「リコール」が認められた場合どのように対応すべきでしょうか?その対処方法について紹介させて頂きます。
不具合が認められた場合
ホンダオデッセイを継続使用する場合、不具合を無視して乗り続けるのも一つの選択肢ではあるかもしれませんが、放置することで大きな事故や故障に発展する可能性があるものは早期に修理される事をお勧めします。
自動車の構造について熟知している方や整備の経験や資格を持つ方であれば修理の要否ついて判断し、必要な部品の購入・修理など自分自身で行う事はできると思いますが、そうではない限り修理業者に相談、依頼すべきであると思います。
できるだけ料金面や作業面で安心できる業者を選択・利用すべきですが、最近ではパソコンやスマートフォンで検索すれば、地元の自動車修理業者等の口コミ情報も多数掲載されていますので事前に調査するのも有効な方法ではないでしょうか?
できるだけ多くの修理業者から料金見積もりや情報を取得して自分の予算や希望にあった修理を行いたいものです。
一方ホンダオデッセイの修理をあきらめ、他の自動車に乗り換えるため廃車を検討するのもまた一つの選択肢であると言えます。
この場合「廃車買取専門店」に販売し、次の自動車購入代金の一部を取得することが最善策と思います。
しかしながら各業者ごとに買取価格に差異がある為できるだけ多くの業者から見積・情報を収集の上、一番条件のよい業者を選択されることをお勧めします。
リコールが認められた場合
ホンダオデッセイにリコールが認められた場合は速やかに正規ディーラーかメーカー系列の修理工場に連絡の上、修理を行う事をお勧めします。
リコールが発生すると基本的には車検証に記載された住所あてに、ディーラーからリコール通知が発送されますが、転居などにより通知が届かない場合であっても対象車であれば最寄りのディーラーなどで修理を受けることができます。
反面、リコールによる修理を受けず放置した結果大きな事故が発生した場合所有者の責任が問われることもあり、また車検を通す事ができなくなるケースもあるようです。
不測の事態がおこる前に、メーカーのWEBサイトにて公表されているリコール情報を是非とも注意・確認して頂きたいと思います。
アイキャッチ画像引用URL:https://www.honda.co.jp/ODYSSEY/