トールワゴン型コンパクトカーとして有名なトヨタ・ルーミー。
市街地でも取り回しの良いコンパクトサイズと広い室内空間を併せ持つ車です。
そんなルーミーですが、中古車や相場はどうなっているのでしょうか。
また、新古車についてもご紹介します。
目次
トヨタルーミーの中古車や型落ち品は?
引用:https://toyota.jp/roomy/grade/special/
中古車と型落ち
トヨタ・ルーミーは2016年より発売された車です。
「1LD-CAR」というコンセプト・キャッチフレーズで、コンパクトカーながら居住空間が広く、取り回しの良さとくつろげる車内が特徴な人気車種となっています。
おかげで街中はルーミー、もしくは姉妹車のタンクだらけになりつつあるわけですが、少しづつ中古車市場に流れてくるルーミーも増えています。
デビューして2年と少々ですから、中古車とはいっても新品に引けを取らないきれいな車体の車達はたくさんあるのではないでしょうか。
ただ、それだけ新しければ「型落ち車」は期待できないということになります。
「型落ち車」とは「モデルチェンジ前の形式」を持つ車のことです。
モデルチェンジを行うと車の型番や名称が若干変化します。
少しわかりやすく言えば「前期型」か「後期型」かといってもよいです。
つまりモデルチェンジ後の車が新型扱いされますので、これまでのモデルは「旧型」として扱われます。
これが俗にいう「型落ち」です。
引用:https://toyota.jp/roomy/exterior/
ルーミーは2018年の11月に一部改良がおこなわれていますが、これは「モデルチェンジ」とは呼べないちょっとした改良、すなわち前期・後期で分けるような改良ではないということです。つまり、型落ちしていないのです。
現在で回っているルーミーはすべて「初代」、型落ちもクソもありません。
なので、型落ち品で安いルーミーを狙おう!というのであれば、もう2年ほど待つか諦めた方がよいでしょう。
とまあ、少々悲観的な記事にになってしまいましたが、きれいな中古車が手に入るチャンスがたくさんあるということに変わりはありません。
「新車でルーミーを手に入れようと思ったら予算が厳しいぞ」となったり「きれいな車体のルーミーが欲しいけど、新車は納車までが長い」というような方は、中古車市場を探し回るのも悪くないですよ。
中古車のメリット・デメリット
引用:https://toyota.jp/roomy/interior/
では、中古車を選ぶメリットを考えてみましょう。
まず、納期の早さです。
その場に並んでいる車から自分が欲しいものを選ぶため、工場へ発注して製造、輸送までしてもらう時間がすべて省かれます。
点検・手続きは必要なので即日は難しいですが、1週間程度で納車される場合もあるでしょう。
また、高価なオプションパーツや社外製のエアロパーツをあらかじめ装備している場合があるのもメリットの1つ。
新車購入の場合ならあきらめていたパーツや高くて手が出ないエアロなどを、安価で手に入れることができる可能性は高いです。
引用:https://toyota.jp/roomy/performance/
もちろん、デメリットも存在します。
まず、エコカー減税が受けられない点。
ルーミーはエコカー減税対象車ですが、それは新車購入時の話なので、中古車を購入する場合は税金をしっかり払わなくてはなりません。
そして、気に入った中古車が見つかるまでは延々と探し回らなければいけない点もデメリット。
中古車は状態やパーツもバラバラですから、お気に入りのオプションパーツや希望する色がなければ、別のお店を狙うか妥協して購入する必要があります。
探索に長い時間をかけていると、納期の短さというメリットも薄まってしまいますしね。
こういった点を考慮するならば「多少の妥協はできるので安く早く車が欲しい」という人は中古車市場でルーミーを探すのもアリですね。
トヨタルーミーの中古相場はいくら?
引用:https://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU6341227795/index.html
続いて、ルーミーの中古車相場についてご紹介します。
ルーミーの中古相場は以下の通りです。
※車両本体価格を掲載しています
○カーセンサー:89.0万円~286.1万円 平均価格162.8万円
○車選び.com :89.9万円~229.0万円 平均価格159.5万円
○グーネット :89.0万円~229.3万円 平均価格146.3万円
いかがでしょうか?
