スバルXVは日本の車種の中でもかなり性能の良い4WD性能を持っております。
スバルは何と言っても低重心かつ水平エンジンが非常に安定した走りを提供してくれます。
一般的に4WDは燃費が悪いとも言われていますが、そんな評判を跳ね返すほどの高い燃費を実現しています。
そんなスバルXVの走りはどのような感じなのでしょうか。
早速みていきましょう。
目次
スバルXVの試乗レポート!
スバルのXVはクロスオーバーSUVの中でもかなり、アクティブな部類に入る方で、スバル全体の車種がアクティブな走りを提供してくれるものが多いです。
しかしそれだけでは車は売れませんから、スバルはその走りをしっかりと普段使いに馴染むように車を作っており、その走りはスパルタかと思いきや非常に滑らかな走りを見せてくれます。
そんなXVの試乗のレポートをしてみたいと思います。
では行きましょう!
何と言っても安定性がある
スバルの代名詞である水平エンジンは日本でも唯一の存在ですが、同じく水平エンジンを作り続けているメーカーがありますが、その会社はドイツのポルシェになります。
実は水平エンジンを作っているメーカーはスバルとポルシェだけで、ポルシェの車作りのコンセプトは「コンパクトで高出力」とスバルと非常に似ている会社でもあります。
水平エンジンのメリットはエンジンの形が長方形のような形になるので、低重心な車作りが可能になるということです。
直列エンジンなどは縦長になるので、どうしても高さが生まれてしまいますので、低重心の実現が難しくなってしまいますが、水平は左右対称にピストンが伸びるので、直列エンジンに比べ安定したエンジンの配置が可能になります。
でも水平エンジンにもデメリットがあり、それはこの水平エンジンを作るには高い技術力が必要だということです。
車の走りに関しては理に叶った形なのですが、水平なので、ピストンの摩擦の仕方など作りに技術が必要なのですが、スバルはこの技術を持っているので、高い性能を持ったエンジン作りができるのです。
特に水平エンジンの安定性は実はラリーで存分に活かされており、WRCなどでは車がハイスピードでジャンプをしますが、他の車はジャンプ中にバランスが取れずに車が傾いたりしますが、スバルの車はそんなことにならずに飛んだ瞬間の姿勢から変わらずに飛び続け、そのまま着地するので、左右のバランスが取れている証拠になります。
車にとって一番重いパーツはエンジンなので、そのバランスが取れているだけでも安定した走りを実現できるのです。
何より横長のエンジンなので、車の下部の方にエンジンの設置が可能なので、より低重心で左右バランスのとれた車になるので、本当に安定した走りを実現してくれます。
スバルXVの実際に乗ってみた試乗評価は?
まず先に結論から言いますが、非常に良い車です。
もちろんその理由はこの後に述べていきますが、良い車だと思う反面、ここがイマイチ、だと思う面もありましたので、そちらも記していきます。
やはりどちらの面も見るからこそ、その車の本当にいい部分が見えてくると思うので、両方の意見を大事にしていきたいと思います。
しかし個人の意見が混じることもありますので、一番良いのはご自身で試乗をしてもらうことがベストな判断ができるでしょう。
車は使う人のニーズによって車の見方が変わってきますから、完全に公平な車の評価ができないということはここで記しておきます。
しかしなるべくフラットな目線での車の良し悪しを書いていきますので、参考にしてみてください。
XVの良い点
やはり何と言っても小回りなどのこの車のサイズ感でしょう。
スバルは言わずもがな、日本の車なので、日本の道をよく知っているわけです。
やはり小回りやハンドル操作など非常にしやすく、普段日常使いではほぼノンストレスで使うことができます。
また元々の車高も低いので、高さなどをに気にせずに立体駐車場などに入れることができます。
気をつけなければいけない場面もありますが、最近作られた立体駐車場であれば、ほぼ問題なく入ることができるので使い勝手のいい車です。
クロスオーバーSUVというカテゴリーですが、SUVと感じさせないほどの走りや車高感は走りにとても影響を与えています。
もちろんそれは前項でも述べたように水平エンジンの恩恵によるもので、安定した走りを叶えてくれます。
またそれプラス4WDですから、曲がった時のロールもなく、ドライバーはもちろん、同乗者も気持ちのいい乗り心地を体感できます。
内装の良い点
元々レースなどに積極的に参加していたメーカーですから、ボタンなどの操作性はやはりしやすいのも良い点の一つです。
