軽ワゴンの先駆けとして、1993年に発売され、2017年に6代目が発売されたのが、スズキワゴンRです。
口コミを見ると、エンジン系のトラブルについて、多く投稿されています。
対策の一つとして、オイル交換がありますが、方法、種類、費用について調べてみました。
目次
スズキワゴンRのエンジンが不調…オイル交換時期?
ワゴンRの不具合情報

①エンジンの不具合
異音に関しては、エアコンを掛けたままエンジンをかけると、エンジンルームから異音がするというものがある様です。
ただ、これに関しては、異常ではないとの事です。
エンジン停止から時間がたっていると、エアコンガスの圧力が下がっている状態で、エンジンをかけて
同時にエアコンも起動、となるとエアコンガスの圧力を一気に高めなければなりません。
その際に、一気に圧力が上がる音が発生してしまう様です。
これに関しては、異常ではなく、仕様なので、不具合という事ではありません。
他に、エンジンチェックランプが点いたり、消えたりする、というものも見られました。
ただ、これによって、エンジンが落ちたりする、という事には繋がっていない様です。
②オイル漏れ
過去のモデルでもよく報告されていましたが、エンジンからオイルが漏れることがある様です。
特にカムシールやクランクシールなど回転する部分からオイル漏れやオイルにじみを起こす事が多い様です。
ひどい場合ですとそのオイルによってタイミングベルトが汚れてしまい、コマ飛びなどの症状に繋がっています。
駐車場に停めている際に、地面にオイルの跡が、というのは要注意です。
オイル交換の目安

引用URL http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/
車のオイルはエンジンの内部で金属の摩擦を軽減して、エンジンが滑らかに動くように補助したり、
エンジン内部を冷やす、などの役割を担っています。オイル交換をしないと、エンジンに損傷を受ける可能性があり、危険です。
交換については、走行距離を目安とする場合と、交換してからの期間を目安とする場合があります。
走行距離の目安は5,000km毎、期間の目安は1年毎とされており、どちらか早い方で交換します。

ワゴンRは、普通車よりも搭載されているエンジンのサイズが小さく、速度を維持するために
普通車よりも高速で回転しています。その為、エンジンオイルの劣化が早くなる傾向にあります。
カーショップによってはワゴンRのオイル交換を、3,000km毎にしている場合もあります。
また、以下のケースが当てはまる場合は、上記の頻度より早く交換が必要になります。
・年間走行距離が20,000kmを超える。
・山道など上り下りの激しい道の走行が多く、ブレーキをかけることが多い。
・砂利道や雪道、ほこりの多い場所の走行が多い。
・1回の走行距離が8km未満の単距離走行が多い。
・高度2,000m以上の高地での走行が多い。
・高速道路での走行が多い。
・渋滞やアイドリングが多い。
・急発進、急加速、急ブレーキが多い。
・ターボ車である。
スズキワゴンRのオイル量は?オイル粘度は何を選ぶ?
ワゴンRのオイル量

引用URL http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/
ワゴンRの中には、おおよそ3Lのオイルが入っています。普通車よりは約1L少ない量です。
オイルはエンジンの中を巡回しているので、ガソリンと共にすこしづつ燃焼します。
急激にオイルが減ってしまう場合は、オイルを密閉する、部品の故障や損傷が考えられます。
オイルが減っていることに気づかず走行を続けると、最悪の場合エンジンが焼け付き、車の故障に繋がります。
オイル量の確認方法

オイルの量は簡単に確認が出来ます。1ヶ月に1度のペースで確認するのが理想です。
オイル量の確認方法は以下の通りです。
①ボンネットを開け、オイルレベルゲージと呼ばれる、先端にオレンジ色の持手がついたスティックを探す。
②オイルレベルゲージをキッチンペーパーで拭きとるように挟みながら引き抜く。
③オイルレベルゲージをもう一度奥までしっかり差し込み、オイルレベルゲージを引き抜いてオイルの跡がどの位置にあるか確認する。
オイルレベルゲージには上限と下限を表す印がついており、その間にオイルの跡があればオイル量は正常値です。
この際、オイルを白い布に垂らすことで、オイルの汚れ具合も確認できます。
ただ、オイルは使用すると色が変化して、走行距離によっての変化は殆どありません。
オイルのグレードと粘度について

