トヨタシエンタは乗り心地を優先して開発された車です。
車の乗り心地はどうやって決まるのか?それはタイヤの細かな設定が担っています。
今回はシエンタがなぜ乗り心地が良いのかを掘り下げていきたいと思います。
目次
トヨタシエンタのタイヤのサイズは?

引用:https://toyota.jp/
タイヤのサイズと車の乗り心地には大きな関係があります。
なので、まずシエンタのタイヤサイズの追及からやってまいりましょう。
タイヤサイズ表記は従来型表示と、ISO表示と呼ばれる近年採用されているタイヤサイズ表記があり、シエンタのタイヤサイズ表記はISO表示になります。
シエンタのタイヤサイズは純正のもので、185/60R15です。
この表記が何を意味しているのか、イマイチ見方が難しいのでまずはこの数字の見方を説明します。
トヨタシエンタのタイヤサイズの見方

引用:https://www.pakutaso.com/
トヨタシエンタのタイヤサイズ(純正)185/60R15。
まず左側の数値185にあたるのがタイヤ断面の幅を、ミリメートル表記で現した数字になります。
タイヤ断面幅とは、タイヤを立てた状態で上から見た時の横幅の長さにあたります。
シエンタのタイヤ断面幅は185mmあるということになります。
次に真ん中の数値、60はタイヤの厚さを現した「扁平率」という数字です。
扁平とは「薄っぺらい」という意味なので、扁平率とは「このタイヤの厚みがどれだけ薄っぺらいのか」を意味するパーセンテージです。
この数字が低いほどタイヤの太さは薄くなり、高ければタイヤの厚みが増します。
扁平率の求め方は、タイヤの断面高÷断面幅×100=扁平率です。
シエンタの場合、タイヤ断面高111mm÷タイヤ断面幅185mm×100=扁平率60%となります。
ちなみに、タイヤ断面高はホイールを正面から見える状態で、タイヤのてっぺんからホイールまでの長さをタイヤ断面高となります。
最後に右側の数値は、「リム径」と呼ばれるホイールの直径を数値で表したものです。
ホイールの直径とは、ホイール表面の高さです。タイヤの内側にすっぽりはまっているので「タイヤの内径」とも呼ばれており、この数値を図ることで、ホイールにはめられる数値のタイヤが決まります。
シエンタのリム径は15インチです。1インチ2.54cmなので15インチでリム径は38.1cmになります。
扁平率60とリム径15の間にある「R」とはタイヤ構造を意味しますがこれはちょっと専門的過ぎて難しいので、概要だけ説明します。
Rは「ラジアルタイヤ」というタイヤ構造タイプです。
タイヤの胴体を「カーカス」と呼び、カーカス内部にある繊維が進路方向に向かって直角に編み込まれているという構造になっており、この構造が大変走行性能に優れた効果を発揮するそうです。
現在の車はこのラジアルタイヤが主流なので特に気にする必要はないでしょう。
トヨタシエンタサイズのまとめ

引用:https://toyota.jp/
今回紹介したシエンタのタイヤサイズ は標準タイプになります。
185/60R15(純正)
タイヤ断面幅 185mm
タイヤ断面高 111mm
リム径(ホイール内径) 38.1cm
タイヤ外径 603mm
タイヤ構造タイプ ラジアルタイヤ
トヨタシエンタのオプションタイヤのサイズも、参考までに紹介します。
195/50R16
タイヤ断面幅 195mm
タイヤ断面高 97.5mm
リム径(ホイール内径) 40.64cm
タイヤ外径 601mm
タイヤ構造タイプ ラジアルタイヤ
トヨタシエンタのタイヤのサイズアップはどうやる?

引用:https://toyota.jp/
前項では、トヨタシエンタの基本タイヤサイズの紹介をしました。
では、シエンタのタイヤサイズを変えるにはどうすればよいのか?
適切なサイズアップを可能にするために、各サイズ項目ごとのメリットデメリットを含めて見ていきましょう。
リア径・インチサイズアップのメリットとデメリット

引用:https://toyota.jp/
ホイールの直径を変更するサイズアップのメリットは見た目に迫力が出る事です。
インチ数が増えるとタイヤの全長も大きくなるためにスポーティーな車に見栄えが変わります。
タイヤサイズが変わればタイヤの重量も増えるので、ハンドルが重くなりタイヤがブレることなく真っすぐ進みます。
高速道路などの遠距離運転の際に安定したハンドル操作が行えます。
ただ、それ自体がデメリットになる場合もあります。
ハンドルを切るのが重くなると、細やかな運転が要求される市街地やカーブの多い山道などはかえって苦労が増えます。
また、リア径サイズアップをすると、車体にタイヤが接触しないように場合によってはタイヤサイズを小さくしなければなりません。
それは扁平率の変動につながります。
どんな利用シーンで車を扱うかで、インチ数の変化によるハンドル操作はメリットにもデメリットにも変わります。
シエンタを街中で使用することが多いのか?はたまたお出かけは遠出やアウトドアが多いのか?
使用目的でインチ数を変えましょう。

