よく走り、運転しやすいSUVとして人気のヴェゼル。
対するスバルXVは運転のしやすさだけではなく、安全面も考えて作られています。
更に、スバル伝統の「ボクサーエンジン」を搭載し走りにもこだわりを見せるXVですがヴェゼルと比較するとどちらがおすすめなのでしょうか。
今回は価格、大きさ、燃費の3点からどちらがおすすめなのかご紹介いたします。
【ホンダ・ヴェゼル】VS【スバル・XV】は価格はどっち?
スバルXVとは
スバルXVとは、スバルが販売するクロスオーバーSUV。
インプレッサがベースとなっており、元々悪路走破性が高いインプレッサをSUVとして開発したのがXVです。
2010年に発売された初代モデルにはインプレッサの名が付いていましたが、2012年発売の2代目からはインプレッサの名が取れて、スバルXVとして販売を開始、そして2017年に3代目が発売され現在に至ります。
そんなスバルXVには最上級グレードである「Advance」に電動技術であるe-BOXERが搭載され話題となりました。
ホンダヴェゼルとは
対するホンダヴェゼルは、ホンダが販売するコンパクトSUV。
初代は遡ること5年前の2013年、スバルXVよりも3年遅れての販売となりましたが同社から販売されているフィットをベースにした、力強いSUVのイメージとクーペの艶やかさが人気を博し、現在まで非常に高い人気を誇る車両となります。
スバルXVのグレード
スバルXVには5つのグレードが用意されています。
まずは標準グレードの「1.6i EyeSight」、標準グレードでありながらも高い質感を確保しています。
次に「1.6i-L EyeSight」、これは雪道などの運転に気を遣う場面にて、スリップしたタイヤに電子制御によって瞬時にブレーキをかけて駆動力を確保し、悪路走破性を高める便利な機能のX-MODEに加え、後退時自動ブレーキを装備した安全性、走破性、快適性を高めたグレードです。
次に紹介するのは「2.0i-L EyeSight」、これは2.0L直噴エンジンを搭載し更にパワフルな走りが出来るほか、内装も高品質のものが装備されているグレード。
続いて紹介するのは「2.0i-S EyeSight」、これは18インチホイールやLEDヘッドライトなど上級装備が満載の上級グレードです。
そして最後に紹介するのは「Advence」、これは電動技術である「e-BOXER」を搭載し、その他にもデザイン性や快適性を高めた最上級グレードです。
因みに、上図のグレードは「2.0i-L EyeSight」となります。
ホンダヴェゼルのグレード
ホンダヴェゼルにはハイブリッド車に4つ、ガソリン車に3つのグレードが設定されています。
ガソリン車とハイブリッド車の標準グレードとして「G・Honda SENSING」と「HYBRID・Honda SENSING」があり、標準グレードながらヘッドライトはLEDの仕様です。
次にホンダがおすすめしているグレードの「X・Honda SENSING」と「HYBRID X・Honda SENSING」で、これは快適装備を充実させたグレードとなります。
続いて紹介するのはハイブリッド車のみに設定されている「HYBRID Z・Honda SENSING」で、これはLEDフォグランプや17インチアルミホイールを装備するなど、こだわり抜いた上級グレードです。
最後に紹介するのは「RS・Honda SENSING」と「HYBRID RS・Honda SENSING」、これはデザインやインテリアだけではなく、走りにもこだわったガソリン車の最上級グレードとなります。
因みに、上図のグレードは「HYBRID RS・Honda SENSING」です。
スバルXVのグレードごとの価格

スバルXVのグレードごとの価格は上図のようになります。
標準グレードの「1.6i EyeSight」は210万円前後の価格、最上級グレードの「Advance」は280万円前後の価格でその差額は約60万円ほどとなります。
この差額を高いと見るか安いと見るかは、何を重視するかによって変わってきます。
ある程度必要な装備が揃っていれば構わないという方は標準グレードを選ぶでしょうから、そういう方にとっては高く見えるでしょう。
しかし、最上級グレードは最新の電動技術「e-BOXER」を搭載しており走りにもこだわっていることやオプションで本革シートを装備出来る点から考えるとこの価格は妥当です。
因みに、全グレードでクリスタルホワイトパールを指定できますがその際は別途32,400円の費用がかかってきます。
更に「Advance」限定カラーとしてラグーンブルーパールが設定されており、このカラーは上図をご覧いただいたら分かる通り爽やかな青の内外装が特徴です。
ラグーンブルーパールに関しては限定色ではあるものの、費用はかからないため最上級グレード「Advence」を選択する方はぜひおすすめです。
ホンダヴェゼルのグレードごとの価格

ホンダヴェゼルのグレードごとの価格は上図の通りです。
RSはハイブリッド車もガソリン車もFFのみの設定となっており、価格はハイブリッド車の方が高くなっています。
また、ハイブリッド車にはRSよりも高く設定されている上級グレードの「HYBRID Z」がありますがこちらはFF車が271万円、4WD車が292万円の設定なっており、スバルXVの最上級グレード「Advance」と比較するとFF車の場合はヴェゼルの方が約11万円ほど安いです。
しかし4WDの場合は逆に約9万円ほどヴェゼルの方が高くなっています。
それでも高いとはいえ9万円ほどですのでそこまで大きな差額はないですね。
ホンダヴェゼルとスバルXV、価格的にはどちらがおすすめ?

