ハイブリッドの歴史を背負ってきたトヨタ・プリウス。
一方で海外においてトヨタの歴史を牽引してきたカムリ。
この2台を比較することで次世代の代表的なハイブリッドセダンが見えてきそうですね。
目次
【トヨタ・プリウス】VS【トヨタ・カムリ】は価格はどっち?
引用元:https://toyota.jp
車を比較する上で明確な項目を設定するとすれば、「価格」「広さ」「燃費」という3つがあがってくると思います。
この3つのうち、どれかを明確に重視するのか、あるいはバランスもしくは比重値で検討するのかといった考え方になると思います。
そこで、まずはプリウスとカムリの価格について比較していきます。
それぞれどのような価格帯を設定しているのでしょうか。
チェックしていきましょう。
プリウスの価格設定
最初にプリウスの価格設定です。
トヨタ・プリウスはファミリーからビジネスユースまで多彩なターゲットに向けて販売される車種であり、全てのグレードがハイブリッドモデルになります。
そのグレードを紹介すると、
E 2518560円
S 2565000円〜2926800円
A 3006720円〜3478680円
このような価格帯になります。
中心グレードとしてはSタイプがよく売れているようですね。
グレードと装備面のバランスからみても、Sグレードがよく売れているのは自明と言えるでしょう。
カムリの価格設定
次にカムリの価格についてもチェックしていきたいと思います。
カムリは欧米においてはトヨタを代表する車種の一つであり、その流れで逆輸入のような様相で国内においても浸透してきたという変わり種車種です。
そのグレードを紹介すると、
X 3298320円
G 3531600円〜4228200円
WS 3672000円〜4341600円
このような価格帯になります。
中心グレードはGグレードとなります。
カムリはプリウスと比較される他に、レクサスとも比較されていますね。
このような上級セダン車を購入したいと考えるユーザーにおいて、かならず検討の俎上にあがる1台です。
比較してみよう
両方の価格帯を比較するとレンジが違いますよね。
プリウスは1.8Lレンジですし、カムリは2.5Lレンジとなります。
ですので、価格帯から見ればニーズに応じて選択ということで良いかと思います。
価格帯をベースに比較される場合、ファミリー層で購入される時はほぼ、プリウスに軍配があがると思います。
逆に言えば、カムリの側が選択されるのは価格以外の理由であるということがここからは見えてきます。
【トヨタ・プリウス】VS【トヨタ・カムリ】大きさは?
次にプリウスとカムリの大きさ面に比較はどうか、チェックしていきましょう。
排気量等からみると明確に差がありましたが、これがサイズ面ではどのような違いがあるのでしょうか。
プリウスの大きさは
まずは、プリウスの大きさについてです。
プリウスは全長4575mm×全幅1760mm×全高1470mm(一部1475mm)というサイズです。
その内寸は室内長2110mm×室内幅1490mm×室内高1195mmというサイズになります。
ちなみにナンバーは3ナンバーとなります。
大きさとしては全幅が5ナンバー基準値を超過しているため、3ナンバーとなります。
先代よりも少し大きくなっているんですね。
5ドアハッチバックとして、トランクルームとの連携した活用ができるというのもプリウスの良さです。
カムリの大きさは
一方、カムリのサイズについてもチェックしていきましょう。
カムリは全長4885mm(一部4910mm)×全幅1840mm×全高1445mmというサイズです。
その内寸は室内長2030mm×室内幅1535mm×室内高1185mmというサイズになります。
ナンバーは3ナンバーとなります。
実際の車の印象として、低重心という印象がかなり強いです。
トランクルームは4ドアセダン特有の事情です。
一方、後部座席の充実さはカムリならではの特徴でしょう。
大きさで比較
両車の比較をしてみた時、外観としてはカムリの方が大きい一方で、内寸からいくと実はプリウスの方が全長は広いという結果となりました。
これは車としてのタイプの違いによるものであり、カムリはがっつりとセダン車ですし、プリウスは5ドアハッチバックとなるため、その結果として室内長はプリウスの方が広くなっています。
室内の設定が、フロントシートを重視しているプリウスと、リアシートを重視しているカムリの違いとなりますね。
運転するときに、プリウスは運転者自身が楽しめる車だと思います。
一方、カムリは後部座席の乗客をもてなす車であると言えます。
このような特徴が大きさを通して見えてきますね。
ちなみに事故安全度でいくと、フロントボンネット部分が大きいカムリの方が耐衝撃性能が高いと思われます。
【トヨタ・プリウス】VS【トヨタ・カムリ】燃費はどっち?
最後に燃費面から2台をチェックしていきます。
エンジンの排気量に違いがあるプリウスとカムリ、また当然ながら重量にも違いがあることでしょう。
燃料としては、両車ともレギュラーガソリンになります。
モーターを使った、素晴らしい立ち上がりの加速とそこから見せる高速走行での高い燃費効率による走行レベル。
そこを含めてチェックしていきましょう。
プリウスの燃費は
プリウスのパワートレインは1.8L+モーターという設定で作られており、クラストップレベルの燃費性能を実現しています。
その燃費値はJC08モード計測で34.0〜39.0km/Lという結果になっています。
このほぼ40km/Lという燃費値は驚異的ですらありますよね。
マイナーチェンジ前から変化しているわけではなりませんが、逆に言えば、それだけ安定した状況になっています。
実際に乗ってみても、加速感も意外に力強く、走りに対する十分さは身につけていると思います。
カムリの燃費は
一方、カムリの燃費情報についてもチェックしていきましょう。
カムリはすでにご紹介したとおり、2.5L+モーターというパワートレインです。
その燃費値は28.4〜33.4km/Lという燃費カタログ値となっています。
こちらも同じくJC08モードにて計測されています。
カムリの場合、セダン車としてのラグジュアリー重視の中で作られていますので、このクラスの中では優秀な燃費数値とは考えられます。
こちらはイグニションボタンを押した後のスタート時、かなりの力強さを感じます。
運転はじめから安定走行にいたるまでの全体的な仕上がりはまさに欧米を意識した高級車といった印象です。
燃費値で比較
燃費値は共にJC08モードベースで計測されています。
これは2018年9月以前に販売された車に対する国内での燃費計測基準値となります。
実燃費と比較して1〜2割の乖離があると言われています。
比較すると燃費面でいくと明確にプリウスの方に分があります。
ファミリー系セダンとラグジュアリー系セダンではどこに重点をおくのかが変わってきます。
その面から、プリウスは燃費値を重視し、カムリは走りの快適さを重視しています。
このような差、そして車体重量の差がこの2つの燃費値に現れていると思います。
【トヨタ・プリウス】VS【トヨタ・カムリ】比較のまとめ

引用元:https://toyota.jp
「価格」「大きさ」「燃費」の3点からプリウスとカムリの2台を比較してみました。
価格面だけを考えればプリウスに軍配があがりますし、大きさという面ではカムリという選択肢もあります。
燃費面は燃費の良さだとプリウス、一方でパワーという面からみるとカムリという選択肢もあります。
いずれにしても、この代表的な2車種、どのような視点から比較するのか悩ましいものですね。
アイキャッチ画像引用:https://toyota.jp/prius/customize/