引用:https://tireworldkan.com/
リア径サイズアップのメリット
1.ハンドルが重くなるが、安定した運転やハンドル操作が行える
2.スポーティなー見た目の車になる
リア径サイズアップのデメリット
1.場合によってはタイヤサイズを小さくする必要がある
2.ハンドル操作が重くなるので、細かい運転がしんどくなる
扁平率のメリットとデメリット

引用:https://toyota.jp/
扁平率はタイヤの厚みを現す数値だとお話ししました。
タイヤの厚みを増すとどうなるか?地面とタイヤの接地面積が大きくなることで、タイヤが転がりにくくなります。
例えるなら、サッカーボールを転がすのは片足でできますが、運動会の大玉転がしは大人数いないと転がりません。
大きなタイヤを転がすには、それ相応の大きなエネルギーが必要になる=燃費性能が悪くなるということになります。
ですが、大きくて太いタイヤは地面との距離が離れているため、車体が揺れにくいというメリットがあります。
つまり乗り心地が良くなるということです。
現に、アウトドア向けの車は悪路を突っ切るためにどれもインチ数が極太のものが多いです。
シエンタ居住感や乗り心地を求めたコンセプトの車なので、実は標準のタイヤでも車内が揺れにくいインチ数で設定されているので無理にサイズアップ擦る必要もないかもしれません。
ちなみに、標準のインチ数は15ですがオプションでサイズアップすると16インチになりますが、16インチというと大型ミニバンと同じインチ数になります。
そうなると小回りの数値を表す最小回転半径数がシエンタの5.2mが5.8mまで上がってしまいます!
0.6mの差はハンドル一回切れば入れる路地を、二回切らなければ曲がれないほどに変わります。
扁平率アップのメリット
1.タイヤ接地面積が増えて乗り心地が良くなる
2.よりアウトドア向けの運転操作が可能になる
扁平率アップのデメリット
1.燃費性能が悪くなる
2.最小回転半径数が5.2mから5.8mまで上がってしまう!
トヨタシエンタのタイヤ交換をしたい!交換方法を紹介!

引用:https://www.pakutaso.com/
交換するタイヤが決まり、購入までしたとしましょう。
自分でタイヤの交換をやってみたいという方は、交換方法を紹介しますのでぜひやってみてください!
タイヤ交換は、パンクした際に自分で応急処置もできるので覚えておいて損はないでしょう。
タイヤ交換をする前に
タイヤ交換をスムーズに行うために用意するものがあります。
・車の外部取り扱い説明書
車によって、ジャッキアップポイントやタイヤの交換方法が違う事もあります。
必ず説明書に目を通しながら作業を進めましょう。
・タイヤレンチ
タイヤを交換する際に、タイヤにはめ込まれたホイールナットを外すために使用します。
基本、車のトランクに入っています。
・ジャッキ
タイヤを交換するために、車体を浮かす必要があります。
そのための道具になります。
基本、車のトランクに入っています。
・タオル
捨てても良いものを選んでください。
ジャッキは直接車にはめ込むと、車体を持ち上げるときに傷が付くので、捨てても良いタオルでカバーするために使います。
タイヤの交換方法

引用:https://www.diylabo.jp/
いよいよタイヤ交換に移ります。
交換する際は場所も選びましょう。
坂道や、砂利道など路面が不安定な場所では、ジャッキが倒れる事があるので大変危険です。必ず平らな路面で行う事。
平らな路面でもジャッキが倒れる事もあるので注意しましょう。
その1、パーキングブレーキをかけ、交換するタイヤの対角線上にあるタイヤに輪留めをかけます。
その2、タイヤレンチやドライバーを使ってホイールキャップを外します
その3、タイヤレンチで、ホイールナットを少しだけ緩めます
その4、ジャッキアップポイントに、ジャッキをかけます。
車体に傷がつかないように、車に直接ジャッキをかけずに必ず捨てても良いタオルなどをジャッキと車体の間に挟み車体を保護しましょう。
その5、ジャッキをかけてタイヤが路面から少しだけ離れるまで持ち上げます。
その6、ホイールナットをすべて外し、いよいよタイヤ交換に移ります。
その7、万が一ジャッキが外れた場合を想定し、外したタイヤはホイールハウスの近くに潜り込ませておくと車体落下時のクッション代わりになるので必ずやりましょう。
その8、タイヤをはめ込みます。ホイールナットが4つの場合、ホイールナットの位置が十字になるようにタイヤをはめ込みます。
その9、十字になるようにはめたホイールナットの締め付けの順番は、①十字の上から、②十字のした、③十字の左、④十字の右対角線上毎にナットを締めてください。
その10、対角線上のナットがガタつかなくなるまで、2~3回に分けて仮締めします。
その11、仮締めが完了したら、その8で挟んでいたタイヤを外し車体をジャッキからおろします。
その12、その10でやったナットの仮締めの要領で対角線上にナットをつけます。
少し体重をかければ、女性の力でも簡単に締める事ができます。
以上がタイヤ交換の一連の流れになります。
タイヤをはめ込んだら、少しだけ走行して増し締めすることをおすすめします。
それでも、タイヤ交換に自信が無ければ迷わずプロの手を借りるとよいでしょう。
アイキャッチ画像引用:https://autoc-one.jp/toyota/sienta/special-2302013/photo/0038.html