FFミニバンの先駆けとして1996年に登場したホンダ・ステップワゴン。
ホンダのミニバン代表選手として、今日まで長らく愛されています。
そんなステップワゴンですが、ユーザーからの不具合が報告されています。
それに追随し、メーカーからのリコールが出ているようですので、ご紹介します。
目次
ホンダステップワゴンの不具合報告はあるの?
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/styling/design/
車は、21世紀に入ってからもっとも日本で見かける大型工業製品の1つです。
その大きさゆえ、構成するパーツの数は年々増え続け、現在では3万個以上のパーツが使われているそうです。
それだけ部品の多い工業製品を、人の手と機械とで組み立てていくわけですが、この作業工程であったり、もしくは長年の経年劣化であったりと、原因は多々あるものの不具合が出ることもあります。
後者は長年乗り続けていればいずれは起こる事態なので仕方ないのですが、前者であればそれは問題です。
工場での組み立てに不備があったわけですから、他のグレードや車にも同様の不具合があるかもしれないし、場合によっては後述するリコールの発端かもしれません。
今回はそんな「リコールにつながるかもしれない」不具合をご紹介します。
リアデフ部orポンプ部からの異音発生
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/interior/wakuwakugate/
約3ヶ月程前から、0発進時(前進・後退両方)に、ブザー音の様な「プッ」という機械的な短い異音が車体後部から発生するようになりました。
車内後部荷物等が揺れて何かにこすれているのかを疑い、疑わしい物を降ろしたりして確認しましたが、どうやらそれは原因では無く、車体側からの異音と判断して、念のためスマホで状態を録音(画)して、本日デーラーでサービス担当さんに確認していただきました。
状態が確認できない恐れを抱きつつも、再現しましたので、サービス担当さんに状態を確認していただき、リフトアップして録音(画)していただきました。
現時点での判断は、 リヤデフ部 or ポンプ部からの異音ということです。サービス担当さん初めて経験した事象とのこと。
これからは、録音(画)をメーカーに送って判断待ちということです。引用:価格.com
この方は、乗ってから3年ほどたった現行のステップワゴンから異音が発生したとのことです。
異音の発生元は、後部のディファレンシャルギア(デフ)部分もしくはポンプ部分とのこと。
尚、この書き込みの直後に同様の異音を訴えている人の書き込みもあったことから、数件この事案は発生しているようです。
この後個の口コミを投稿した方は、保証期間内だったので無償で修理してもらえたとのこと。
それ以降、異音は発生していないそうです。
この部分のパーツは構造上一定の音が発生するものの、今回は音が大きすぎたのでディファレンシャル部分のパーツを交換したとのことでした。
リアゲートが開かない
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/interior/wakuwakugate/
納車後に何回かリアゲート(わくわく、メインの両方)が開かない事象が発生しましたが、原因不明ながら開いたこともあって放置しておりましたが、4月1日に同事象が再度発生し、今回は外側、内側どちらからも開かなかったので、取扱説明書通りの方法でやっとこさ開きました。
デーラーさんに相談の結果、テールゲートのコントユニット交換となりました。部品番号は74970TAA013です。新車保証期間中でしたので無償修理でした。
サービスマンいわく、何回か同修理を行っているとのこと。ネットで検索しましたが、ヒットしませんでしたので、どの程度この事象が出ているのかがわかりませんでした。
しばらくこれで様子を見ます。引用:価格.com
この方も、乗ってから3年経過した現行モデルのステップワゴンで、今年の4月ごろ不具合が発生したようです。
納車してからというもの、通常のリアゲート、わくわくゲートともに開かないことが何度かありましたが、とうとう何をやっても開かなくなってしまったとのこと。
その際は説明書を見ながらなんとか開けたそうですが、ディーラーと相談の上テールゲートのユニット全てを交換したそうで、以降は書き込みも見られないことから改善されていると考えます。
尚、保証期間中だったので無料修理だったようです。
また、これに関連する書き込みの中にも同様の症状を訴える人がおり、こちらの人もユニットを交換して以降は症状が出ていないとのこと。
これは2018年4月の書き込みですが、まさか半年後にこのリアゲートのリコールが出るなんて誰も知らなかったでしょう。
ホンダステップワゴンのリコールの情報は出ているのか?
