トヨタのコンパクトミニバンであるシエンタとプリウスα、どちらもスマートな車体に抜群の走行性能を兼ね備えた車です。
イメージ的に似通ったスペックを持ってそうなこの2台で、購入を悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
そこで今回はシエンタとプリウスαの値段、車内空間、走行性能の違いやそれぞれの特徴などを細かく見比べてみましょう。
【トヨタ・シエンタ】VS【トヨタ・プリウスα】は価格はどっち?

引用:https://toyota.jp/
シエンタとプリウスαの気になる価格の違いを紹介します。
まずはこの2台がどういう車なのか?それぞれのコンセプトと使用目的を見定めましょう。
グレードによって価格が大きく変わるのでそちらも要チェックです。
シエンタとプリウスa それぞれのコンセプト

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シエンタとプリウスα、コンパクトなボディサイズですがどちら5人乗りまたは7人乗りができる程車内空間は広く、シートアレンジをすれば車中泊もできちゃいます。
外寸はセダン車を若干大きくした程なので、市街地でも小回りが利きく走行性と、燃費性能が抜群に良いので長距離移動にも向いています。
どちらも「大きすぎず小さすぎず、使い勝手の良いファミリーカー」という印象を受けます。
トヨタ・シエンタの特徴

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シエンタの特徴といえばオシャレ心をくすぐる様なカラーバリエーションと洗練されたエクステリアデザインです。
ですが一番注目してほしいのは実は機能性の良さです。
ボタンを押すだけでスライドドアが閉まると同時にドアロックされる「自動ドアロック予約システム」や、お子様やお年寄りが乗り降りしやすい低床フラットフロアなど、細かい心配りが施された機能を誇ります。

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トヨタ・プリウスαの特徴

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上品なエクステリアに、スタイリッシュなデザインで人気を博しているプリウスα。
安全機能も充実しており、フロントからのミリ波レーダーと高精度カメラによる卓越した検知能力で事故を防ぐことが出来ます。
車内空間は後部座席まで広々とくつろげる様にシアターレイアウトというスタイルが採用されており、ルーフを高く設定し足元と天井にゆたりをもって乗車することが出来ます。
プリウスαはファミリーカーとしても評判はとても良いですが、先進技術を使用した機能や同乗者がくつろげるシートレイアウトなど、イメージ的に「大人がくつろぐための車」に感じました。

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シエンタVSプリウスα 価格の違い
価格の違いをグレードごとに見ていきます。
全てハイブリッド車の価格になります。
トヨタシエンタ (ハイブリッド車)

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G Cuero 7人乗り 2,532,600円
G 7人乗り 2,380,320円
x 7人乗り 2,226,960円
FUNBASE G 5人乗り 2,340,360円
FUNBASE X 5人乗り 2,187,000円
以上がシエンタの価格になります。
最も値段が高いもので250万円台のグレード「G Cuero」
「G cuero」はシエンタの特別仕様車でしたが、人気が高いためグレードに加えられました。
標準グレードとの違いは、高輝度・消費電力・点灯速度の速いLEDランプが使用されています。

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プリウスα (ハイブリッド車)
G”ツーリングセレクション” 7人乗り 3,465,720円
G”ツーリングセレクション” 5人乗り 3,259,440円
S”ツーリングセレクション” 7人乗り 3,222,720円
S”ツーリングセレクション” 5人乗り 3,017,520円
GR”ツーリングセレクション” 7人乗り 3,556,440円
GR”ツーリングセレクション” 5人乗り 3,351,240円
基本的に300万円台のプリウスαですがプリウスの兄弟車なので当然の金額だと思います。
ツーリングセレクションとは、エクステリアにフロントバンパースポイラー、リアバンパースポイラーが搭載されたものです。
このオプションが付いていないグレードも存在します。
その場もちろん値段もリーズナブルになり、例えばグレード「S」のツーリングセレクション無しだと270万円ぐらいに落ち着きます。
紹介したものは全てハイブリッド車で、北海道や沖縄などの地区では若干値段に変動があります。
また、プリウスαは上で紹介したグレード以外にも”ツーリングセレクション”の付いていない通常グレードや、特別仕様車の販売も行ってます。
値段は見ての通り、トヨタ・シエンタが圧倒的にリーズナブルな価格になっております。
シエンタはカラフルでおしゃれな見た目に、お年寄りからお子様まで様々な年齢層が過ごしやすい空間づくりがされていて価格もお手ごろなので「ファミリーカー」として利用するのには最適かなと思いました。
対してトヨタ・プリウスαのお値段は高めに設定されており300万円台が基本です。
やや高級感を意識したデザインや内部に施された本革巻き仕様など初めの印象通り「大人が楽しむ車」に見えるので、小さなお子様がいる家庭よりも落ち着いた年齢層の家族が乗る方が多いのでは?と思いました。
【トヨタ・シエンタ】VS【トヨタ・プリウスα】大きさは?
次にシエンタとプリウスαの車体の大きさと収納スペースについてです。
どちらも7人乗りができる広さですが、車内スペースや荷室スペースの広さに差はないのか?
2台の車がシートアレンジでどのようにラゲッジスペースを扱えるのか見ていきましょう。
外寸の大きさを比較
トヨタシエンタ

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全長 4.100mm
全幅 1.695mm
全高 1.670mm
トヨタプリウスα

