日産が誇るクロスオーバーSUVであるエクストレイル。
現行モデルではハイブリッドモデルも設定されているため、気になるのがバッテリーですよね。
そこでエクストレイル ハイブリッドモデルのバッテリーについてチェックしましょう。
目次
エクストレイル ハイブリッドのバッテリー容量は?

URL:https://www3.nissan.co.jp
まずはエクストレイル ハイブリッドに搭載されているバッテリーの容量についてチェックしていきましょう。
ハイブリッド車においてはバッテリー容量が一つの生命線となるのは周知の事実ですよね。
ハイブリッドの形式にはいくつかありますが、日産が採用しているのは「パラレル方式」と呼ばれるハイブリッド方式になり、これは一つのモーターで走行と発電の両方をこなします。
そのような中モーターが発電した電力を効率よく使うためにはバッテリーの性能が大きく左右します。
バッテリーの容量についてはmAh(ミリアンペア時)またはAh(アンペア時)という単位を使います。

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そんな日産エクストレイル ハイブリッドに搭載されているバッテリーの性能は以下の通りです。
平均電圧(V):3.6
容量(Ah):4.4
容量4.4Ahとはどんな性能なのか??
これは1Aの電流なら4.4時間取り出せる分の容量という表示になります。
ちなみにこの日産が搭載しているリチウムイオンバッテリーは日立製だそうです。
国産の安心できるバッテリーを搭載していることは喜ばしいことですね。

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ところで、みなさんはバッテリーで走る車ってどのような印象をお持ちですか?
なんとなく「バッテリーで走るなんて頼りない」なんて思っていませんか?
実は走り出しなどをバッテリーでサポートしてあげるいわゆる「ハイブリッドマシン」って実に理にかなった仕組みなんですよ。
普通の自動車において、燃費が一番悪いのはいつかというと、これは走り出しなんですね。
これはスタートするために多くのエネルギーを生み出してあげる必要があるため、エンジンを多く燃焼させないといけないからです。
では、もっとも走行エネルギーをロスする瞬間はいつなのか?
それはギアチェンジの瞬間なんです。
ギアを変えるときに少なからず車はエネルギー損失を起こします。
だから、各自動車メーカーはトランスミッションの開発に命をかけているし、だからこそCVTという技術が生まれたといえます。
では、モーターで走るということはどういうことかというと、ギアチェンジの必要がないので、エネルギー損失が少ないのです。
蛇足ですが、ぜひとも日産リーフの加速性能を一度お試しいただきたいと思います。
びっくりするくらいの加速力を持っています。
エクストレイル ハイブリッドのバッテリーの場所は?
前章では日産エクストレイル ハイブリッドのバッテリーについて、その性能情報をお伝えしました。
そんなエクストレイルのバッテリーですが、車のどの位置に設置されているのか気になりますよね。
一般的な車においては、バッテリーは当然エンジンルームにあります。
しかし、ハイブリッド車(もしくはEV車)の場合、大量のリチウムイオン電池を搭載する必要があるため、もちろん、エンジンルーム内には収まりません。
ハイブリッド車においてはバッテリーをどこに配置するのかが設計上の大きなポイントであり、それにより、室内空間の取り回しが変わってきます。
日本におけるハイブリッド マシンの夜明けであったトヨタ・プリウス においてはバッテリーは座席下に格納されていました。
それがために室内空間に対して大きな影響を与え、どうしても広い室内空間がなかなか作れないという欠点がありました。
バッテリー業界では年々開発競争が進んでおり、小型化と大容量化のスピードはすさまじいものがあります。
当初のバッテリーはニッケル水素バッテリーを使っており、大きさも大きく、形状は円筒状のものが組み合わさったものです。
その後、技術が進化し、リチウムイオン電池という軽量かつ小型でたくさんの電気を蓄積することができるバッテリーが開発され、ハイブリッド マシンは大きな進化を遂げました。

