トヨタ・プリウスが最初に世に出たのが1997年。
それ以来、常に世界のハイブリッド市場をリードし続けてきました。
そんなプリウスの中古市場における価値はどのような感じになっているのでしょうか。
チェックしていきましょう。
目次
トヨタプリウスの中古車や型落ち品は?
まずはトヨタ・プリウスの中古市場についてチェックしていきましょう。
どのような歴史を経て中古市場にいくのか。
そして、その中で型落ち品はあるのか?
とても気になります。
プリウスの歴史を確認

引用元:https://toyota.jp
プリウスは1997年に初登場しました。
初代プリウスは1997年に登場し、2003年まで販売されました。
当時、量産されるハイブリッドマシンとしては世界で初めて販売されたこの車は非常に大きな話題になりました。
2003年にフルモデルチェンジを迎えた2代目プリウス。
初代は外観こそ普通のセダン車でしたが、2代目になって5ドアクーペへと大きく様変わりしました。
また、モーターパワーも大きくパワーアップしています。
2009年には3代目プリウスが登場しました。
この3代目こそ、今に繋がるプリウスのフェイスを確立させたマシンです。
この間も脈々とパワートレインの改良は続いています。
そして、2015年4代目プリウスが登場しました。

引用元:https://toyota.jp
3代目と4代目の違いとして一番大きいのはトヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー (TNGA) を採用したこと、そして、バッテリーがニッケル水素からリチウムイオンに変わっていることです。
ニッケル水素からリチウムイオンに変わることで、蓄電能力が格段に上がり、そして室内における空間セッティングも向上しました。
外観こそ系譜として継いでいる3代目と4代目、しかし内部的にはそれだけ大きな違いがあります。
これにより、トヨタ・プリウスは次世代に突入したと言ってよいでしょう。
型落ち品はある?
車を購入する上で気になる存在の一つが「型落ち品」です。
実際にトヨタ・プリウスの型落ち品についてチェックしてみました。
今回のマイナーチェンジ前のモデルについて、新古車が若干流通しています。
価格帯としては250万円前後。
現行の乗り出し価格からみると、グレードにもよりますが20〜30万円低くなっています。
中古車市場には「登録済み未使用車」というものが存在します。
これはいわゆる「新古車」というもので、この登録済みとは、「一度陸運局に登録済み」ということを指します。
簡単に言えば、書類上は一度人手に渡ったので、中古車だが、実態としては新車と同じく未使用状態というものです。
先代型および現行型については一部このような車が存在しますので、これをチェックするのも一つの手段ですね。
トヨタプリウスの中古相場はいくら?

引用元:https://toyota.jp
それでは、トヨタ・プリウスの中古市場相場はどうでしょうか。
マイナーチェンジ前でいいのでプリウスが欲しい!
そこで年式別に相場を見ていきましょう。
2008年以前:平均価格40-60万円
2009年生産:平均価格60-80万円
2010年生産:平均価格80-100万円
2011年生産:平均価格80-100万円
2012年生産:平均価格100-120万円
2013年生産:平均価格120-140万円
2014年生産:平均価格120-140万円
2015年生産:平均価格200-250万円
2016年生産:平均価格200-250万円
2017年生産:平均価格200-250万円
2018年生産:平均価格200-250万円
2015年以降、価値に大きな差が出ていないことがわかります。
つまり、4代目と3代目で価格差が出ているということになります。
4代目のプリウスが一番流通しており、その価格帯は安定して200-250万円の中で推移しています。

引用元:https://toyota.jp
前項でもお伝えしたように3代目と4代目とでは大きな差がありますので、できれば4代目を狙うのが良いと思います。
玉数という面で見ましても2016-2017年に生産されたプリウスがもっとも市場に出回っています。
中古車としてはこのあたりが一番良い買い物になりそうですね。
トヨタプリウスの新古車はいくらで手に入る?探す方法は?

引用元:https://toyota.jp
最後にトヨタ・プリウスの新古車について調べてみます。
どうせ中古車市場で探すのなら、できれば新古車を欲しいと考えるのは無理のないもの。
一方で、新古車とはどのような仕組みで流通するのかというところも気になるところです。
そこで、新古車についてチェックしていきます。
新古車はなぜ出る?
まずは新古車というものがどのような経緯で流通するのかについてです。
自動車がメーカーから市場に流通するためには、新車の場合は必ず正規販売店を経由します。
したがって、新古車が流通するにあたっても必ずディーラーが関わっていると言えます。
そこから、市場に流れるわけですね。
新古車は陸運局登録をしているにも関わらず、未使用という車になりますので、この「陸運局登録」が目的と言えます。
この目的をなぜ行うのか。
これは、ディーラーが持つ「ノルマ」「販売成績」と関わりがあります。
自社で購入してでも「ノルマ」「販売成績」を達成することがディーラー側では不可欠であると考えているのです。
メーカーとの力関係は「販売成績」によって左右されるのです。
ですので、自社購入をしてでも販売成績の上積みをするんですね。
例えば、私自身が知るディーラーでは決算期に「販売成績1位」を達成するために購入をしていました。
ノルマは達成していたとしても、この成績を得るために行うディーラーがあるわけです。
そうして、自社で購入された車両はオークションなど中古車市場に流れていきます。
これが新古車が流通する仕組みです。
新古車の価格をチェック
新古車はここまで見ていただいてお判りの通り、ディーラー側の事情で中古車扱いになっているだけで、中身としてはほぼ新車であると言えます。
トヨタ・プリウスは専門販売店があるぐらい中古車市場で大きなニーズがあるあります。
ですので、自身の希望に合う1台があった場合は新古車を購入されるのも一つの方法だと思います。
新古車の価格ですが、調べてみると以下の通りです。
1.8S 約280-300万円
1.8A 約250-280万円
1.8E 約220-250万円
支払総額の面からみると、新車に比べて20-30万円程度安く買えるようです。
少しでも安く買う上では一つの選択肢として考えられそうですね。
トヨタプリウス中古に関するまとめ
中古車という面からトヨタ・プリウスにせまってみましたがいかがでしたか。
トヨタ・プリウスを購入する上で選択肢が3つあることがわかりました。
「新車」「新古車」「中古車」という3つです。
それぞれに特徴がありますね。
「新車」自らの希望に沿って細部に至るまでセットアップできるので、完全なる自分好みの1台を手に入れる手段です。
「新古車」自らの希望に完全に沿うかの確証はないものの、新車同然の状態で新車に比べて若干安価に購入できる手段です。
「中古車」価格を最優先にして、すでに使用歴がある車を市場において購入する手段です。
このそれぞれの特徴を念頭に、何を優先して購入するのかが決め手で購入手段を選択するのが良いと思います。
こだわりがなければ、新古車という手段も良いと思いますし、新車は自分の1台に対する譲れない部分を持つ方の場合は最良の選択だと思います。
どのような手段でトヨタ・プリウスをその手に収めるか、選択肢が多いのはそれだけ時代をリードする車であり続けているからでしょう。
プリウスと共に、良いカーライフをお送りください。
アイキャッチ画像引用:https://toyota.jp/prius/customize/