新車購入時の平均車両本体価格が174.7万円ですから、それよりも12~28万円ほど安い計算になります。
引用:https://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU8293594327/index.html
ところで価格帯を見てみると、中古車にもかかわらず新車価格を超える額の中古車がちらほら見えます。
「なんで中古車なのに高いの?」という質問にお答えすると、中古車価格に反映される要素に影響があるのです。
中古車の価格を決めるのに使われる要素は走行距離や内外装の綺麗さはもちろん、希少性の高いパーツを装着しているかどうかも重要なポイントです。
メーカーオプションで後付けできないパーツや、人気のエアロメーカーのエアロパーツ、そして社外製高性能ナビなどを装着していれば中古車でも人気が高くなるため、価格も高騰します。
逆にみんなつけるようなパーツをつけているだけでは価格が上がることはなく、人気のないエアロやボディに穴を開けたり削ったりするような形で装着するタイプのエアロだったりすると逆に価格が下がることもあるため、これは注意が必要です。
トヨタルーミーの新古車はいくらで手に入る?探す方法は?
引用:https://car.biglobe.ne.jp/used_car/list_option1010/10102079/269-p1/
最後に「新古車」についてご紹介しましょう。
「新古車」とは?
中古車市場において「新古車」「未使用車」という言葉を聞いたことありませんか?
新しいのか古いのか名前ではわかりませんが、一応中古車の一種です。
これは「新車としてナンバーを取得した後、メーカーの都合で早々に中古車市場に売られた」車を指す言葉です。
現在は法律上「登録済未使用車」「届出済未使用車」という言葉を使用しますが「新古車」という言い方は古くからあるので、こちらの方が通じることが多いです。
新古車の生まれ方
引用:https://response.jp/article/2016/11/10/285171.html
新車を販売するディーラーには「月々に○台売れ」というノルマがあり、それをクリアする必要があります。
どの月でも構いませんが28日、29日くらいになって「あと1,2台でノルマ達成だ!」となったとします。
そんな時、こんな考えがよぎるわけです。
「この新車、自分たちで買ってもよいのでは?」
実際のところ暴力団関係者でもない限り誰に車を売っても構わないので、ノルマ達成のためにディーラーが新車を購入するのです。
こうしてディーラーに買われた車ですが、ディーラーの社員が使う社用車、もしくはお客様が車を修理に出した際の代車として使われます。
しかし、これを1,2か月に1回ペースで繰り返しては1年で大量に車を抱えてしまいます。
社用車も代車もそんなに多く入らないうえに、手狭になってしまうでしょう。
なので、こういった車はディーラーで購入した後「さっさと売りに出してしまう」わけです。
こうして中古車市場に流れた車を「新古車」と呼んでいます。
新古車のメリット
新古車のメリットは何といっても「走行距離が極めて少ない」こと。
代車や社用車として1回も使用していなければ走行距離はゼロ、数回使われていたとしても100kmを超えるような新古車はほぼありません。
走行距離が少ないということは走行による蓄積ダメージや内外装の傷・汚れも極めて少ないため、ほぼ新車同等の性能・きれいさになっているものがほとんどです。
更に、新車とほぼ互角でありながら中古車として購入するため、新車登録時の面倒な手続き・余計な諸経費が一切かからず、割と安価に車を手に入れることができます。
新古車のデメリット
もちろんデメリットもあります。
あくまで「中古車」ですから、オプションやアクセサリーなどをディーラーで選んで購入することができません。
また、競争率が高く、市場に出回ってもあっという間に誰かの手にわたってしまうことが多いため、根気よく探す必要があります。
探しているうちに1か月以上経過してしまえば、新車を購入した方が早くてもとに車があったのに!なんてことになりかねないので、やや運の要素も必要になってくるでしょう。
引用:https://toyota.jp/roomy/interior/
以上、今回はルーミーの中古車事情についてご紹介しました。
中古車にしろ新古車にしろ、必要なのは根気と足、そして運です。
本当に自分の好きな色・パーツで中古車を探したいのならあきらめてはいけないし、津々浦々探し回り、運命的な出会いを待つ必要があります。
そうして出会えた車は、探した苦労を考慮すれば一生ものの車になるでしょう。
そんな素敵な出会いを求め、中古車市場を探し回るのもある意味贅沢かもしれませんね。
アイキャッチ画像引用:https://toyota.jp/roomy/