ホンダヴェゼルと日産ジューク、どちらもコンパクトSUVとして多くの層に人気を得ています。
そんな2台ですが、分類的には似ているためどちらを選べば良いか迷う方も多いでしょう。
そんな方のために、今回はホンダヴェゼルと日産ジュークについて価格、大きさ、燃費の3つの要素を挙げて比較していきます。
どちらを購入するか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
【ホンダ・ヴェゼル】VS【日産・ジューク】は価格はどっち?

ホンダヴェゼルと日産ジュークの価格はそれぞれどのようになっているのか、3つのグレードを例に挙げて比較していきましょう。
因みに全てオプションは除いた価格で比較していきますのでご了承ください。
また、ホンダヴェゼルにはハイブリッドの設定がありますが日産ジュークにはハイブリッドの設定がないので、日産ジュークに合わせる意味でホンダヴェゼルはガソリン車のみを比較対象とします。
ホンダヴェゼルの価格
ホンダヴェゼルには3つのグレードが設定されています。
最上級グレードには走りも意識したこだわりの「RS」、標準グレードには快適装備を充実させた「X」、そしてベースグレードの「G」があり、それぞれ仕様の違いから価格差も大きい様子。
最上級グレードの「RS」から見ていきましょう。
ホンダヴェゼル・RS
ホンダヴェゼル・RSの価格は2,475,000円となっており、RSのイメージカラーともなっているプラチナホワイトパールは37,800円のオプション費で指定が出来ます。
RSには標準装備としてLEDフォグランプ、RS専用ドアミラー、RS専用インテリア&コンビシート(ダークグレー)、RS専用パフォーマンスダンパー、本革巻きステアリングホイール&セレクトレバー、18インチホイールなど走行性能はもちろん、見た目にもこだわった装備がふんだんに採用されておりその結果上記のような価格となっているのです。
ホンダヴェゼル・X
ホンダヴェゼル・Xの価格は2,165,000円とRSと比べると310,000ほどの価格差があります。
こちらは標準グレードながら快適装備が装備されており、その内容はハロゲンフォグランプ、本革巻きステアリングホイール、クロームメッキインナードアハンドルリング、エアコンアウトレットリング、自動防眩ルームミラー、16インチアルミホイールなどといった構成。
走りのRSに比べると、室内装備の充実が図られていますね。
ホンダヴェゼル・G
ベースグレードであるホンダヴェゼル・Gの価格は2,075,000円、当然ではありますが3グレードの中で最も価格が低いです。
しかしながら標準グレードであるXとの価格差は90,000円ほどと、あまり変わりはない様子。
ベースグレードであるが故、XとRSには付いていたフォグランプは省かれており、RSとXに装備されている本革巻きステアリングも装備されていません。
流石にヘッドライトにはLEDが使われていますが、基本的に質素な装備のためリーズナブルな価格となっています。
日産ジューク・NISMO
日産ジュークの最上級にして走りにこだわったグレードであるNISMOの価格は2,971,080円と、同じく走りを意識したホンダヴェゼル・RSと比較すると496,080円ほどジュークの方が高くなっています。
標準装備にはLEDハイパーデイライト、サイドターンランプ付電動格納式ドアミラー(カラーはNISMO限定レッド)、NISMOロゴ入りの専用スエード調シート、本革ステアリングホイール&シフトノブ、10本スポーク仕様の18インチアルミホイールなど、スポーティーで豪華な仕上がりとなっています。
因みに、NISMOグレードは4WD専用グレードとなっています。
日産ジューク・16GT
走りを意識しつつも標準グレードとなっている16GTは2,448,360円と、同じく標準グレードであるホンダヴェゼル・Xとは283,360円の価格差があります。
標準装備としてフォグランプ、プッシュエンジンスターター、アルミ製スポーツペダル、16GT専用エンブレムなど、標準グレードらしい構成です。
しかしながらこの装備品、後述する15RXでも共通の装備品のためもう少し16GTならではの装備品が欲しいといったところですね。
日産ジューク・15RX
ベースグレードであるジューク15RX、こちらは1,975,320円で同じベースグレードであるホンダヴェゼル・Gと比較すると99,680円の差額となっています。
標準装備としては16GTと同じ構成でベースグレードながら本革巻きステアリングも装備されているなど、質感は高いです。
16GTと唯一違う点はエンジンの排気量です。
15RXが1.5Lなのに対し16GTのエンジンはパワフルなパワーを持つ1.6L、これが15RXと16GTの大きな違いです。
ホンダヴェゼルと日産ジューク、結局価格的にはどちらがおすすめ?
3つのグレードを例に挙げてみていきましたが、ホンダヴェゼルはグレードにより明確なキャラクター付けがされているのに対し日産ジュークは専用のNISMO以外は基本的に共通仕様となっています。
しかし逆に考えると、日産ジュークはNISMOほどの豪華な装備を求めないのであれば一番安い15RXを選んでも大丈夫ということになります。
何故なら、前項でも記しましたが15RXと16GTの装備品は基本的に共通であるためリーズナブルな15RXでも可、ということになるからです。
ホンダヴェゼルと日産ジュークのそれぞれの価格を見ていくと、ジューク15RXがベースグレードながら1,975,320円、対するヴェゼルは15RXと同等クラスの標準グレードのヴェゼル・Xを購入することになり、その価格は2,165,000円となります。
価格差は189,680円でジューク15RXの方がお買い得でしょう。
【ホンダ・ヴェゼル】VS【日産・ジューク】大きさは?
価格面では日産ジュークに軍配が上がりましたが、大きさではどちらの方が良いのでしょうか。
まずは2台の外観の大きさを見ていきましょう。
ホンダヴェゼルの車格
ホンダヴェゼルの車格は全長4,330(RSは4,340)mm、全幅1,770(RSは1,790)mm、全高1,605mmとコンパクトSUVと言いつつも比較的大柄な車格です。
特に全高は1,605mmと、コンパクトSUVとしてはやや車高が高く視界は良好です。
ヴェゼルはフィットをベースに作られたSUVで、サイズ的には3ナンバーとなりますがちょうどいいサイズ感でありながらも実際の寸法以上の大きさを感じ取ることが出来ます。
ホンダヴェゼルの車内の広さ
ホンダヴェゼルはフィットをベースとしているからか、コンパクトSUVながらかなりの広さを確保しています。
特に後部座席は身長185cmの人でもゆったりと乗れる広さで、後部座席を倒すと自転車を積むことも出来るそうです。
荷室の容量はラゲッジルームアンダーボックスを含めると404Lほどの容量があり、更にリアハッチの開口部を大きく低くすることで重い荷物の積み下ろしも楽に出来るつくりとなっています。
日産ジュークの車格
日産ジュークの車格は全長4,135mm、全幅1,765mm、全高1,565mmとヴェゼルよりも一回り小さいといった印象。
特に全長は195mmも違っており、この全長の短さが結果として後部座席の広さに影響しています。
全高についても当然ジュークの方が低いのですが、逆に考えると立体駐車場など高さ制限のある駐車場に停める際にヴェゼルよりも停めやすいとも取ることが出来るでしょう。
日産ジュークの広さ
日産ジュークの広さについてですが、前項で触れた通りヴェゼルよりも全長が短いため後部座席はヴェゼルに比べるとやや狭いです。
具体的に言うと、後部座席は天井が低いために身長170cmの人でも窮屈に感じるでしょう。
そのような広さですので後部座席は基本的に子供用のシート、もしくは緊急用のシートと割り切って2人乗車の車として見た方が良いと思います。
また、荷室の容量は251Lとヴェゼルと比較すると153Lもの容量の違いがあり、クラス最小限の容量です。
ホンダヴェゼルと日産ジューク、大きさ的にはどちらがおすすめ?
車格や車内の大きさを見てみると、大きさ的にはヴェゼルに軍配が上がります。
後部座席のゆとりあるスペースもさることながら、荷室の容量や1,605mmの高さを確保していることにより視界も良好で運転がしやすい。
後部座席をたたむことで自転車を積むことも出来てしまうため、大きさ的には圧倒的にヴェゼルがおすすめです。
【ホンダ・ヴェゼル】VS【日産・ジューク】燃費はどっち?

