2018年3月のe-POWER搭載車の追加で
ミニバン界で今大きな話題を呼んでいる日産セレナ。
今回はタイヤにまつわる色々をお話したいと思います。
目次
日産セレナのタイヤサイズは?
セレナのタイヤサイズですが、純正のものは以下のものが用意されています。
写真のタイヤを左側から説明していきましょう。
195 / 60 R16 89Hタイヤ
(16インチアルミホイール(16×6.0J)、インセット45、P.C.D114.3(5穴))
ハイウェイスターG、ハイウェイスター VセレクションⅡ(2WD)に標準装備
ハイウェイスター(2WD)にはメーカーオプションで装備可能。
195 / 65 R15 91Sタイヤ
(15インチエアロアルミホイール(15×5.5J)、インセット45、P.C.D114.3(5穴))
e-POWER車に標準装備で、e-POWER専用です。
そのため、e-POWER XとXV、e-POWER ハイウェイスターとハイウェイスターVに標準装備ですね。
195 / 65 R15 91Sタイヤ
(15インチアルミホイール(15×5.5J)、インセット45、P.C.D114.3(5穴))
ハイウェイスター VセレクションⅡ(4WD)、
セレナ Gに標準装備で、ハイウェイスターではメーカーオプションです。
195 / 65 R15 91Sタイヤ
(15インチフルホイールカバー(15×5.5J)、インセット45、P.C.D114.3(5穴))
セレナ X VセレクションⅡ、セレナ Sに標準装備。
セレナ Xにはメーカーオプションとなります。
セレナ Xとハイウェイスターでの標準装備ですが、
195 / 65 R15 91Hタイヤになります。
タイヤの呼称に数字を並べましたが、簡単にご説明します。
195……タイヤ幅の呼称(mm)
65……偏平率(シリーズ、%)
R……ラジアル構造
15……リム径の呼称(インチ)
91……ロードインデックス
S……最高速度
細かい用語は次の項で説明していきます。
日産セレナのタイヤのサイズアップはどうやる?
セレナのタイヤサイズアップを考えてみましょう。
先ほど、タイヤサイズの表記に関して名前を並べました。
上から順番に少し詳しく説明してみましょう。
断面幅
タイヤの総幅から、タイヤの側面の模様、文字などを除いた幅になります。
この値にリムガードは含みません。
偏平率
タイヤの厚さを指しています。
タイヤの幅に対する高さの比率で計算することができ、偏平率が同じタイヤの総称を「シリーズ」といいます。(65シリーズなど)
つまり偏平率が低いほど薄いタイヤになります。
偏平率が低くなると、
ハンドル操作が機微になる
ハンドル操作が重くなる
乗り心地は悪くなる
といったメリット・デメリットが生じます。
ラジアル構造
タイヤ構造には「バイアス構造」と「ラジアル構造」があります。
前者は後者よりも先発の技術で、生産コストが安いのが特徴で、
現在でもトラックやバスで使用されています。
今回はセレナのタイヤ選びですから、あまり気にしなくていいでしょう。
リム径
タイヤの内径です。
タイヤとホイールの接合部分になるため、ホイールの外径でもあります。
断面幅がmmだったのに対して、こちらはインチなので注意しましょう。
ロードインデックス(LI)
タイヤ一本が支えることができる荷重能力(kg)です。
LIが91の場合、負荷能力は615kgです。
最高速度(速度記号)
そのタイヤが規定の条件下で走行できる最高スピードを示しています。
Sは最高速度180km/h、
Hは最高速度210km/hを示しています。
Hの方が最高速度出るから優秀!……とはなりませんよね。
さすがに日本で180km/hや210km/hは出せません。
ですので、同じタイヤメーカであればあまり気にせず価格を見れば良いと思います。
あとはタイヤ特性の問題になります。
タイヤサイズの変更ですが、
基本的にタイヤサイズの変更とは、先述の項目のうち、リム径(インチ)を変更するということです。
ですので、サイズアップというより、インチアップという言葉も見かけるかと思われます。
タイヤサイズを変更する場合、いくつか注意点があります。
場合によっては車検に通らなくなるので注意しましょう。
・外径は変わらないようにする
タイヤの直径が変わるようなインチアップをすると、スピードメータに誤差が生じ、
この誤差がひどいと車検に通らなくなる可能性があります。
・タイヤが車体から出ないようにする
・ロードインデックスが標準タイヤより下回らないようにする
・空気圧に注意する
インチアップすると偏平率が下がり、通常タイヤよりも空気量が少なくなります。
するとタイヤが支えられる重量が減ってしまいます。
そのため、空気圧を高めに入れることで、荷重能力をアップさせる必要があります。
以上のような点に注意しつつタイヤを探してみましょう。
セレナの場合、Rのあとにくる16や15より大きい数字のタイヤということですね。
日産セレナのタイヤ交換をしよう!交換方法紹介!