引用URL http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/
オイルには、色々種類がありますが、基本的にはメーカー推奨のAPI、粘度に従って交換します。
API規格は、米国石油協会(API)とアメリカ自動車技術者協会、そしてアメリカ材料試験協会の三者が定める規格です。
この規格はガソリンエンジン車はS、ディーゼルエンジン車はCで始まります。
後のアルファベットが進むほど性能が高くなります。 SL、SM、SNなどと記載されます。
オイルの粘度は、オイルの粘っこさの度合いを表す尺度で、
「10W-30」「0W-20」といった様に表されます。
まず前半の数字が小さいほど低温で固まりにくい特性があります。
0Wなら零下35℃、5Wは零下30℃、10Wは零下25℃に対応しています。
WはWinterの略で、10Wよりも5Wのほうがエンジン始動時の負荷が小さく、燃費も良くなります。
後半の数字は、高温時の粘度を表していて数字が高いほどオイルが固くなります。

引用URL http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/
ワゴンRのオイルのグレード、粘度は以下の通りです。
ノンターボ車 0W-20 SN
ターボ車 5W-30 SN
スズキワゴンRのオイル交換費用はこのくらいかかります
オイル交換をディーラー、カーショップに頼む場合

オイル交換費用に関しては、地域、店舗によって多少の差があります。
おおよその目安としてご覧ください。
ディーラー 3,618円
オートバックス 2,462円
イエローハット 2,894円
金額だけを見ると、カーショップの交換費用の方が、ディーラーより1,000円程度安くなっています。
しかし、ディーラーで使用しているオイルはワゴンRの純正オイルで交換するのに対して、
カーショップのオイルはワゴンRに合うオイルの中で最安のもの、という違いがあります。
また、オイル交換を行う際に一緒に交換をした方が良いのが、オイルエレメントの交換です。
オイルエレメントについて説明します。
オイルエレメントは、車のエンジンルーム内にあるエンジンオイルの汚れを綺麗にする、ろ過フィルターのようなものです。
エンジンオイルは、車のエンジンが問題なく動くために、潤滑、冷却、密閉、防錆、洗浄
という役割を担っています。
エンジンを動かすと、エンジンオイルがエンジン内を循環し、その際に汚れや金属片などを吸収してしまいます。
そうなると、エンジン性能も下がり、車の燃費が悪い状況になってしまいます。
そこでオイルエレメントが、エンジンオイルをフィルターを通してろ過し、エンジンオイルを
綺麗な状態にしています。
しかし、オイルエレメントを長期間放置しておくと、ろ過機能が低下し、エンジンオイルの状態も
悪くなってしまいます。
オイル交換2回のうち、1回はオイルエレメントも交換するようにしましょう。
費用は2,000円程度のところが多いですが、会員になっていると、オイルエレメントの交換費用が安くなる店舗もあります。
自分でオイル交換をする方法

引用URL http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/
オイル交換をディーラー、ショップにお願いせず、自分で交換する方法もあります。
交換方法をご紹介します。
【必要な工具】
メガネレンチ
ジャッキ
じょうご
ワッシャー
廃油箱
【交換方法)
①前のナンバープレートを外し、ジャッキで車体を上げる。
②ボンネットを開けてオイルキャップを外す。
③下回りにある、オイルのボルトを外し、オイルを出す。
④オイルが全部出たら、新しいワッシャーをはめてボルトを締めなおす。
⑤ジャッキから車体を下ろし、じょうごで新しいオイルを入れる。
⑥ナンバーを付け直す。
【注意点】
※必ず廃油処理箱をセットしてからボルトを外す。
(下まわりのボルトを外すと、勢い良くオイルが出てくる為)
※オイル交換のあとに、必ずオイルレベルゲージでオイル量が適切か、確認する。

引用URL http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/
いかがでしたでしょうか?
ワゴンRは普段使いにされている方が多く、短距離の利用が多い為、オイルの減り具合が早い傾向にあります。
こまめにオイル交換をしないと、エンジンの劣化が早まり、最悪の場合、故障に繋がります。
自分で交換してもいいですし、ディーラー、ショップにお願いしても良いと思いますが、
とにかく、こまめに交換をすることが大事です。
自分の愛車を長く乗り続けるために、オイル交換、気をつけてみて下さい。