ホンダの上級ミニバンとして名高いオデッセイ。
セダンの運転性能とミニバンの乗り心地を同時に味わえる車です。
そんなオデッセイですが、大きさはどれほどのものなのでしょうか?
また、サイズ感や様々な車と比較した時の大きさについてもご紹介します。
目次
ホンダオデッセイの大きさはどのくらい?
引用:https://www.honda.co.jp/ODYSSEY/webcatalog/styling/design/
「低床・低重心」をキーワードに、低い床と少し高い天井で居住スペースを確保しているオデッセイですが、実際の大きさは以下の通りです。
全長:4,840mm
全幅:1,820mm
全高:1,685mm~1,715mm
室内長:2,935mm
室内幅:1,560mm
室内高:1,300mm~1,325mm
引用:https://www.honda.co.jp/ODYSSEY/webcatalog/performance/driving/
ボディサイズが「全長4,700mm」を超過しているため、オデッセイは「3ナンバー車」となります。
現行ミニバンの多くは「5ナンバー車」ですから、やや大きいサイズといったことになりますね。
「3ナンバー車」のミニバンといえばトヨタの「アルファード」「ヴェルファイア」「エスティマ」三菱の「デリカD:5」といった、ちょっとお高めのミニバンが挙げられます。
また、ヴォクシーやステップワゴン、セレナのエアロパーツ装着グレード(ヴォクシーZS、ステップワゴンスパーダ、セレナハイウェイスター)が3ナンバー車に該当します。
まあ端的に行ってしまえば、3ナンバー車の方が「大きい」ということになります。
ただ、数値だけで「大きい」と判断してしまうのは、少々かわいそうな気もします。
なぜなら、オデッセイにはその大きさを感じさせない工夫があちこちに施されていながら、居住スペースはきっちりと大きさを確保している素晴らしいミニバンだからです。
次のコーナーで、オデッセイに施されたサイズ感の工夫をご紹介しましょう。
ホンダオデッセイの実際のサイズ感はどんな感じ?
引用:https://www.honda.co.jp/ODYSSEY/webcatalog/performance/active-safety/
先述の通り、数値上の大きさで大小を比較しても、実際に使ってみた時のサイズ感はわかりません。
小さくて乗りやすそうな車が大きく感じたり、逆に大柄のボディなのにキビキビ動いて大きさを感じさせない車もあります。
そこでオデッセイに施されている「大きさを感じさせず、また小さいところを大きく見せる工夫」をご紹介します。
超低床プラットフォーム
引用:https://www.honda.co.jp/ODYSSEY/webcatalog/interior/cabin/
オデッセイといえば「低床・低重心」をキーワードに走行性能の向上と室内空間の確保に余念がありませんが、今回フルモデルチェンジの際にそれをさらに進化させました。
空間を広くとるためにこれまでの低車高から脱却し、天井を上げ同時に床面を下げています。
それに加えて、フロア下の燃料タンク及び排気系を極限まで薄くすることで限界ギリギリまで床面を下げることに成功し、飛躍的な走行性能の向上及び室内空間の確保に成功したほか、乗り降りがしやすくなるという利点もできました。
省スペースナハイブリッドシステム
引用:https://www.honda.co.jp/ODYSSEY/webcatalog/interior/cabin/
従来のハイブリッドシステムは電気を生み出すモーターや電気を蓄えるバッテリー等のメカスペースに居住空間を奪われ、結果ハイブリッド車はガソリン車よりも居住空間が狭いというネックがありました。
オデッセイのハイブリッドシステムはシステムの小型化・高効率化を徹底し、ホンダ車では初めてバッテリーを「1列目シート下部」に搭載することで、超低床プラットフォームによる広い居住空間を犠牲にすることなくハイブリッドシステムを搭載することに成功しました。
室内でも「広く感じる工夫」を
引用:https://www.honda.co.jp/ODYSSEY/webcatalog/interior/cabin/
車高を上げたことで居住空間は先代のオデッセイよりも広くなっていますが、別にいたずらに車高を上げたわけではありません。
例えば車が広く見えるときというのは、座ったときの頭回りが広い時です。
それを実感してもらうため、オデッセイは頭回りが広くなるように形状が工夫されています。
つまり、車内の広さを皆が実感できる「広さ感」にこだわった室内設計なのです。
クラストップレベルの小回り性能
引用:https://www.honda.co.jp/ODYSSEY/webcatalog/performance/driving/
オデッセイは3ナンバー車ミニバンですが、その最小回転半径は5.4mと、同社の主力5ナンバーミニバンであるステップワゴンと互角の旋回性能を誇ります。
都心部の入り組んだ道やUターン、縦列駐車などの際、他の3ナンバー車のように何度も切り返すことなくスムーズで小回りの利いた走りができるはずです。
広い視界で視野を確保
引用:https://www.honda.co.jp/ODYSSEY/webcatalog/interior/design/
大きいサイズの車で不安なのが「死角が増える」こと。
車が長くなると後ろが見えにくくなったり、車幅が広ければ横が見えにくくなったりと不安が募ります。
オデッセイも相応に大きいボディサイズですが、各ピラーの形状などを工夫して周囲の状況がよく見えるようになっています。
大きいサイズを感じさせない視界の広さで、まるで一回り小さいサイズのミニバンに乗っているかのような錯覚を受けるはずです。
以上の様に、オデッセイは「大きい部分は小さく、狭い部分は広く感じさせる工夫」をふんだんに盛り込んだ車であります。
ホンダオデッセイのサイズ比較をします!