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全長 4.645mm
全幅 1.775mm
全高 1.575mm
室内の広さ、全長は500mmもプリウスαが大きいことがわかります。
これほど広ければ収納スペースに期待が高まります!
意外にもルーフの高さは100mm程の差を付けてシエンタが高いので、足元や天井のゆとりにはシエンタに軍配が上がりました。
トヨタシエンタの収納スペース
トヨタシエンタ (フルラゲージ)
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横幅 1.260mm
荷室長 1.430mm
荷室開口高 1.040mm
荷室地上高 505mm
トヨタシエンタがフルラゲージした場合は自転車2台がまるまる入るほどのスペースを確保することができます。
2列目シートはチップアップ機能で折りたたむので、荷室高が高くなり大きい荷物でも軽々入れることが出来ます。
また、荷室口と地上の距離が近いため楽々と荷物を乗せる事ができるのがシエンタの魅力です。

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プリウスα (2列シート時)

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横幅 1.580mm
荷室長 985mm
3列目のシートを倒し、5人乗りの状態での荷室スペースになります。
この状態でも荷室の長さもそれなりに確保できている上、横幅が1.580mmとシエンタより圧倒的に広いです!
2列目シートも倒してフルラゲージにした場合、最大収容量 1.070Lのスペースを確保できます。
トヨタの公式ですが、くまもんのぬいぐるみ149体入るそうです!
チップアップ機能などはついていないため荷室高は若干シエンタに劣りますが、収納力は車体の大きさを活かしてプリウスαが圧倒的に勝っていることがわかりました。

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【トヨタ・シエンタ】VS【トヨタ・プリウスα】燃費はどっち?
最後にトヨタシエンタとトヨタプリウスαの燃費や走行性能について見ていきましょう。
2台ともトヨタ製なので燃費性能はかなり良い数字が期待できそうです。
特にプリウスαはあのプリウスを基に開発されたいわば兄弟車なのでハイブリッド性能はかなりのものでしょう。
シエンタとプリウスαの燃費比較
引用:https://toyota.jp/
気になるシエンタとプリウスαの燃費を比較していきましょう。
シエンタは走行モードによって燃費性能が変わるWLTCモードの基準を参考にしています。
プリウスαはJC08モードによる燃費性能、およびハイブリッドシステムの詳細を紹介します。
トヨタシエンタの燃費性能 WLTCモード基準

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燃費消費率 22.8km/L
市街地モード 22.7km/L
郊外モード 23.9km/L
高速道路モード 22.1km/L
全体的に22.0km/L以上の燃費性能なので、ミニバンにしてはかなり良い数字だと思います。
シエンタは車体がコンパクトで市街地などに使用しやすい車なので、市街地モード22.7km/Lは嬉しい数字ですね。
トヨタプリウスαの燃費性能 JC08モード基準

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燃費消費率 26.2km/L
ハイブリッドシステム
・停車時、アイドリング時はガソリンを消費せずモーターだけで維持
・アクセルスタート時はガソリンを使用せずモーターだけで発車
・通常走行時はガソリンとモーターを交互に使い分け、エンジンに負荷の少ない走行の場合はモーターだけで走行する
・減速時は負荷が少ないのでモーターだけで走行、アクセルを踏んでいない間の運動エネルギーを効率よくバッテリーに返還させる
燃費性能は驚異の26.2km/Lをたたき出しています。
さすがはプリウスαです。
加えてハイブリッドシステムでガソリンとバッテリー両方の負担を軽減させながら運転できるのでかなり効率よく走行できそうですね。
WLTCモードとJC08モードの違い
燃費性能を算出する二つの基準モードですが、それぞれどう違うのかご説明します。
シエンタに採用されているWLTCモードとは

引用:http://goodspeed-mumu.com/
3つの走行シーンを想定したモードを基準に想定した燃費率を算出しています。
市街地モード:信号や渋滞などの影響を受ける、低速走行を想定した時の燃費率
郊外モード:信号や渋滞の影響をあまりうけない走行を想定した時の燃費率
高速道路モード:停車せずに目的地まで高速で走行した時の燃費率
エンジンを回したばかりで、エンジンが冷えている状態「コールドスタート」で燃費性能を計測している
運転手+荷物を乗せて、積載可能重量の15%を乗せた状態で燃費性能を計測している(約、160kg)
プリウスαに採用されているJC08モードとは

引用:https://www.zurich.co.jp/
走行シーンによる燃費の算出は一つに限る
エンジンを回して時間をおいて、エンジンが温まった状態「ホットスタート」で燃費性能を計測している
運転手+100kgの荷物を制裁した状態で燃費性能を計測している
実走燃費はどうなのか?
先ほど紹介したWLTCと、JC08、この二つのモードの燃費の算出方法の違いがおわかりいただけたでしょうか?それは「車体への負担の大きさ」です。
WLTCは比較的車体に負担をかけた状態で燃費を算出しています。つまり、実際の走行シーンにより近いデータが得られます。
JC08は、積載もエンジンへの負荷もかけずに燃費算出をしているので実走燃費に大きなギャップが生まれやすいです。
なのでもしかすると、実走燃費はシエンタに軍配が上がる可能性があります!
データ算出法と、車体の大きさの違いから実走燃費が逆転してもおかしくはありません。
それでも他のミニバンに比べれば、この2台の燃費はかなり成績は良いほうで、車体の大きさもくつろげる車内空間と先進機能が多く搭載されています。
あとはユーザーに適した使用シーンを選び、価格の相談でグレードを変えれば最高のファミリーカーとなるはずです。