売上台数を今もどんどん増やしているトヨタ・プリウス。
日本一有名なハイブリッドカーではありますが、実際運転しやすいのか、安全性はどうなのか。
人気車だからすべてが優れているというわけではないと思います。
今回は、運転しやすさと安全性について調べてみました。
トヨタプリウスは運転しやすい?しにくい?

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プリウスのボディサイズを確認します。
全長は4540mm。
全幅は1760mm。
全高は1470mm。
全幅が1700mmを超えているので3ナンバーという扱いになります。

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3ナンバーと聞くと大きいとイメージを持たれることが多いと思いますが、実際全幅が1800mmを超えなければ日本の道路では十分走れると言われています。
高級セダンで有名なクラウンの全幅が1800mmで、モデルチェンジしても全幅の大きさだけは変えないというのも日本の道路事情からきています。
プリウスの全幅は1760mmですので余裕とまでは言いませんが、幅に関してはけして走りづらいクルマということはないと思います。
ただ、運転席からの見え方に少々難点があるようです。

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燃費や走行安定性を考えられたボディ形状のため、ボンネットフードの先端が低く抑えられていて見えません。
先端が見えないクルマの場合、車幅を掴みにくいという特性があります。
また、全長も4540mmとけして短くはないボディサイズですので、フロントの感覚を掴むには時間が掛かりそうです。

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プリウスの後方視界も若干悪いです。
リアガラスの傾斜がきつく、面積も小さい為、見えづらさがあります。
リアガラスとリアガラスの間のフレームも、後方視界の妨げになっています。
後方斜め視界も、後ろに行くにつれ絞られるようなデザインのため、見えづらさがあります。
改善策としてオプションアイテムの活用があります。

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オプションにインテリジェントクリアランスソナーや、今じゃほとんどのクルマが装備しているバックモニターがありますので、安全のサポートとして活用すれば後方視界も少しは改善されるのではないでしょうか。

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また、リアの足回りに高級車に採用されている「ダブルウィッシュボーン式サスペンション」を装備。
ボディ剛性は、レーザー溶接を駆使して前回モデルよりも60%も向上しています。
走行安定性や乗り心地の向上に繋がる為、気持ちよく運転ができると思います。
プリウスは、全員が全員運転しやすいと感じるクルマではなさそうです。
ただ、オプションアイテムを駆使して運転に慣れてしまえば快適に運転ができる、そんなクルマでもあるようです。
トヨタプリウスの安全性はどうなのか?自動ブレーキの効きは?

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トヨタ・プリウスには先進安全機能「Toyota Safety Sense」が装備されています。
この機能には「ぶつからないサポート」「はみ出さないサポート」「夜間の見やすさをサポート」「ついていくをサポート」の4つの先進機能でサポートしてくれます。
ぶつからないサポート=プリクラッシュセーフティ。
フロント上部に装備された単眼カメラと、フロント先端のトヨタエンブレムに搭載されたミリ波レーダーによって、高い認知性能と信頼性を両立しています。
前方の車両や歩行者をミリ波レーダーと単眼カメラで検出します。
まず、警報とディスプレイ表示で衝突の可能性をお知らせしてくれます。
ブレーキを踏めた場合はプリクラッシュブレーキアシストが作動。
ブレーキを踏めなかった場合はプリクラッシュブレーキを作動させ、衝突を回避または被害軽減をサポートしてくれます。
プリクラッシュブレーキは歩行者に対して自車が約10~80km/hの速度域で作動し、たとえば、歩行者との速度差が約30km/hの場合にはプリクラッシュブレーキにより約30km/h減速され、衝突回避またが被害軽減サポートをしてくれます。
車両に対しては自車が約10km/h以上で作動し、衝突回避または被害軽減をサポートしてくれます。

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はみ出さないサポート=レーンディパーチャーアラート。
道路上の白線または黄線を単眼カメラで認識します。
ドライバーがウインカー操作を行わずに車線を逸脱する可能性がある場合、警報ブザーとディスプレイ表示により注意喚起します。
さらに電動パワーステアリングを制御することで、車線逸脱を回避しやすいようにドライバーのステアリング操作をサポートしてくれます。

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夜間の見やすさサポート=オートマチックハイビーム。
ハイビームとロービームを自動的に切り替えてくれる機能です。
夜間の歩行者など早期に発見できます。
この機能は、自車速度30km/h以上で作動します。
切り替え自動制御には限界はありますが、基本は対向車を検知するとロービームになりそれ以外の場面ではハイビームになります。
手動操作の煩わしさを軽減してくれます。

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ついていくサポート=レーダークルーズコントロール。
ミリ波レーダーと単眼カメラで先行者を認識し、車速に応じた車間距離を保ちながら追従走行を支援してくれる機能です。
先行者が停車した場合は、自車も停止して停止状態を保持、先行者が発進したときはドライバー操作により発進し、追従走行を再開します。
高速走行の渋滞走行時など、停止・発進を繰り返すシーンで、ドライバー運転負荷を大幅に軽減してくれる機能になています。
以上が「Toyota Safety Sense」による安全機能になります。

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もう一つ忘れてはならない機能として、踏み間違いてもサポートする、先進安全機能のインテリジェントクリアランソナーです。
フロントに4個とリアに4個の合計8個による超音波センサーで周辺を監視します。
アクセル・ブレーキペダル捜査に関係なく、低速取り回し時(約0~14km/h)に衝突回避または衝突被害の軽減に寄与するシステムです。
ニュースでも何度も流れていたコンビニ・スーパーで買い物の後の出発時のシフト入れ間違いによる誤発進もこの機能で回避サポートできます。
サポート時は、障害物の接近を表示とブザーで知らせてくれます。
さらに、クリアランスソナーにブレーキ制御を行い障害物との接触を防ぐサポート機能が追加されています。
安全サポート機能としてかなりの性能を持ったシステムです。
ただ、どの機能にも限界はあり作動されないこともあるためサポート機能として認識しておいた方がいいと思います。
安全機能のサポートを受けながら、運転車自身の判断で安全運転に努めてほしいです。
トヨタプリウスの横滑り防止機能の性能はいかに!?

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プリウスには、滑りやすい路面等で走行安定性を確保する「S-VSC](ステアリング協調車両安定制御システム)が全車標準装備になっています。
電動パワーステアリング、VSC(横滑り防止装置)、ABS(アンチロックブレーキシステム)、TRC(トラクションコントロール)のブレーキ制御・駆動力制御を強調させて、車両の動きが安定する方向に駆動力配分と操舵トルクをアシストするシステムになっています。
VSCは車両が不安定な状態を検知すると各種センサーから得られた情報を元に、瞬時に適切な車輪へブレーキをかけ、エンジン出力を制御して車両の急激な挙動変化を抑える機能です。
これに電動パワーステアリングによるステアリング制御が加わって更なる安定制御を行います。
このS-VSCによる制御は繊細かつ絶妙なコントロールを行い、かなり優れた機能になっています。
雨天時や凍結時など滑りやすい路面での横滑りを制御するだけではなく、突然の飛び出しなど回避する急ハンドルを切った際にも横滑りはせずに、クルマを安定させ元の状態に戻すアシストをしてくれます。
この機能のおかげで車両単独事故が40%ほど減少しているというデータも出ています。
素晴らしい機能ではありますが、あくまでもサポート機能になります。
タイヤの状態で制御しきれないこともあったりします。
万が一の時のサポート機能になりますので、機能に頼りきらずに無謀運転をしない安全運転をお願い致します。
アイキャッチ画像引用:https://toyota.jp/prius/design/?padid=ag341_from_prius_navi_design