引用:https://www.honda.co.jp/ODYSSEY/webcatalog/styling/design/
ここまでオデッセイの大きさやサイズ感についてご紹介してきましたが、ここからは様々な車と大きさを比較してみましょう。
①ホンダ・ステップワゴン
オデッセイとサイズ比較するにあたってこの車は外せないでしょう。
オデッセイの弟分にしてホンダを代表するミニバン、ステップワゴンです。
全長:4,690mm/4,760mm(スパーダ)
全幅:1,695mm
全高:1,840mm(2WD)/1,855mm(4WD)
室内長:3,220mm
室内幅:1,500mm
室内高:1,425mm(ハイブリッド車は1,405mm)
いかがでしょうか?
ボディサイズが小さく車高が高いのは5ナンバーサイズのミニバンの宿命ですが、室内の広さは幅こそオデッセイが広いもののあとはステップワゴンの方が広いようです。
車高はともかく、室内長で約300mm(30cm)の差をつけられていますから、ステップワゴンはかなり広い居住空間を持っているわけですね。
②トヨタ・シエンタ
最近はやりの「コンパクトミニバン」の代表格、シエンタです。
本当はフリードと比べてもよいのですが、ホンダ車が連発するとおもしろくないので、ココはシエンタと比較してみましょう。
○全長:4,235mm
○全幅:1,695mm
○全高:1,675mm
○室内長:2,535mm
○室内幅:1,470mm
○室内高:1,280mm
いかがでしょうか?
ミニバンとはいえ「コンパクト」ですから、室内空間はやはりオデッセイの方が広い。
ただ、ボディサイズはシエンタの方が小さいですから、運転のしやすさはおそらくシエンタの方が上でしょう。
小回りの利いたボディが都心で活きてくるはずです。
③スバル・レヴォーグ
スバルが誇るステーションワゴン、レヴォーグです。
低床・低重心になって以降一時期オデッセイがミニバンなのかステーションワゴンなのか不透明な時期があり、そのころからライバルとして挙げられていた車です。
全長:4,690mm
全幅:1,780mm
全高:1,480mm~1,500mm
室内長:2,005mm
室内幅:1,490mm
室内高:1,205mm
いかがでしょうか?
どこをとってもレヴォーグの方が一回り小さいですね。
ただ、室内空間は長さ以外に大差はありません。
それに、レヴォーグは2列なので、後ろにかなりゆとりがあります。
それでいて運動性能はレガシー・インプレッサなどと互角ですから、地味に強敵です。
④日産・GT-R
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/gt-r.html
ミニバン、コンパクトミニバン、ステーションワゴンと比較してみたので、最後はスポーツカーとも比較してみましょう。
本音は、日産の出る場所がなかったのでどう出そうか迷った挙句の苦肉の策ですが、、、
全長:4,690mm
全幅:1,895mm
全高:1,370mm
室内長:1,750mm
室内幅:1,475mm
室内高:1,095mm
いかがでしょうか?
分かっていましたがオデッセイの方が圧倒的に居住スペースが広いですね。
外寸に関しては幅はGT-Rが広いものの後はオデッセイが大きいです。
まあスポーツカーですし、車高でオデッセイより高いようじゃ恰好がつきませんからね。
引用:https://www.honda.co.jp/ODYSSEY/webcatalog/styling/design/
以上、今回はオデッセイの大きさについてご紹介しました。
ボディサイズが大きい車ですが、大きいなりに「小さく見せる工夫」が詰まった車であることがお分かりいただけたかと思います。
アイキャッチ画像引用URL:https://www.honda.co.jp/ODYSSEY/