運転中にボタンの操作などで、視線を外すのは怖いですから、視線の移動を最小限に留めて操作ができるのはドライバーとしては非常にありがたいレイアウトになります。
どうしても使いやすくするためにボタンなどの配置をしてしまうと、機械的になデザインになってしまいますが、スバルはそのようなことを全面には出さずに、落ち着いた雰囲気にデザインされています。
機械的なデザインだと、男性はいいかもしれませんが、女性にはウケが悪いため避ける必要がありますが、スバルはその点のデザインをしっかりとされています。
またシートの硬さもちょうどよく仕上がっております。
18インチのタイヤだとゴツゴツした走りになってしまうかと思いきや、まず車自体がしっかりと路面のゴツゴツをいなしてくれるので、気にならない程度の走りです。
そしてその最終段階であるシートの柔らかさが綺麗に消してくれているので、18インチのホイールでも心地の良い走りを提供してくれています。
XVの悪い点
では続いて悪い点になります。
正直なところあまり悪い点はありませんでしたが、少し濁した言い方として「気になった点」という言い方にして書いていきます。
人によっては全く気にならないという人もいると思うので、あくまで個人的な意見ということだけは述べておきます。
まず最初にCVTの繋がり具合です。
もっと具体的に言いますと、変速といいますか、感覚的に気持ちのいい部分でエンジンとの繋がりを感じることができない部分です。
またe-BOXERはハイブリッドですが、少々車の動きに本当に一瞬の一呼吸感がある感じです。
シンプルに言いますと、ハイブリッドシステムが搭載されたことにより車の重さがましたので、少々機敏さがなくなったという意味です。
燃費は良くなりましたが、その分走りにも多少の犠牲が出ている感じで、スバルらしい4WDのキビキビした走りが鈍ったように感じました。
内装の気になる点
内装で気になった点はラゲッジルームの広さです。
どうしても車のサイズ上ラゲッジルームの広さは限られてしまいますが、もう少し広さが確保できていれば、もっと使い勝手の良い車になっていると感じました。
また内装というよりもSUVという冠が付いていますが、SUVのような視線の高さが無いという面です。
これは人によって感覚が違うと思いますが、低重心を優先すればその分車高は低くなりますから、どうしても視線の高さは失われてしまいます。
しかし補足としては視線があまり高くないのを補うように、視界の広さは確保されていますので、問題ないと言えることでしょう。
スバルXVはこう乗れ!試乗のポイント
車の性能や使いやすさを知る方法として一番いいのは、やはり試乗でしょう。
試乗は直で車を触れることができますので、XVの良さや悪いところを知ることができます。
そんなXVの試乗のポイントを押さえておきましょう。
XVに限らずの話ですが、車の試乗の前からできることもあるので、しっかりと抑えておきましょう。
自分のライフスタイルに合っているか
スバルXVの最大の良さはやはりこの記事では何回も言っていますが、4WDの性能でしょう。
それは雪道なども問題なく走れる性能はもちろんのこと、舗装された道も問題なく走ることができることです。
またスバルの4WDは四輪が常にトルクが働いているので、安定した走りを提供してくれます。
なので、山などのアウトドアや少し荒れた路面を走ることがあるなど、自分がどのように車を使うかを考えてみましょう。
アウトドアに車を使うこともあり、なおかつ日常的にも車を使うといい人にはXVはぴったりな車です。
またそのライフスタイルを考えた上で、内装やラゲッジルームの使い勝手などもしっかりと見ておきましょう。
予めどのように車を使うかを確認しておけば、試乗の際に見るポイントが定まっているので、しっかりと車を判断することができます。
ゆっくり動作を心掛ける
試乗の際に大事なのは実はゆっくり動作です。
車の基本は「走る、止まる、曲がる」のこの三つです。
実は早いスピードで走るよりもゆっくりと走る方が車の動きがわかったりします。
ゆっくり走る、または加速する方が車のパーツなどの作りがわかり、作り込みが甘いと軋みや音がしたりします。
特にわかりやすいのが出だしの時で、何か音はしないか、異音はしないかなど確認するようにしましょう。
また曲がるも一緒で、急にハンドルを切るよりもゆっくりハンドルを切る方が同じくパーツの合わせこみなどを知ることができます。
止まるのも一緒です。ゆっくり止まれば車全体のバランスがよくわかり、前に荷重が行き過ぎていないかなど知ることができます。
ゆっくり動作をすれば、静かな環境で車を走らせることができるので、車の作りをより直に体感することができますので、オススメの試乗方法です。