大きさ的にはヴェゼルに軍配が上がる結果となりましたが、燃費の面ではどちらがより優れているのでしょうか。
ホンダヴェゼルのガソリン仕様と日産ジュークの実燃費を例に挙げて比較していきます。
ホンダヴェゼルの実燃費

ホンダヴェゼルのFF車の実燃費は16.0km/lで、SUVとしてはかなり燃費が良い方です。
ヴェゼルのガソリンタンク容量が40Lですので単純計算で航続距離は640kmとなります。
また4WD車の実燃費は15.9km/l、FF車とほとんど変わりがありません。
FF車と同じく航続距離を計算してみると636kmと良好な距離です。
航続距離に関しては、その時の運転の仕方によって航続可能な距離が変わってきますのであくまで一例として見てください。
日産ジュークの実燃費

日産ジュークのFF車の実燃費は17.0km/lでヴェゼルと比較すると1km/lほどジュークの方が優れています。
一方の4WD車の実燃費は15.0km/lと、こちらはヴェゼルとほぼ同等の実燃費です。
日産ジュークにはエコ・ノーマル・スポーツの3つの走行モードがあり、当然ながら設定しているモードによって燃費は違ってきます。
エコモードではFF車で20km/l、4WD車でも17~18km/lとヴェゼルと比較すると低燃費であり、スポーツモードに設定してアクセルを通常より少し踏み込んで運転したりするとFF、4WD両方とも8km/lぐらいまで燃費が悪化したりもします。
この燃費をもとにタンク容量が52Lのジュークの航続距離を計算すると、エコモードで走行した場合のFF車の航続距離は884kmで4WD車の場合は780kmとかなりの距離を走りますね。
因みにスポーツモードでアクセルを普通よりもかなり踏み込んだ場合で計算すると、416kmとなり当然ながらエコモードよりは短い航続距離です。
ホンダヴェゼルと日産ジューク、燃費では結局どちらがおすすめ?

ホンダヴェゼルと日産ジュークの実燃費を例に挙げて比較していきましたが、航続距離や燃費データを見ると日産ジュークの方に軍配が上がるでしょう。
しかしこれは両車ともガソリン仕様に限った話であり、ヴェゼルのハイブリッド仕様を持ち出すと話は別です。
流石にハイブリッド仕様を持ち出すと圧倒的にヴェゼルの方に軍配が上がります。
というのも、ヴェゼルのハイブリッド仕様の実燃費はFF車で20.4km/l、4WD車でも21.55km/lと驚異的な燃費を誇るのです。
対するジュークにはハイブリッド仕様はありませんのでハイブリッド仕様を選ぶのであればホンダヴェゼルがおすすめでしょう。
燃費、大きさ、価格、どれを重視するかによっておすすめできる車種が変わってきますのでこの記事を参考にしながら選んでみるのも一つの手ですよ。
アイキャッチ画像引用:https://www.webcg.net/articles/-/30175