続いて、ステップワゴンのリコールについてご紹介します。
リコールとは「欠陥製品を生産者が公表し、製品をいったん回収して無料で修理すること」を指し、もし修理せずに放置した場合、極めて重大な事故が起こる可能性のある欠陥が見つかった場合に出されるものです。
一応「欠陥なんだけどリコールに至らない例」もあり、ちょっとした不具合の修理・改善を促す「サービスキャンペーン」、その欠陥で事故には至らないかもしれないがなおした方がよい欠陥に出される「改善対策」があります。
ただし、国土交通省はどれも「リコール」としており、この3つに該当する欠陥が発見された場合は直ちに届け出るようメーカーに義務付けています。
ステップワゴンも発売して3年が経過し、相応にリコールも出されています。
2018年5月31日発表のリコール
不具合装置:ブレーキ
状況:ブレーキマスターシリンダーにおいて、セカンダリーカップの材質と形状が不適切なため、カップがリザーバータンクホースからブレーキ液中に溶け出した可塑剤により膨潤し、また、走行中のエンジンからの熱影響により膨張すると、変形することがあります。そのため、シール性能が低下して、ブレーキペダルをゆっくり踏むとシール部からブレーキ液が漏れ、最悪の場合、制動距離が長くなるおそれがあります。
対策:ブレーキマスターシリンダーアッセンブリーを対策品と交換します。
対象台数:3車種209,060台
引用:ホンダ公式ホームページ
今年の5月31日に出されたリコール情報です。
ブレーキは、ブレーキペダルを踏むことでエンジン上部にあるブレーキマスターシリンダーが動き、シリンダー内の液体に圧力をかけその圧力でキャリバーを動かし、車輪を止めます。
つまり、ブレーキペダルを踏んでキャリバーを直接動かしているわけではないのです。
今回の問題は、そのブレーキのマスターシリンダーの構造に不具合があることに起因します。
マスターシリンダー内パーツが様々な要因で変形することでブレーキ液が漏れだし、うまく圧力がかからないことからブレーキが効きにくくなって、結果として制動距離が延びてしまうことに問題があります。
ブレーキは車を止める重要なパーツであり、そこに欠陥が見つかれば重大な事故につながりかねないのはお分かりかと思われます。
また、これはステップワゴンに加えフリード、フリード+でも発生している問題で、20万台越えの大規模なリコールとなりました。
対策としてはブレーキマスターシリンダー一式を対作品と交換することで、改善を図っています。
尚、すでに該当者にはダイレクトメールや電話等で通知がされており、改善が実施されてあ車には運転席側フロントドアの開口部にNo.4274と書かれたステッカーが貼られるとのことです。
2018年11月15日の改善対策
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/interior/wakuwakugate/
不具合装置:テールゲート
状況:①テールゲートオープンステーにおいて、ボールスタッドを取付けるテールゲートヒンジの締結座面穴径及び、ボールスタッドの締結座面径の指示が不適切なため、テールゲート開閉操作を繰返し行うと締結座面が座屈するものがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ボールスタッドが緩み、最悪の場合、ボールスタッドが折損しテールゲートが突然降下するおそれがあります。
②テールゲートオープンステーにおいて、下側ボールジョイントと車体側ボールスタッドの取付部構造が不適切、または、上側ボールジョイントと車体側ボールスタッドの組付け作業が不適切なため、ボールジョイントと車体側ボールスタッドを固定するクリップが浮くものがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、テールゲート開閉の繰返しにより、ボールジョイントが車体から外れ、テールゲートが突然降下するおそれがあります。
対策:①全車両、ボールスタッドの締付けトルクを点検し、緩みのあるものは新品のボールスタッドと交換して新たに設定したトルクで締付けます。緩みのないものは、当該ボールスタッドを新たに設定したトルクで締付けます。一部の車両においては、緩みのあるものは、新品のボールスタッドに緩み防止剤を塗布し、新たに設定したトルクで締付けます。緩みのないものは、当該ボールスタッドに緩み防止剤を塗布し、新たに設定したトルクで締付けます。
②全車両、テールゲートオープンステーのボールジョイントに外れ防止カバーを追加します。
