外観や内装の良し悪しは、街を走る車やカタログから判断できますが、乗り心地や運転のしやすさに関しては、人によって異なるので試乗してみなければわかりません。
ディーラーに行くのはもう少し先でもいいかな・・・という方のためにホンダヴェゼルに試乗した感想をまとめてみました。
目次
ホンダヴェゼルの試乗レポート!

引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/29951
どれに乗る?
ホンダヴェゼルのハイブリッド車には、以下の4種類があります。
HYBRID・Honda SENSING(FF、4WD)
HYBRID X・Honda SENSING(FF、4WD)
HYBRID Z・Honda SENSING(FF、4WD)
HYBRID RS・Honda SENSING(FF)
そして、ガソリン車には以下3種類があります。
G・Honda SENSING(FF、4WD)
X・Honda SENSING(FF、4WD)
RS・Honda SENSING(FF)
今回、試乗することができたタイプはその中の、
HYBRID RS・Honda SENSING(FF)です。
ボディカラーはプレミアムクリスタルレッド・メタリックです。
もちろんマイナーチェンジ後のモデルです。
「デザイン、インテリア、走る歓び。
すべてにこだわり抜いた、ハイブリッド車」という
キャッチコピーからもわかる通り、
ホンダの技術を総動員して生みだされた1台です。
なぜこのタイプに試乗したかと言うと、
・・・ディーラーで試乗可能だったタイプがこれだったからです。
そんな理由で申し訳ないです。
でも、ヴェゼルの中でもホンダ一押しの
HYBRID RS・Honda SENSING(FF)に乗ってみて
カタログからは分からないいろんなことが見えてきました。
基本的にはディーラーにあるタイプでの試乗になるので、
どうしても試乗したいタイプがあればディーラーで要相談です。

引用:https://221616.com/car-topics/20170905-92087/
いざ試乗!
試乗前に外観をチェックしました。
やはりプレミアムクリスタルレッド・メタリックの塗装は秀逸です。
試乗した日は快晴だったため、クリア感が一層引き立っていました。
私自身、渋めのカラーが好みでレッドに乗る事はないので、
試乗とは言え公道に出るのに少し照れがありました。

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車内に乗り込む際、感じたのは乗り込みやすさです。
シート位置が乗り降りがスムーズな高さにあり、
乗車後は運転席からの見晴らしが良いためとても運転がしやすいです。
ただし、どのSUVにも共通して言えることですが
ボンネットの形状が下に向かって斜めになっているため
車両の先端は少し見にくいですね。

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車内のインテリアは評判通りプレミア感があります。
特にセンターコンソールの形状は無駄がなく美しい!
ヴェゼルはフィットをベースとしていますが、全く別物といった印象。
内装の重厚感からすると、車両価格が安く感じてしまいます。
ただし、RSのみの仕様となっているウルトラスエードに関しては
好みがわかれるかなと思います。
数年後の劣化が気になりました。
インテリア全体の印象としては、RSだからというのもありますが
スポーティーさと高級感を上手く融合させているなと感じました。
シートの座り心地も適度なホールド感があり、長時間の運転でも疲れにくそうです。
ホンダヴェゼルは通常モード、スポーツモード、エコモードの切り替えが可能です。
まずは通常モードで走ってみました。
音もそれほど気にならず、スムーズな走りが可能です。
ブレーキも変な癖がなく、すぐに慣れることができました。
ペダルを踏んだ分だけそれに応じてブレーキがはたらくので
滑らかに停止ができる点が良かったです。
また、ブレーキのホールド機能があるのも便利だと感じました。
試乗程度の運転では実感できませんが、長時間のドライブであれば
とても嬉しい機能だと思います。
通常モードから、スポーツモードやエコモードに切り替える際には、
スイッチによる切り替え操作が必要なのですが、ぞれぞれのスイッチが
なぜか同じ場所になくバラバラにあるので戸惑いました。

引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/29951
スポーツモードに切り替えると、
燃費は下がりますが、加速感がダイレクトに伝わってきます。
エンジン音も大きくなりますが、
そのことにより「走ってる感」が5感で味わえるのが魅力です。
一方、エコモードに切り替えた場合は
標準モードよりもかなり穏やかな走りになるため
走りを楽しみたい人には退屈かなーと思います。
燃費性能を上げるためなので、そこは仕方がないですね。
評判通り、運転しやすいサイズで小回りもきくので
交差点や試乗から戻って駐車する際も不安なく
余裕をもって運転することができました。
ホンダヴェゼルの実際に乗ってみた試乗評価は?