タイヤ交換の方法をご紹介します。
まず、交通の妨げにならず、
安全に作業ができる地面(平坦な硬い場所)に停車し、人や荷物を車から降ろします。
やむをえず傾斜地で作業する場合には、
ジャッキをかける位置と対角線の位置にあるタイヤの下り側に輪止めをして、
車が動き出さないようにします。
輪止めは必要に応じて準備しておくか、タイヤを固定できる大きさの石、木片などで代用できます。
次に、ジャッキをかける位置と対角線の位置にあるタイヤに輪止めします。
輪止めは、前輪をジャッキアップするときは後輪の後ろ側、
後輪をジャッキアップするときには前輪の前側に置きます。
セレナ X VセレクションⅡやセレナ Sでフルホイールカバーがついている場合、
工具に布などを当てて、ホイールカバーをキズつけないように外しましょう。
次に新しいタイヤをジャッキ近くの車体の下に置きます。
ホイールナットレンチで、すべてのナットを反時計回りに約一回転ゆるめます。
このとき、取り替えるタイヤは、ラベル貼り付け側が外側になるように取り付けます。
・ナットを取り付けるときには、ナットやボルトにオイルやグリースなどは塗りません。
・ジャッキを下げるときは、ジャッキハンドルとジャッキハンドルバーを両手でしっかり握って回してください。
・タイヤを取り付けたあとは、必ず異常がないか確認しましょう。
ジャッキの上部がジャッキアップポイントに接触するまで、ジャッキを手で回します。
ジャッキハンドルを回したら、タイヤと地面が少し離れるまで、ジャッキアップします。
ナットを外して、パンクしたタイヤを外して車体の下に置きます。
ハブの取り付け面とホイール裏側の取り付け面を布でよくふき、
新しいタイヤを取り付けます。
このとき、取り付け面が汚れたまま取り付けないようにしましょう。
また、タイヤを地面に置くときには、ホイール表面を上にして置いてください。
ナットのテーパー部が、ホイール穴のシート部に軽く当たるくらいまで、
時計回りに回して締め付けます。
ナットを左上から順番に、星を描くように、2~3回に分けて締め付けます。
ジャッキを下げます。
さらにナットを同じ順序でもう一度十分に締め付けます。
以上を繰り返します。
上記の手順はタイヤのサイズアップだけではなく、
スペアタイヤの交換などにも役立ちます。
ただしセレナの場合は標準装備にスペアタイヤはついていません。
スペアタイヤの代わりにタイヤパンク応急修理キットが搭載されており、
軽度のパンクであれば一時的に応急修理することができます。
最後に番外編ということで、タイヤパンク応急修理キットの使い方をご説明します。
タイヤパンク応急修理キットはサードシート運転席側のカップホルダー下部にあり、以下のものが含まれます。
・修理剤ボトル(有効期限を確認しましょう)
・エアコンプレッサー
・タイヤ空気圧排気キャップ
タイヤに釘やネギなどが刺さっている場合、抜かずにそのまま修理しましょう。
また、約4mm以上の切り傷や刺し傷、
タイヤサイド部の損傷、タイヤが2本以上パンクしている場合は応急修理はできませんので、
メーカやJAFなどに連絡しましょう。
まずコンプレッサーの準備をしましょう。
1. コンプレッサーからタイヤ空気圧排気キャップ、ホース、電源プラグを取り出します。
電源プラグはコンプレッサーの裏側に収納されています。
2. コンプレッサーからのホースの口金を修理剤ボトルにしっかりとねじ込みます。
3. コンプレッサーにボトルを固定します。
4. 修理剤ボトルの速度制限シールをはがし、運転者のよく見えるところに貼ります。
このとき、ハンドルのセンターパッド部には貼らないようにしましょう。
SRSエアバッグが正常に作動しなくなる恐れがあり、大変危険です。
次にエアを注入します。
1. パンクしたタイヤのバルブからキャップを外し、
ボトルからのホースの口金をパンクしたタイヤのバルブにしっかりとねじ込みます。
2. コンプレッサーのスイッチがOFFであることを確認し、
電源プラグを車室内の電源ソケットに差し込みます。
3. キースイッチ(電源ポジション)をONにします。
4. コンプレッサーをONにし、タイヤを指定空気圧まで昇圧させます。
この際に、実際の空気圧が測れるようコンプレッサーを一時停止して
空気圧計で測定しましょう。
5. 指定空気圧まで昇圧できたら、コンプレッサーのスイッチをOFFにし、
電源プラグを電源ソケットから抜きます。
6. ホースをタイヤのバルブからすばやく取り外し、
タイヤのバルブにキャップを取り付けます。
空気を入れ過ぎてしまったときには、
ホースをタイヤのバルブから外し、
ホース先端にタイヤ空気圧排気キャップをねじ込み、
タイヤ空気圧排気キャップの突起部をタイヤバルブに押し当て、空気を抜きましょう。
以上です。
今回はタイヤに関するあれこれをご紹介しました。
もちろんプロに任せるのが安心ですが、何かとかかる費用を上手に抑えていきたいですね。
アイキャッチ画像引用URL:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena.html