対象台数:6車種593,815台
引用:ホンダ公式ホームページ
これは先ほどのコーナーでも取り上げたリアゲート(テールゲート)に関する改善対策です。
こちらはこの記事の編集中に飛び込んできました。
しかも、60万台に迫る大規模リコールです。
先ほどの症状からするとリコールクラスの案件な気もしますが、走行に支障がないと判断した(走行中にテールゲートを開けることはないでしょうから、、、)のでしょうか。
今回は①と②の2つの改善対策があるので、①からご紹介します。
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/interior/wakuwakugate/
ステップワゴンのテールゲートは、ステーと呼ばれるパーツで車体上部とつながっています。
その際「ボールスタッド」と呼ばれるパーツを使用するのですが、テールゲートステーのヒンジとボールスタッド、それぞれの締結座面径の指示が適切でないことがわかりました。
これにより、テールゲートの開閉操作を繰り返し行うことで締結座面が座屈(繰り返し強い力を加えることである一転で極端に変形すること)し、ボールスタッドが緩んで破損し、テールゲートがいきなり降ってくる可能性があります。
ゲートを開けて荷物を入れていたらいきなり外れたゲートが落ちてきた、、、となったら怖いですよね。
対策としては、該当する車種のテールゲートの締め付けトルク(強さ)を点検して、場合によっては新品に交換し、正しいトルクで締め直したうえでゆるみ防止剤を散布するとのことです。
では、②についてご紹介します。
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/styling/design/
この改善対策もテールゲートに関するリコールです。
テールゲートオープンステー(テールゲートを開いたり閉じたりするときに見られる、伸縮するパーツ)の上部には先ほどのボールスタッドが、下部にはボールジョイントと呼ばれるパーツがついています、
この2つのパーツの取り付け構造、また組み立て作業が適切でないため、それぞれのパーツを固定しているクリップが浮く場合があるそうです。
これにより、最悪の場合はボールジョイントが車体から外れて、やはりテールゲートがいきなり降下してしまう可能性があるということです。
すなわち、①も②も最悪の場合はテールゲートが外れて落ちてくるということになります。
対策としては、テールゲートオープンステーのボールジョイント部分に外れ防止カバーを追加することで完了するので、そこまで大掛かりな点検ではなさそうです。
また、対策の完了している車には、助手席側のドアのヒンジ部分に黄色いペイントが施されています。
ホンダステップワゴンの不具合とリコール対応状況とまとめ
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/interior/cabin/
ここまでステップワゴンの不具合・リコールについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
ステップワゴンには多くの不具合が報告されていますが、その中でもリアデフ部分の異音とリアゲートの不調についてご紹介しました。
また、ここ1年間でステップワゴンのリコールは2件報告されており、1つはブレーキ、もう1つはリアゲートに関するリコールでした。
引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/interior/design/
昨今、三菱自動車のリコール隠し、マツダやスズキの燃費不正測定、そして日産自動車カルロス・ゴーン容疑者の逮捕など(編集中に飛び込んできたニュースで大変驚きました)、国内自動車メーカーの不祥事が相次いでいます。
これにより各メーカーも風評被害をこうむることは必須ですが、そのようにして傷がついたブランドイメージを回復させるのはこういったリコール等をしっかりと告知・謝罪したうえで修理に積極的に応じる姿勢ではないでしょうか。
メーカーがまた新たな信頼を取り戻せるまで、真摯な姿勢で車づくりに挑んでくださることを願ってやみません。
アイキャッチ画像引用:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/

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