ホンダヴェゼルとスバルXVについて、結論としてはヴェゼルの方がおすすめです。
最上級グレードの差額はともかく、標準グレードの差額を見ていくとFF車であればヴェゼルの方が安く済むので費用を抑えたい方はヴェゼルの方が良いでしょう。
逆に4WDにこだわりたいのであればXVの方がおすすめですね。
ヴェゼルには低燃費かつよく走るハイブリッド車も設定されていますので、どちらにしようか迷っている方は両車の各グレードの価格を参考に選んでみてください。
【ホンダ・ヴェゼル】VS【スバル・XV】大きさは?
価格面ではヴェゼルに軍配が上がりましたが大きさ的にはどちらがおすすめなのでしょうか。
まずは両車のサイズを見ていきましょう。
スバルXVのサイズ
スバルXVの大きさとしては、全長4,465×全幅1,800×全高1,550mm、車内の広さは室内長2,085×室内幅1,520×室内高1,200mmです。
外観はクロスオーバーSUVらしく車高が高くて大柄な見た目となっていて、視界も高く運転しやすい作りとなっています。
車内に関してはまず後部座席から見ていくと、室内高が低いものの身長180cmの方であっても頭上には余裕のある空間が確保されているほか、足元の空間にも余裕があり室内高が低い割にはしっかりと快適空間が確保されていますね。
トランク容量は後部座席を起こした状態で容量が385L、荷室の広さに関しては荷室長820mm×荷室幅1,090mm×荷室高777mmでスペース的にはゴルフバッグ3個分を収納することが可能です。
後部座席を倒した状態では荷室スペースが1,631mmまで拡張され、420mmのフレームサイズの自転車を1台積むことが可能となります。
ホンダヴェゼルのサイズ
ホンダヴェゼルの大きさは、全長4,330(RSは4,340)×全幅1,770(RSは1,790)×全高1,605mmで、車内の広さは室内長1,930×室内幅1,485×室内高1,265mmとなっています。
XVと比較すると全長と全高はヴェゼルの方が一回り大きく、逆に全幅はXVよりも少しだけ小さいため高さ制限のある立体駐車場に停める時は注意が必要ですね。
車内に関しては数値上では室内高以外はヴェゼルの方が小さいのですが、後部座席の広さに関しては身長185cm以上の人でもゆったりと乗れる広さを確保しており、流石は空間作りが上手なホンダらしい快適空間となっています。
トランク容量に関しては後部座席を倒さない状態でも404Lもの容量があり、開口部を広く作っていることで50インチテレビを立てたまま積むことが可能です。
後部座席を倒した状態では26インチ(660mm)のマウンテンバイクを2台乗せることが可能であり、XVよりも広く作られています。
ホンダヴェゼルとスバルXV、大きさ的にはどちらがおすすめ?
大きさ的にはスバルXVに軍配が上がるでしょう。
車中泊を十分にこなせる室内空間と、SUVらしい目線の高さで運転がしやすい作りのためキャンプなどのアウトドアを楽しみたい方にはおすすめ出来ます。
しかしながら、ヴェゼルは荷室や後部座席に関しては広いスペースを確保しているため後ろに人を乗せたり大きい荷物を積み込む方にはヴェゼルが非常におすすめです。
【ホンダ・ヴェゼル】VS【スバル・XV】燃費はどっち?

大きさの点ではスバルXVに軍配が上がりましたが、燃費面ではどちらが優れているのでしょうか。
ホンダヴェゼルの4WD車の燃費を比較対象として挙げて、その差を見ていきましょう。
スバルXVの燃費
スバルXVの燃費はe-BOXER非搭載グレードでは16.0km/lで、フルタイム4WDとしては悪いとは言えない燃費です。
通常、フルタイム4WD車の燃費は10km/lに届かない例もあるのでこの燃費は優秀でしょう。
e-BOXER搭載グレード「Advence」の場合も19.0km/lの燃費となり、こちらも良好な燃費ですね。
因みにe-BOXERはスバル独自のハイブリッドシステムで、ボクサーエンジン特有の「低重心化」による高い走行性能と燃費を両立させています。
ホンダヴェゼルの燃費

ホンダヴェゼルの燃費について、まずはガソリン車の4WDの燃費から見ていきましょう。
4WD車の燃費は15.9km/lと、XVと比較してもごくわずかな差でしかありません。
流石はホンダ、「走りのスバル」に対して十分対抗できるだけの燃費を確保していますね。
ハイブリッド車に至っては21.5km/と同じくXVのハイブリッドグレード「Advance」の燃費と比較すると約2km/lほどヴェゼルの方が優れています。
ホンダヴェゼルとスバルXV、燃費ではどちらがおすすめ?

燃費面ではヴェゼルに軍配が上がります。
XVも燃費面では良いのですが、XVはボクサーエンジン(水平対向エンジン)であるが故長い目で見ると徐々にその差は広がっていくでしょう。
走りの面ではボクサーエンジンの方が優れているのですが、燃費となると話は別。
ボクサーエンジンはその特性上、低回転域ではトルク(駆動力)が弱いためどうしても高い回転数を維持して走らなければなりません。
高い回転数で走るということはそれだけ燃費も落ちてくるため、そういう点からもヴェゼルの方がおすすめです。
しかしながら、近年のボクサーエンジンは昔ほど燃費も悪くはないため走りと燃費を両立させたいのであればXVも検討してみてはいかがでしょうか。
アイキャッチ画像引用:https://blog.careco.jp/6180