引用:https://response.jp/article/2015/08/02/257052.html
短時間の試乗でしたが、ホンダヴェゼルの乗り味を感じることが出来ました。
残念な点と良かった点に分けてご紹介していきます。
残念な点

ホンダヴェゼルのインテリアは洗練されたデザインで
大変美麗な仕上がりになっています。
エアコン等の操作をするパネルもタッチパネルになっていますので
無駄な凹凸が少なくすっきりとした印象です。
ただし、デメリットとしてボタン位置を手探りで把握しづらく、
操作時はどうしても視線を取られてしまいます。
また、背の高い人にとっては
パネルの位置が少し低く感じられるのではないでしょうか。
ステアリングには、結構ボタンがついているのですが
エアコンの温度等の調整ボタンはないので
操作頻度の高いものはタッチパネルを使うことになりやや不便です。
ヴェゼルに限らず、最近出る車はデザイン性重視で
タッチパネルを採用しているものが多いですね。

引用:https://response.jp/article/2018/06/29/311381.html
ヴェゼルには、速度の設定と車間距離を4段階で設定でき、
運転中のドライバーの負担を軽減してくれる機能があります。
特に、高速道路などではドライバーの運転疲労を軽減してくれる魅力的な機能ですが
追従速度を時速30キロ以下に設定できないので
最も使用したい高速道路の渋滞時にはその効果を発揮できないのが
残念なところです。
また一般道では、カーブなどで前方車両をうまく検知できずに、
警告と指示が出るタイミングが遅いという場面もありました。
時速が30キロ以下になると検知できなくなるため
それを知らせるため「ポーン」という警告音がなります。
一般道では正直鬱陶しいと感じてしまいそうですね。
先行車の走りを検知する機能も、
信号待ちで前の車が少しでも動くと検知して
お知らせがでるのがちょっとめんどうでした。
良かった点

試乗レポートの中でも触れましたが、
乗り降りのしやすさと運転席からの見晴らしの良さはピカイチです。
シートも適度な硬さとホールド感があり、長時間乗ったとしても疲れを感じにくいように思いました。
ブレーキのホールド機能も初体験でしたが、
信号待ちや通勤、帰宅ラッシュの混雑した道路での運転が多い方には嬉しい機能です。
運転しやすいサイズ感により小回りが抜群に利くので、
狭い道路の多い地域に住んでいる方も、自信をもってお勧めできます!

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ハイブリッド車に関しては、走りが退屈と感じる方も多いと言いますが
このホンダヴェゼル、
特に今回試乗したHYBRID RS・Honda SENSING(FF)においては
退屈感はありませんでした。
普段の走行では燃費を考慮して、
スポーツモードを選択することはあまりないと思いますが、
このスポーツモード、想像以上にスポーツモードになります!!
スポーツモードに切り替えた後のエンジン音でまずテンションが上がります。
ペダルからもスポーティーな力強い走りが伝わってくるので、
単なる移動手段としての車ではなく、
走りそのものを楽しむことができます。
フィット以前のホンダのハイブリッド車は、
エンジンが主役で電気は補助的な扱いでした。
フィット以降、このヴェゼルも然りですが、
電気だけでの走行が可能なだけではなく、
電気モーターの力をしっかりと生かした力強いスポーティーな走行を可能にしています。

引用:https://autoc-one.jp/honda/vezel/report-1627767/photo/0058.html
最終的な試乗結果としては、
期待が高いだけにどうしても残念な部分は出てくるものの、
本体価格やスペック等を考慮すれば非常に価値のある1台だと思います!!
ホンダヴェゼルはこう乗れ!試乗のポイント
実際に試乗してみて、期待通りだった点とそうでない点がありましたが、
乗って初めて気づく新たな魅力もありました。
やはり百聞は一見にしかず。ですね!
試乗することを強くおすすめします。
限られた時間で試乗するにあたって、こういうところに注目してみては!?
というポイントをご紹介します。
車内の操作性

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まず乗ってみてのシートの感覚や運転中によく操作するスイッチ類などの位置を
実際に触って確認しましょう。
操作のしやすさに関しては、乗る人の身体的特徴に左右されるので
しっくりくるのか、または使いにくそうと感じるのかは本当に乗る人にしか判断できませんよね。
運転席以外にも乗ってみよう

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運転席ばかりに意識が集中しがちですが、
助手席や後部座席に乗る人にも快適に乗ってもらいたいですよね。
特にヴェゼルは後部座席に乗る人もゆったり過ごせることを売りにしていますので
外せないチェックポイントです。
Honda SENSING

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「ミリ波レーダー」と「単眼カメラ」による安全運転支援システムHonda SENSING。
道路状況や歩行者、先行車の状況を認識し、ドライバーをサポートしてくれるシステムです。
私もこの機能にはとても興味があったので、
試乗時にわざと白線を踏んでみました。(もちろん周囲を確認して)
すると警告が出て、ステアリングを中央に戻すような動きが感じられました。
他にも、道路標識を感知して、インフォメーションディスプレイに表示してくれたりします。
一般道かつ限られた試乗時間で全ての機能を確認することは出来ませんが、
安全上差し支えない範囲で試乗時に体感してみたいですね。
ぎくしゃく感???

引用:https://www.carsensor.net/contents/market/category_1491/_62113.html
ハイブリッドタイプのヴェゼルではアクセルを踏んだ際、
電気からエンジンに切り替わる際にぎくしゃく感があるという口コミをよく目にします。
私もこの口コミは目にしていたので試乗時に気にして見たのですが、
覚悟して乗ったからなのか、「そんなに大げさなものではない」ように感じました。
急発進するときに比較的強く感じられるようですが、
一般道の運転においては大したことはないかな~と・・・。
ただしエンジンに切り替わったことは足元から感じられるので、
それをギクシャクと感じるかどうかの違いなのだと思います。
これも人によって感じ方は違うので是非試乗時に確認してみてくださいね。
アイキャッチ画像引用:https://vezel-funsite.net/sensing-howto/