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では、そんなエクストレイル ハイブリッドのバッテリーは??というと、ラゲッジスペースの下に配置されています。
実物を見てみるとかなりコンパクトになっており、先述の通り、技術の進化を感じます。
ラゲッジスペースの下に配置され、スペアタイヤの上側に薄く配置されており、全体的な空間への影響はほぼ感じられません。
このように薄く配置できることもリチウムイオン電池ならではの特徴と言えます。
そのような上手な配置をしているので、これだけ快適なラゲッジスペースが仕上がり、車中泊などにもしっかりと対応できているのでしょう。
エクストレイル ハイブリッドのバッテリー交換費用を知りたい!
ここまで日産エクストレイルの ハイブリッドモデルのバッテリーについて様々な角度から迫ってみました。
性能と空間影響とくると、その次に気になるのがやはり価格ですよね。
ハイブリッドマシンってバッテリーに対する依存度が高いだけに、バッテリー交換となるとかなりコストがかかるのではないかって心配になりますよね。

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まず、最初にそもそもハイブリッドマシンのバッテリーがどれだけ持つのかですが、その答えは次の通りです。
一般的なバッテリー寿命=走行距離20万km
日産エクストレイル ハイブリッドに使用されているバッテリーは長寿命でメンテナンスフリーなリチウムイオンバッテリー。
リチウムイオンバッテリーとは文字通り、リチウムイオンを電池に使っているものであり、電解質リチウム塩有機溶媒という物質を電池物質として利用しています。
長寿命でバッテリー容量が大きいのが特徴です。
それだけメリットだらけの電池ですが、欠点としてはコストですね。
最近では低価格化が進んでいるといえますが、まだまだ高額であると言えます。
日産エクストレイル ハイブリッドのリチウムイオンバッテリーはメーカー保証が10万kmです。
これを超えると、交換費用は有償ということとなります。
エクストレイルの場合、目安は10万円くらいだそうです。
結構しますね。

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バッテリーの寿命は充電回数によって決まると言われています。
そういう意味では、等速運転をすることでハイブリッド車のバッテリー寿命は多少変わってくると考えられます。
安全運転=高寿命運転なんですね。
エクストレイル ハイブリッドのバッテリーまとめ
今回は日産エクストレイルのハイブリッドモデルに焦点をあてて、そのバッテリーに着目しました。
車が持つ進化の歴史の中で、一つの転換点がハイブリッドモデルの登場です。
それまで、エンジンの性能にこだわり、その性能を最高に引き出すことで、ある車は燃費に力を入れ、ある車はスピードにこだわってきました。
その開発競争が一気に違うベクトルに向かったのがハイブリッドモデルの登場です。

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そのハイブリッドの肺機能ともいえるのがバッテリーです。
年々小型化と高貯蓄化が進み、その性能はどんどん高まるばかりです。
ちなみに、このハイブリッドというマシンの登場は整備士の仕事にも大きな影響を与えています。
整備士が手がける業務内容は車の進化に伴ってどんどん変化していますが、ハイブリッド 車の登場で「高圧電気を取り扱う」という新たな側面が加わったのです。
そのため、多くの整備士がハイブリッド車またはEV車を整備するために「低圧電気取扱特別教育」という資格を保有しています。
「高圧なのに低圧?」と思われるかもしれませんが、これは労働安全衛生規則で直流だと750V、交流だと600Vを超える電圧を「低圧電気」と定めているため、「低圧電気」という名称になります。
そして、これを超える電圧で初めて「高圧」となるわけです。
この資格を保有していないと現在の整備士はほとんど仕事にならないかもしれません。
その機能をクロスオーバーSUVというジャンルで最大限に楽しませてくれるのがエクストレイルですね。
快適で経済的なドライブライフをぜひ楽しんでもらいたいものです。
アイキャッチ画像引用:https://www.nissanbelize.com/vehicles/new/x-trail/design.html